新たな基本プレイ無料TPS『B.L.U.E. NOVA』先行試遊感想。「とりあえず一緒に戦おう」で成立する、最大30人協力TPSの“気疲れしない”サブゲームシューター

最大30人協力TPS『B.L.U.E. NOVA』の試遊レポートをお届けする。

大勢で同じ敵に立ち向かう協力ゲームは楽しい。ただ、仲間との連携や役割分担、自分の失敗で足を引っ張らないかといったことに、気を張る場面もある。その点、『B.L.U.E. NOVA』の戦場はずいぶん気楽だった。近くの敵を撃っているうちに、いつの間にか共闘に加わっている。言葉を交わして作戦を決めなくても、「とりあえず一緒に戦おう」が成立するゲームだった。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが開発する『B.L.U.E. NOVA』は、最大30人で協力して戦うオンラインPvEシューターだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2027年に基本プレイ無料での配信を予定している。プレイヤー同士が近づくだけで共闘の恩恵を得られる「リングシステム」が特徴で、仲間とつながれば弾数やリロードを気にせず銃を撃ち続けられる。

今回、弊誌はテクニカルテストに向けた開発中のビルドを試遊する機会を得た。遊んだのはメインモードの「タワーレイド」。開発スタッフを含む十数人程度で、1回15分ほどのプレイを5回体験した。そこで印象に残ったのは、大人数の戦いに身構えず参加できること。一方で、気軽に撃ち続けられるからこそ、戦闘や強化の手応えに物足りなさを感じる場面もあった。本稿ではゲームの流れを紹介しつつ、試遊で感じたことをお伝えしたい。

仲間に近づくだけで共闘になる

本作の舞台は、人類が移住した惑星ディーバル。惑星開発を統制するAI「EVE」が暴走し、機械兵器による反乱が起きた世界だ。プレイヤーはヒーローと呼ばれる傭兵となり、AI軍との戦いに身を投じる。

タワーレイドの目標は、フィールド中央にある「マスタータワー」の破壊。そのために各地のタワーを巡り、周囲の敵や中ボスを倒して、最終決戦への道を開いていく。ちなみに戦場にはドロップポッドで降下するのだが、着地直前のボタン入力に失敗すると、地面に倒れ込む少々情けない姿をさらす。

地上に降り立ったあとは、マーカーに従って近くのタワーへ向かえばよい。フィールドは六角形の区画がプレイごとに組み替わる仕組みで、荒野に市街地や研究施設が交じるSFらしい景色が広がる。ジャンプやスライディング、壁登りに加え、グライダーでの滑空も可能だ。地形は変わるが、向かう先は示されるため、今回の試遊では進行に迷うことはほとんどなかった。

そうしてタワーへ向かっていると、同じ目的地へ移動するプレイヤーや、すでに敵と交戦している集団に出会う。そこへ近づくだけで、自動的にリングが形成される。パーティへの招待も承認も必要なく、その場で共闘が始まるわけだ。

リングでは2人から弾数が無限になり、リロードも不要になる。さらにステータスも上昇し、開発スタッフによると、人数が増えるほど効果が高まるという。通常のリングで強化の恩恵を得られるのは6人までとなっている。

この仕組みで好感を持ったのは、共闘に加わるために、何か特別な振る舞いを求められなかったことだ。近くの人と同じ敵を撃っているだけでも、お互いにリングの恩恵を得られる。エモートによる意思表示もできるが、今回の試遊では使わずとも集団戦に混ざることができた。誰かのそばにいること自体が協力になる。

機械の大群を殲滅していく光景には、『地球防衛軍』や『HELLDIVERS 2』を思わせる部分もあった。そのうえで、今回遊んだタワーレイドは、攻略時のプレッシャーがかなり少なかった。自分の失敗で全体の足を引っ張るのではないかと身構えるより、目の前の戦いに混ざってワイワイ撃つ。その空気に入りやすい。

