「歩行戦車」が躍動するRTS『Iron Harvest』、Kickstarterキャンペーンが目標額を大きく上回り進行中。日本語にも対応する作品

 

ドイツの開発会社KING Art Gamesは、現在Kickstarterにて『Iron Harvest』のクラウドファンディングキャンペーンを実施中。現在は、目標額の45万ドル(4700万円)を大きく上回る67万ドル(7100万円)を獲得済み。残り期間は26日であることから、さらなる伸びが期待できるだろう。

『Iron Harvest』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに開発されているリアルタイムストラテジーだ。本作の世界は、『サイズ – 大鎌戦役 -』を手がけるクリエイターとしても有名なJakob Rozalski氏の作品群「1920+」が舞台となっている。第一次世界大戦後の、科学と伝統が依然として衝突し続ける時代だ。大戦から5年が経過し技術は進歩を続けるが、その技術にて世界を脅かそうとする勢力が存在した。そんなifの時代の戦火が描かれるという。

本作に登場する主な勢力は三か国。産業と技術に強みを持つ西の巨大国家「ザクセン帝国」。潜在力は高いながら、戦争による人々の疲弊が目立つ「ロスビエト連邦」。ザクセンとロスビエトの狭間でジレンマに立たされる「ポラニア共和国」。これらの国家は、実在の国をベースとしていると見られる。ゲーム内の物語は、この三か国の別々の視点から描かれる。各国にはヒーローとされる人物が所属しており、彼らを中心としてキャンペーンは進行していくようだ。ユニットは、本作の目玉となる、多彩な「歩行戦車」を含めた40種類のユニットが登場する。

ゲームモードとしては、前述の物語が21ミッション展開されるシングルプレーヤーキャンペーン、シングル&協力のスカーミッシュ(AI対戦)、シングル&協力のチャレンジマップ、マルチプレイ対戦などを予定しているという。無料DLCやアップデートによってコンテンツは追加されるようだ。ゲームプレイはゆったりと展開されていくようで、プレイヤーには作戦を練る時間が十分に与えられるとのこと。ステルスプレイも有効である一方で、オブジェクトはほぼすべてが破壊可能であるので、戦況は変化していく。基地を建設し、生産や研究を進めていくといった基本システムは、ほかの一般的なRTS作品と同様のものになるようだ。

ストレッチゴールの達成により、ニュースゲームプラス(強くてニューゲーム)や、ストーリーを盛り上げるシネマティックカットシーンの導入が確定済み。100万ドル(およそ1億1000万円)に到達すればマルチプレイが実装される。今後のプランとしては2018年夏にアルファテストを実施。2019年Q2にベータを実施し、2019年Q4の発売を予定している。実施中のクラウドファンディングキャンペーンにて45ドル以上を出資すればゲーム(Steam/GOG)のキーが手に入るほか、ベータに参加できる。55ドル以上出資すればこれらに加えてアルファに参加できるようになる。

言語については、Kickstarterキャンペーンページの最上部に表示されている旗の言語への対応を予定していると告知されている。その中には日本の国旗も含まれているので、日本語にも対応すると考えてよさそうだ。本作のKickstarterのキャンペーンページも日本語のものが予定されているので、気になる方はそちらをチェックしてみてほしい。