マルチプレイFPS『Hunt: Showdown』早期アクセス販売開始。怪物を狩り、人間に狩られるPvPvEの緊迫ハンティング

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Crytekは2月23日、『Hunt: Showdown』の早期アクセス販売を開始した。対応プラットフォームはWindows(Steam)、販売価格は3300円となっている(日本語非対応)。本作はモンスターの巣窟と化した19世紀末ルイジアナの沼地にて、怪物を狩るバウンティハンターたちが賞金首を狙って競い合うマルチプレイFPSである。

まずプレイヤーは、操作するバウンティハンターを雇い装備を整える。準備ができたら2人1組もしくはソロでマッチに参加(最大10人同時プレイ)。目標はターゲットであるボスモンスターを倒し、戦利品を持ち帰ることである。ターゲットは1平方キロメートル規模のマップのどこかに潜んでおり、ボスの痕跡を探すことで位置を特定していく。痕跡を調べると、マップ上で「ボスがいない場所」が灰色で示され、少しずつ居場所が絞り込まれる。それだけ他プレイヤーとの接触確率も高まる。

ターゲットを倒してもすぐに戦利品を入手できるわけではなく、消滅するまでしばらく待つ必要がある。その間は全プレイヤーのマップにターゲットの場所が表示される。手柄を横取りしようと襲ってくる者たちから身を守り、消滅完了後は戦利品を回収して逃げる。脱出用の馬車もしくはボートの待機地点にたどり着き、脱出できれば勝者となる。逃げ切るまでは自分の居場所が他プレイヤーの画面に表示されるため、追ってくるプレイヤーや待ち伏せしているプレイヤーに細心の注意を払いたい。本作は獲物を狩ったハンターが狩られる側に回るPvPvEのハンティングゲームなのである。

無事生還すればキャラクターの経験値が溜まり、体力や特性(Trait)を増やせる。Traitはスタミナ回復速度向上、両手武器の装備スロット増加、スプリント時間延長といったキャラクターの性能を強化するもの。キャラクターを成長させ、賞金を使って武器やツールを購入し、次のハントに備えるのだ。なおマッチ中に死亡したキャラクターとその装備品は戻ってこない。新しいバウンティハンターを雇うところからやり直しとなる。

武器の挙動はリアル志向。ボルトアクションライフル、ソードオフ・ショットガン、ドイツ製のセミオートピストルといった19世紀末の旧式銃器が揃っており、どれも一発の重みを感じさせる。弾薬は補充できるとはいえ、一度に持ち運べる数は限られている。発砲音で自分の居場所を知らせないよう、無駄な交戦は避けたいところだ。なお携行できる武器は両手持ちのメインウェポンと片手持ちのサイドウェポンが一種類ずつ。その他3種類のツールと消費アイテム用スロットが設けられている。

沼地で出会うモンスターは、ゾンビ化した人間「Grunt」、体内の巣から虫を飛ばしてくる「Hive」、頭部の欠けた大男「Meathead」など、不気味な個体ばかり。ボスモンスターは今のところ巨漢ブッチャーと巨大スパイダーが実装されている。CryENGINEによるおぞましいモンスターデザインやライティングも印象的だが、『Hunt: Showdown』ではそれ以上にサウンドデザインが存在感を発揮している。銃声、足音、動物の鳴き声、モンスターのうめき声、ハエがむらがる音まで、どれも秀逸だ。犬小屋に近づくと犬が吠え始め、倒れた馬がプレイヤーの存在に気づくと断末魔の叫びをあげる。鳥の群れが驚くと一斉に羽ばたく。そのひとつひとつが「アメリカ南部の沼地」という設定にリアリティを与えると同時に、重要な聴覚情報として機能している。

CryENGINEを活かした、おぞましくも美しいビジュアル

怪物を狩り、人間に狩られる『Hunt: Showdown』。早期アクセス期間は最低でも1年を予定しており、今後は装備品・モンスター・マップ・クラフトシステム・ゲームモードなどが追加されていく。

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