タワーを攻略したら、次のタワーへ向かってまた戦う。攻略済みのタワーにはファストトラベルもできる。移動先を示すマーカーと、出会った相手とそのまま戦えるリングによって、次の集団戦へも自然に参加できた。ひとりで降り立ったはずなのに、気づけば誰かと一緒に機械の群れへ銃を向けている。この流れに煩わしい手順が挟まらないことが、本作の気楽さにつながっていた。

銃撃に必殺技にメック、戦場はにぎやか

集団に混ざったあとは、銃撃だけでなく、さまざまな能力を繰り出して戦う。戦闘の土台は銃を構えて敵を狙うTPSで、銃は2種類を携行可能。攻撃用アイテムや回復アイテムも使えるが、そこへヒーローと「アーマー」の能力が加わる。

今回使用できたヒーローは、攻撃的なスキルを持つブレイズと、支援型のセラフィー。セラフィーならドローンを呼び出し、範囲内の味方を回復できるといった個性がある。さらに装着するアーマーにもスキルや必殺技があり、その組み合わせによって戦い方を変えられる。

開発スタッフによると、ヒーローとアーマーを分けたのは、気に入ったキャラクターを長く使えるようにするためだという。見た目は好きでも性能が自分に合わない、という悩みを組み合わせである程度補えるのはうれしい。キャラクターの好みと戦い方の好みを、両方考えながら選べる仕組みである。

実際の戦闘では、撃ち放題の銃撃にこうした能力が交じることで、画面はかなりにぎやかになる。ヒーロー必殺技やアーマー着用時にはカットインも入り、キャラクターを見せる演出も派手だ。敵へ銃を撃ち続け、その合間に技を繰り出す。今回の試遊では、能力の使いどころを細かく考えなくても、集団の勢いに乗って攻撃できた。

さらに「リング必殺技」では、搭乗型メックも召喚できる。開発スタッフによると、リング内でもっとも活躍しているプレイヤーが使用できるというもので、筆者も実際に操縦する機会があった。4~5メートルほどの機体からミサイルを発射したり、地面から高く立ち上がる衝撃波を放ったりと、通常の銃撃とはひと味違う戦いになる。銃を撃つ仲間のそばでメックが暴れる光景は、共闘のお祭り感を強めていた。

人数が多い場合には、リングを分けてそれぞれでリング必殺技を使うことも重要になるそうだ。通常リングの強化には人数の上限もあるため、集団の位置取りを考える余地はある。ただ、今回の試遊では、そこまで連携を詰める必要のある強敵には出会わなかった。まずはそばにいる人と撃ち、使える技を繰り出すだけでも戦いを進められた。

一方で、スキルの多さに戸惑う場面もあった。ヒーローにもアーマーにも複数の能力があるため、試遊中はどれがどちらに由来する技なのか、とっさに把握しきれない。似た用途の技もあり、いろいろなボタンを押して攻撃することはできても、組み合わせの妙を十分につかむまでには至らなかった。

メックについても、派手な攻撃を放つのは楽しかったものの、起動できるタイミングをつかみにくく、効果時間も短めに感じた。乗り込んで戦況を把握するうちに終わってしまい、通常時とは違う強さをじっくり味わえたという感触は薄い。戦場のにぎやかさは印象に残ったが、自分の能力を理解して使いこなす手応えには、まだ距離があった。

気軽に勝てる。その先の手応えは

リングの恩恵はわかりやすい。合流した直後にリロードが不要になると、それまでとの違いをすぐに感じられる。ただ、仲間と合流してからは基本的にリング内で戦い続けるため、その撃ち放題も次第に当たり前になっていった。攻撃の手を止めずに済む気楽さはあるが、あくまで最低2人いればよく、人数が増えるほどに味方の勢いが増していくような感覚ではない。

装備や能力を選ぶ場面でも、似た感触があった。タワーのボスを倒すとボックスが出現し、武器や強化効果が並ぶ複数の選択肢からひとつを選べる。タワーを攻略するたびに装備を更新する機会があり、次は何が出るかという楽しみが挟まる仕組みだ。

