Nintendo Switch版『ゼルダの伝説 夢をみる島』9月20日に発売決定。パネルを集めてダンジョンを作成する新機能が追加


任天堂は6月12日、ビデオプレゼンテーション「Nintendo Direct | E3 2019」を放送し、この中でNintendo Switch版『ゼルダの伝説 夢をみる島』を9月20日に発売すると発表した。My Nintendo Storeでは通常版のほかに、ゲームのイラスト・設定画を多数盛り込んだアートブックが付属した特別なセットや、本作のリンクを形どったamiiboの予約受付を開始している。

『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、1993年にゲームボーイ向けに発売された、同名タイトルのアクション・アドベンチャーゲームのリメイク版だ。主人公のリンクは、嵐に巻き込まれてコホリント島に流れ着く。この島は、一度入ると出られないふしぎな島とされており、リンクはさまざまな試練に挑み、島からの脱出を目指す。

リメイク版では、独特な3Dグラフィックにビジュアルをアップグレードしながらも、基本の見下ろし型視点に加え、横スクロールの部屋があるダンジョンや、『ゼルダの伝説』シリーズ以外のキャラクターも登場したりといった、オリジナル版ならではの特徴を再現している。

また本作では、墓守のNPC「ダンペイさん」が追加されており、彼の家では「パネルダンジョン」と呼ばれるダンジョン作成機能が新たに利用可能になった。冒険をする中では、ダンジョンの部屋となるパネルを入手でき、これを集めて自由に組み合わせることで、オリジナルのダンジョンを作ることができる。パネルには、宝箱や階段、またボスの存在する部屋などがあるようだ。そして、作成したダンジョンを冒険し、クリアするとアイテムを入手できる。

現在アメリカで開催中のE3 2019では、任天堂はステージイベント「Nintendo Treehouse: Live | E3 2019」を実施しており、この中で『ゼルダの伝説 夢をみる島』も紹介された。登壇した『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサー青沼英二氏は、『ゼルダの伝説 夢をみる島』はいつかリメイクしたいとずっと考えていたと述べ、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が多くのプレイヤーに楽しんでもらえた今だからこそ、伝統的なゼルダ作品を新鮮に楽しんでもらえるのではと思い、リメイクを決断したと明かしている。

オリジナル版が発売された当時、青沼氏はゲームボーイの小さな画面の下に広大な世界が広がっているイメージで遊んでいたそうだ。そしてリメイク版ではそれを再現しようと考え、画面の上下をぼかすチルトシフトにて、ミニチュアのジオラマの世界を覗いているようなビジュアルスタイルを採用したとのこと。

本作のamiiboについて青沼氏は、その再現性に太鼓判を押す。「シャドウリンク」なる敵キャラクターのダンジョンへの追加などが可能になるとのこと。

青沼氏は、新要素であるダンジョン作成機能「パネルダンジョン」にも言及。パネルは、ダンジョンをクリアすることで、そこで訪れた部屋をパーツとして入手できるという。そして、ダンペイさんからは特定のお題が出されるため、それを達成できるようなダンジョンを作成する、パズルのようなゲームプレイになるそうだ。