イエズス会の司祭が『マインクラフト』のバチカン市国サーバー運用へ。ハラスメントや誹謗中傷に毒されない、安全なコミュニティを目指す

米国在住のRobert Ballecer司祭が、『マインクラフト』のバチカン市国サーバー作成に向けて動いているとして話題になっている。ローマに拠点を置き、バチカンや教皇のニュースを発信するROME REPORTSが報じたものだ(以下の動画)。Ballecer氏は、米国カリフォルニア州で育ち、大学ではコンピュータ工学を専攻した(神学の修士と哲学の学士も取得済み)テック寄りのバックグラウンドを持つイエズス会司祭。これまでにテック系ニュースやコーディング学習のPodcastやネット番組にてホスト役を務めてきた異色の司祭であり、「デジタルイエズス会士」とも呼ばれている。

そんなBallecer氏が、『マインクラフト』バチカンサーバーの運用テストを進めている。誹謗中傷やハラスメントがはびこる「Toxic」な環境から離れて遊べるようなコミュニティの形成が目標だ。恐れることなく自由にクリエイティビティを発揮し、他のプレイヤーたちと交流する場。Ballecer氏はTwitter上で、そうした理念を持つバチカン市国サーバーを導入するならば、まずはどのゲームでテストすべきかアンケートを取った。『マインクラフト』『Rust』『ARK: Survival Evolved』『Team Fortress 2』という4つの定番作品が選択肢として提示され、『マインクラフト』が1135票のうち64%を獲得した。

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ROME REPORTSのインタビューに応じたBallecer氏は、今回の取り組みにおいてもっとも大事な部分は、ゲームでもテクノロジーでもなく、プレイヤー同士のつながりであると説明している。ゲーム内での交流が、現実世界の人間関係へと発展する可能性。Ballecer氏はそこに着目している。

また敬虔なカトリックでありながら、最新のテクノロジーに理解を示すことは可能なのだと伝えたいとも述べている。Ballecer氏はテック系ニュース番組のホスト役を始めた当初、神父であることとテクノロジー精通者であることは相容れないという考えから、受け入れてもらうのに時間がかかったという。だが次第に視聴者の理解を得ていった。そうしたカトリックおよび聖職者に対する理解を深めてもらうような布教活動こそが、Ballecer氏の職務なのである。

なおバチカンに置かれたサーバーはBallecer氏が管理しているもので、バチカン公認というわけではない。現在はプレイヤーからのフィードバックを募るためのテスト段階にあり、『マインクラフト』のminecraft.digitaljesuit.comサーバーより参加可能。すでにTrollプレイヤーたちによる荒らし行為が繰り広げられているとのことだが、「簡単な仕事になるとは思っていなかったさ」と、Ballecer氏は天使の輪スマイル絵文字付きで前向きな姿勢を見せている。

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