今月9月19日より、Nintendo Switch Onlineのサービスが正式スタートした。「オンラインプレイ」や「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」といったサービスが揃えられているほか、ひとつの目玉に「セーブデータお預かり」がある。セーブデータお預かりは、本体内のセーブデータをインターネット経由で預ける機能。万一の故障時にもデータの消失を防ぐことができる。
セーブデータお預かりでは、対応ソフトのセーブデータを、自動的にインターネットを通じて預けて保管できる。バックアップできるセーブデータは、ソフトごとにひとつのみ。ニンテンドーアカウントと紐付けることにより、預けたセーブデータはいつでも、どの本体でもダウンロードすることができるようになる。本体故障したとしても、別の本体からセーブデータを復旧可能になった。預かり機能は、インターネットにつながっていれば、たとえばスリープ中であっても、自動的にデータをバックアップする。この自動保存機能は、オンとオフを設定から切り替えることが可能。
待望ともいえる便利な機能であるが、一方でセーブデータお預かりの仕様については、少し曖昧な点があった。というのも、公式サイトのよくある質問にてNintendo Switch Onlineで預けたセーブデータは、「利用期間外の保証いたしかねる」と記述していたからだ。Nintendo Switch Onlineのサービスを継続しなければ、預けているセーブデータはどうなるかわからないという意が汲み取れる。この曖昧な記述をめぐっては、国内外の一部メディアが「Nintendo Switch Onlineへの継続をやめると、セーブデータはすぐ消える」と大々的に報道。不安を抱いた方もいたのではないだろうか。
しかし事実は異なっていたようだ。このセーブデータお預かりについて、IGNから問い合わせを受けたニンテンドー・オブ・アメリカは、セーブデータはNintendo Switch Onlineの利用をやめたとしても180日(約半年)保管されると回答した。弊誌編集部が国内の任天堂に問い合わせたところ、「(ニンテンドー・オブ・アメリカが答えた)180日間保管されるという仕様は、国内でも同じです」との回答をいただいた。つまり日本でも、Nintendo Switch Online利用をやめたとしても、セーブデータは180日間は保管されることになる。
ちなみに同じく有料サービスとしてセーブデータお預かりを提供しているPlayStation Plusにおいても、サービスの利用をやめても6か月間(約半年)セーブデータが保管されると欧州向けのプレスリリースに記載されている。保管期間は、他ハードと同様の長さになっていると考えてよさそうだ。ただし、あくまで公式の意思表明は、サイトに記載された「利用期間外の保証いたしかねる」というものであるだろう。今回回答にあがった「半年」という保管期間は、あくまで目安であると考えたほうがいいかもしれない。