農業スキルを競え。農業経営シム『Farming Simulator』のe-Sportsプロリーグ発足、賞金総額は3000万円以上

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ゲームスタジオGIANTS Softwareは1月23日、同社が開発する農業経営シミュ―レーションゲーム『Farming Simulator』シリーズのプロリーグ「Farming Simulator League」を発表した。同シリーズでは2018年に「Farming Simulator Championship」という大会を開催しており、e-Sports事業への本格参入に向けて準備が進められてきた。そして2019年に始まるシーズン2では規模を拡大し、ヨーロッパにて計10回のトーナメントを実施。農園経営シミュレーションゲームのプロリーグという異例の試みがスタートする。

各トーナメントの勝者には賞金およびシーズンポイントが与えられ、シーズンの最後では、最も成績の良いチームがチャンピオンの座を巡って争い、勝者が賞金10万ユーロ(約1250万円)を手にする。シーズンの合計賞金額は25万ユーロ(約3120万円)。昨年のトーナメント(計4回)の合計賞金額は8355ユーロであることから、大幅な増額となる。またプロリーグ発足にあたっての提携先としてはNitrado、Logitech G、Intel、noblechairsがリストアップされている。シーズン2で使用されるのは、シリーズ最新作『Farming Simulator 19』だ。

※2018年に開催された「Farming Simulator Championship」のトレイラー。競技内容はわら俵の積み付けであった

GIANTS SoftwareのCEO兼e-Sports部門のマネージャーであるChristian Ammann氏は今回の発表を受け、同シリーズを競技的に遊ぶプレイヤーは長年存在してきたが、e-Sportsとしては採用されてこなかったと語り、「弊社にはe-Sports好きのスタッフがたくさんいますし、農業経営が楽しいものであると同時に競技的にもなり得ると世界中に広められることを、楽しみにしています」と興奮の言葉を残している。

昨年のトーナメントでの競技内容は、わら俵の積み付けであった。トラクターを操縦し、迅速かつ精密にわら俵を集めて積み付けていく。最速タイムを出したチームが勝者となるルールであった。そして今年のシーズン2では、競技としてのさらなる発展を求めて3対3の新しい競技内容に変更される。具体的なルールは語られていないが、作物の収穫といった実際の農作業を取り入れつつ、ゲーム的な要素を組み合わせたものになるという。新しい競技内容の詳細は今後公開されていく予定だ。

※最新作『Farming Simulator 19』では地形変更・建物建設が可能なLandscaping機能が追加された

『Farming Simulator』は大規模農業の経営を体験できる農業経営シミュレーションシリーズである。米国や欧州の広大なマップを舞台に畑の耕作、畜産、林業などを体験することができる。コミュニティ作成モードでは最大16人での同時プレイに対応。無数のメーカー・ブランドからライセンスされた農機が収録されている点も本作の特徴だ。グラフィックエンジンの刷新によりビジュアルが向上したシリーズ最新作『Farming Simulator 19』はPC/Mac(Steam)にて日本語対応で配信中。国内PlayStation 4版は2019年2月7日発売予定となっている。

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