『Observer: System Redux』次世代コンソール向けに発表。サイバーパンク・ホラーゲーム『>observer_』を拡張する完全版

 

インディースタジオのBloober Teamは4月17日、サイバーパンク・ホラーゲーム『Observer: System Redux』を発表した。2020年のホリデーシーズンに、次世代コンソールであるPS5/Xbox Series X向けに発売する。

『Observer: System Redux』は、2017年にPC/PS4/Xbox One向けに発売され、後にNintendo Switch版もリリースされた『>observer_』の完全版だ。次世代コンソール向けにビジュアルを強化すると共に、新たなストーリー要素を追加。さらにゲームプレイ面の拡張もおこなうという。これらアップグレード内容の詳細についてはまだ明らかにされていないが、すでにオリジナル版をプレイしたユーザーも、作品内で描かれたディストピアの世界観をさらに深く体験できるものになるという。

本作の舞台となるのは、2084年のポーランド・クラクフだ。戦争と疫病により人口が激減しており、社会は疲弊。もはや政府は機能しておらず、替わってカイロンと呼ばれる大企業が国を支配している。主人公のダニエル・ラザルスキは、そのカイロンが運営する警察組織内のオブザーバー・ユニットに所属するベテラン刑事である。ある日彼は、カイロンに勤める息子から連絡を受けるが、様子がおかしいことに気づき、発信源であるスラム街へと息子の捜索に向かう。

オブザーバーであるダニエルは、住民への聞き込みなどのほか、ナイトビジョンや電磁気ビジョン、生体ビジョンといった、体内に埋め込まれた特殊機器も駆使して現場を捜査。さらに、容疑者の脳をハッキングすることで、さらなる情報を得ることが可能だ。ただしハッキング中には、現実世界ではあり得ない現象を目にし、その容疑者が体験した最悪の恐怖を追体験することになる。

*国内PS4版のトレイラー

開発元のBloober Teamは、『Layers of Fear』シリーズや『Blair Witch』といった作品を手掛けたことでも知られ、ホラーゲーム開発を得意とする。本作においてはサイバーパンクの世界観を強調し、従来の作品とはまた異なる恐怖を演出している。次世代コンソールでは、そうしたゲームプレイがどのように強化されるのか興味深い。

『Observer: System Redux』は、PS5/Xbox Series X向けに2020年ホリデーシーズンに発売予定。さらなるプラットフォームについて今後案内するとしているため、いずれPC版のリリースも期待できるかもしれない(Gematsu)。なお、国内発売については不明である