Steamで無料“世界で同時に一人しかプレイできない”ゲームが注目集める。順番待ちは仲良く雑談、“後方腕組み観戦”もできる

Part Time Monkeyは10月5日に『Jono』をリリースした。10月23日に開発者がRedditに紹介するとともにプレイデータを投稿したことをきっかけに改めて注目を集めている。

デベロッパーのPart Time Monkeyは10月5日に『Jono』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で無料配信中。同時に一人しかプレイできないという独特なゲーム設計の本作は、10月23日に開発者がRedditに紹介するとともにプレイデータを投稿したことをきっかけに改めて注目を集めている。

『Jono』は2Dのジャンプアクションゲームだ。プレイヤーは100万ステージの踏破を目指すことになる。本作最大の特徴は世界中のプレイヤーが順番にプレイしていく仕組みだ。1プレイは1分が経過するか、5回失敗するまでとなっており、どちらかを満たすと次のプレイヤーに交代する。プレイを待っている間は他のプレイヤーをみんなで見守ることになる。チャットやスタンプ機能が用意されていて、待機中のほかのプレイヤーと雑談したり、良かったプレイに称賛を送ったりできるようになっている。

各ステージでは失敗した箇所に「墓石」が残る仕組み。自分の死は無駄にならず、次のプレイヤーに注意ポイントとして活かされる。またステージエディット機能が搭載。100万ステージクリアを目指すメインモードとは別に、採用されたユーザー製ステージの踏破を目指す「MEAT GRINDER」モードも用意されている。

そんな本作についてPart Time Monkeyは10月23日にRedditにて詳細なプレイデータを公開した。それによると、100人以上のプレイヤーが10時間以上プレイ。6人のプレイヤーが100時間以上プレイしており、一人で7500以上のステージをクリアする猛者も存在するとのこと。一方SteamDBのデータでも、常に十数名の同時接続プレイヤー数を記録しており、小さなコミュニティながら高い熱量で取り組む人たちがいることがうかがえる。1日で5000ステージほどがクリアされている状況で、現在のペースだと100万ステージ踏破は来年4月頃になるそうだ。

投稿内ではステージエディットについても言及されている。ステージを提出するには自分で一度クリアする必要があるのだが、1200回以上失敗して提出された超高難易度なステージも存在したとのことだ。こうした力作にチャレンジできるMEAT GRINDERでは数千回失敗されたステージも登場し、多くのステージがクリアに数時間を要しているそうだ。今回のRedditへの投稿は注目を集め、1000件以上の賛成票(upvote)が投じられている。コメントでも独特なゲームシステムを称賛する声が多く寄せられている。

筆者も実際にゲームに参加してみることにした。参加時のステージ踏破数は8万8000台で、常時10人ほどのプレイヤーが待機列に並んでいた。参加した午前10時ごろは時差を考えるとアメリカ圏は夜、ヨーロッパ圏は深夜であるためもう少しプレイヤーがいる時間帯があるかもしれない。

チャットで挨拶をすると多くのプレイヤーが気さくに返してくれる。また、リアクションはプレイ中のプレイヤーに対しておこなわれていると思ったが、意外と雑談しているチャットが多く見られた。小さなコミュニティの配信やそこでしか出会わない人と話すゲームセンターでの体験を思い起こすことになった。

ステージについては、簡単そうなステージもありつつ、暗闇で視界が遮られるステージなども登場、筆者のプレイの順番が回ってきた際は下からトゲの壁が迫ってくる高難易度なステージにあたってしまい、即座にライフを使い切ってしまった。クリア数を稼ぐには試行回数に加えタイミングも重要そうだ。

ほとんどの時間を「見る」だけで過ごすという、近年のゲームのトレンドと逆行するようなシステムだがちょっと懐かしい体験でもあり、張りついてしまう人がいるのも納得できる。なお、このペースだと週末にはキリのよい10万ステージ踏破を達成するだろう。Part Time Monkeyはそのときに何が起こるのかは秘密だとしている。疲れたらキューに入らずにプレイを眺めることも可能なため、気になるプレイヤーは達成の瞬間を待機するのもよいだろう。

『Jono』はPC(Steam)向けに無料配信中だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Genki Hashimoto
Genki Hashimoto

インディーメインに一人称酔い意外は全てを愛するゲーマー。趣味は翌週のsteamリリース全チェック。

記事本文: 256