孤島脱出サバイバル『DYSMANTLE』発表。あらゆるオブジェクトを分解し、クラフトで装備品を作りまくれ


フィンランドのインディースタジオ10tonsは1月16日、オープンワールド・アクションRPG『DYSMANTLE』を発表した。プラットフォームはPC(Steam)/Nintnedo Switch/PlayStation 4/Xbox Oneで、2019年内の発売を予定している。なお、ゲーム内は日本語表示に対応する。また10tonsにうかがったところ、コンソール版の日本での発売については未定だそうだ。

『DYSMANTLE』の舞台となるのは、1970年代から90年代あたりで時間が止まったような、荒廃したディストピアの世界観を持つ不思議な孤島だ。この場所では、かつて何らかの大災害が発生したという。地下シェルターに避難していた主人公は、久しぶりに地上に出てみると人の気配がまったくなくなっており、たったひとり取り残されたことに気づく。そして島には、人の代わりに恐ろしいモンスターが生息していた。プレイヤーは、この島を生き抜く中で大災害にまつわる謎を解き明かし、島から脱出する方法を探さなくてはならない。

本作のゲームプレイは見下ろし型視点で展開し、オープンワールドの孤島にてサバイバルをおこなう。ただサバイバルとはいっても、本作には飢えをしのぐことはテーマとしていないため、口に入れられるものを探し続けるゲームプレイにはならないという。とはいえ、狩りや釣りをしたり、農園を作ったり料理をしたりといった要素は用意されており、料理を食べることによってキャラクターステータスやアビリティのアップグレードが可能となる。なお、野生生物は狩るだけでなく手懐けることも可能だそうだ。

本作では、ゲーム内に登場するオブジェクトの99パーセント以上が取り外したり分解(dismantle)できることが大きな特徴として挙げられる。そして設計図を発見することで、分解したオブジェクトを素材として道具や武器、衣服や装備をクラフトすることが可能だ。また島を探索する中では、かつてのハイテク技術を発見したり、あるいは遺跡にて失われた古代の知識を得ることもある。時には魔法のような性質を持つ素材を入手することもあるそうで、クラフトに利用すれば非常に強力な装備が作成できるという。こうしたキャラクターの強化が、本作のサバイバルゲームプレイの柱のひとつとなっているのだ。

大災害の影響からか、島のあらゆる生き物はモンスター化しており、それは野生生物だけでなく人間もまた同様。ゾンビのような姿のオオカミや、異形の姿となった人間などがプレイヤーを襲う。これに対しては、クラフトした銃や近接武器、あるいはトラップを設置して立ち向かうもよし、かなわないと見れば一旦退散してキャラクターを強化してから挑むもよしである。バトルにおいては自由度の高い戦略が可能となるようで、モンスターを倒すと資源をドロップする。

また、生活の拠点となる基地を建設することも、本作での重要なミッションのひとつ。基地の建設は、そのエリアの支配権を主張することを意味し、一進一退しながら支配エリアを徐々に拡大させていく。そして探索を続け、孤島から脱出流方法を見つけ出すのだ。

本作の開発元10tonsは、『Neon Chrome』や『Tesla vs Lovecraft』などのトップダウンシューターを多く手がけることで知られるデベロッパーで、『DYSMANTLE』ではまた新たなジャンルに挑戦することになる。本作の開発にあたっては、『ゼルダの伝説』や『ダークソウル』『Stardew Valley』『Subnautica』『Steamworld Dig』といった作品の要素をブレンドし、ユニークなゲーム体験を生み出すことを目指しているという。なお、本作の対応プラットフォームは冒頭で述べたとおりだが、加えてモバイル向けのリリースと、“次世代コンソール”も視野に入れているとのことだ。