火星入植シミュレーションゲーム『Surviving Mars』Steamにて発売。謎多き火星を開発し、移り住む人々に快適な暮らしを提供せよ


Paradox Interactiveは3月16日、Haemimont Gamesが開発した火星入植シミュレーションゲーム『Surviving Mars』をSteamで発売した。価格は通常版が4100円、追加コンテンツなどを含むDigital Deluxe Editionは5150円、さらにシーズンパスも収録するFirst Colony Editionは7850円となっている。なお、同社が販売する『Cities: Skylines』の所有者には10パーセントの割引が適用される。また、海外ではPlayStation4/Xbox One版も発売されている。

『Surviving Mars』では、プレイヤーは火星入植計画を指揮し、スポンサーから得た資金をもとに、地球から移り住んでくる人間のために都市をいちから建設する。火星には金属や水、またコンクリートにするための資源があり、場所によってその埋蔵量が異なる。各場所の基本情報をもとに拠点として適当な場所を選べば入植地造りの開始だ。ドローンを出動させてまずは電力を確保し、資源の調査や水の確保をおこない、そして居住区間となるドームなどの施設を建設していくのだ。その過程では、地球からの追加物資を求めることもできる。

拠点の基盤を整えた後は、ドーム内での街の構築にも手を広げよう。住宅はもちろん、レストランやカジノ、ジム、警備施設など、住み良い街には欠かせないあらゆる施設が用意されている。ここで生活し働く入植者は、それぞれ個別にシミュレートされ個性を持っている。個人的な問題から入植者同士の付き合いから生まれる社会的なニーズまでを捉えて、必要な施設を建設するのだ。また、こういった入植地の拡充には技術開発も重要で、バイオ技術・工学技術・ロボット技術・物理技術・ソーシャルのそれぞれの分野をリサーチし、アンロックしていくことができる。ただし、どのような研究成果を得られるかはランダムだという。

この火星では、猛烈な砂嵐や寒波、また隕石の脅威も存在する。そうした自然災害に遭うと、せっかく建設した施設に物理的な損害を負うこともあるため、たとえば隕石を撃ち落とす防衛設備を用意するなどして対処するのだ。なお、それぞれの災害が発生する割合は土地によって異なるため、最初の拠点選びはこうした点も考慮する必要がある。

さらに、本作の火星には数多くの謎が隠されており、「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスのような謎の物体が現れることもある。そうした謎を解き明かすことは入植地の反映に繋がる場合もあれば、逆に苦境に陥る場合もあるという。本作にはModツールが提供されており、入植地の施設だけでなく、こうした謎を独自に作り出すことも可能。開発元のHaemimont Gamesは『Tropico』シリーズを手がけていたことで知られており、シミュレーションゲームとしての基本を抑えた上で、 SF作品らしいスパイスを加えている