ただ、選択肢には複数の細かな効果が付いており、どれが自分の戦い方に合うのかを判断しにくかった。とりあえず選んで先へ進んでも、大勢で撃っていれば戦えてしまう。選択に悩みすぎず進める一方で、「これを選んだから強くなった」という実感は薄く、装備選択によって戦い方が変化する面白さを十分に味わえたわけではない。

本作には、素材を持ち帰ってアーマーのレベルを上げたり、スキルツリーを解放したりする継続的な育成もある。強化や組み合わせを考える要素は用意されているが、少なくとも今回のタワーレイドでは、目の前の敵に勝つために装備や能力にこだわる必要をあまり感じなかった。

敵の見た目は多彩だ。いかにも機械兵器らしいロボットに加えて、獣のように動くものや、自動販売機を思わせる姿のものまで登場する。ただ、集団で撃つと短時間で倒せることが多く、行動や攻撃方法の違いを十分に味わう前に破壊してしまった。さまざまな敵を相手にしているのに、戦闘中の感触には大きな変化がない。気軽に敵を蹴散らせる反面、撃ち続けるうちに単調さも感じた。

その印象が強く表れたのが、マスタータワーでの最終決戦だ。各地で戦っていたプレイヤーがひとつの目標へ集まり、巨大なボスへ一斉に攻撃する光景には、総力戦らしさがあった。しかし今回の条件では決着が早く、筆者が現場へたどり着く前に終わってしまうこともあった。近くのタワーへファストトラベルできるとはいえ、各地を攻略した先のクライマックスに、自分も混ざりたかったというのが正直なところだ。

こうした物足りなさは、勝てるまで苦戦したいという気持ちとは少し違う。今回魅力に感じた気軽さのまま、仲間と集まったことや、装備を更新したこと、メックに乗ったことによる強さを味わいたかった。戦闘は滞りなく進むものの、その過程で気分が大きく上がる瞬間は限られていた。

もちろん、今回は開発スタッフを含む十数人でのプレイであり、集団の習熟度によって印象は変わるだろう。また、本作には高難度の少人数向けモード「ボスレイド」も用意されているが、そちらは未試遊である。ここで述べたのは、あくまで今回遊んだタワーレイドでの感触だ。

気を張らずに遊ぶ一本として

開発スタッフによると、本作はガンホーの人気タイトル『パズル&ドラゴンズ』からも影響を受けており、少しだけ遊ぶサブゲームとしても楽しんでほしいという。今回感じた気楽さは、その方針と合致していた。目的地は自動でマーカーが教えてくれる。仲間に近づけば共闘になり、弾数やリロードも気にせず攻撃できる。戦いへ加わるために必要な手順や判断が少なく、目の前の集団へすっと混ざれるのだ。

ほかのゲームで集中して遊んだあと、もう少し誰かとワイワイしたい。複雑な連携を詰めるほどの気力はないが、一緒に敵を倒す時間は楽しみたい。本作のタワーレイドには、そんな遊び方が似合いそうだった。友人と雑談がてら集まるような付き合い方も想像できる。協力TPSをこうした気軽な遊びとして捉えるところに、ガンホーなりの解釈を感じた。

一方で、今回の試遊では、戦闘や強化の手応え、最終決戦の盛り上がりに物足りなさも残った。参加しやすさは確かにあるが、それだけで何度も遊びたくなるほどの魅力を感じた、とまでは言えない。それでも、「とりあえず一緒に戦おう」がこれほど簡単に成立する気楽さは、本作の特徴として印象に残っている。今後のテクニカルテストで、その共闘がどのように受け止められるかも気になるところだ。

『B.L.U.E. NOVA』はPC(Steam)向けに、基本プレイ無料で2027年サービス開始予定。テクニカルテストは10月30日から11月1日の各日19時から23時まで開催予定で、10月29日の10時までSteamストアページにて応募受付中となっている。

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Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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