衛生兵シム『Medic: Pacific Corpsman』発表。銃弾飛び交う戦場で「メディーック!」と叫ぶ味方の元に駆けつけ治療する


パブリッシャーのPlayWayは6月9日、『Medic: Pacific Corpsman』をPC向けに発表した。本作は、ポーランドのデベロッパーHypnotic Antsが手がける、いわゆる衛生兵シミュレーターだ。


『Medic: Pacific Corpsman』では、プレイヤーは衛生兵としてアメリカ軍に従軍。太平洋戦争の戦場に赴き、傷を負った味方兵士たちを治療していく。衛生兵というと、FPSゲームなどでもキャラクタークラスのひとつとして用意されていることがあるが、本作の場合は完全に治療行為のみを専門とする。「メディーーック!」と叫ぶ味方の声を頼りに、負傷した兵士の元へと急ぐのだ。ただし、ここは銃弾飛び交う戦場である。自らが傷を負ってしまわないよう、行動には慎重さも求められるだろう。また敵兵に見つからないよう、ステルスプレイが求められる場面もあるようだ。

プレイヤーの装備品は、包帯や絆創膏、止血帯、モルヒネ、安全ピンなどの医療物資のみ。武器は持たない。鞄に入る物資の量には限りがあるため、何をどれだけ持っていくのかをあらかじめ選択する必要がある。そしていざ戦場へと出て、発見した兵士の負傷具合に応じた処置をおこなうのだ。治療した後は、肩を貸したり担いだり、あるいは引きずって安全な場所へと連れていく。

戦場では、多数の負傷者が衛生兵の助けを求めてくるが、残念ながらプレイヤーは全員を助けることはできない。そのため重症度であったり、手持ちの物資で対応できる傷なのかどうか、あるいは兵士が倒れている場所のリスクの高さなどを素早く見極めて、誰を助けて誰を見殺しにするのかという難しい選択に迫られる。負傷している兵士の階級も、判断材料のひとつになるだろう。

治療した兵士は、やがて戦場に復帰する。つまり、より多くの兵士を助けることは、彼らの命を救うというだけでなく、アメリカ軍の兵力の維持に貢献することにも繋がるわけだ。そして、プレイヤーがどれだけの兵士の傷を治療したかによって、進行中の軍事作戦の結果が変わってくるという。

『Medic: Pacific Corpsman』は、PC(Steam)向けに2021年配信予定だ。