パブリッシャーの505 Gamesは9月30日、レーシングシミュレーション『Assetto Corsa EVO』の早期アクセス配信を2025年1月17日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内表示は日本語に対応する。
『Assetto Corsa EVO』は『Assetto Corsa』シリーズの最新作となるレーシングシミュレーションゲームだ。同シリーズはレーザースキャン技術による高品質なグラフィックと、電子システム、機械制御、空気力学に基づく走行動作をリアルなシミュレーションを特徴としている。最新作となる本作には様々なクラスのマシンが登場。ロードカー、クラシックカー、ハイパーカー、レースカーまで、モータースポーツの世界を代表する幅広いマシンが収録されているとのこと。
また本作では新たな数式モデルを用い、様々な天候でのアスファルト走行を緻密に再現。シミュレーション部分もよりリアルに進化しているという。そして新たな高性能フォトリアリズム・エンジンの導入により、VR表示およびトリプルスクリーン表示に対応するという。本格的なドライビングシミュレータ環境を持つユーザーのニーズにもこたえるかたちになっているようだ。
開発を手掛けるKUNOS Simulazioniはイタリア・ローマに拠点を置く開発会社。同社は2005年に設立されて以降、ドライビングシミュレーションを多数制作。2006年にリリースしたF1シミュレーション『netKar Pro』はタイヤの空気圧、サスペンションの堅さ、サーキットの気温やトラックの表面温度まで設定可能。硬派なシミュレーションであるとして一定の評価を受けていた。2017年には本作のパブリッシャー、505Gamesの親会社となるDigital Bros の傘下に入り、以降は505Gamesによるパブリッシングの元、作品を世に送り出している。
『Assetto Corsa』シリーズの現時点での新作となる『Assetto Corsa Competizione』は、2019年にPC(Steam)版がリリースされ、2020年にはPS/Xbox向けにもリリースされた。同作は本稿執筆時点でSteamユーザーレビューにおいて約2万3000件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。車ごとに異なる運転体験や、天候やアスファルトの状態をシミュレーションしたリアルなシミュレーション体験ができるとして好評を博しているようだ。本作はそういった本格的なドライビングシミュレーションに定評のあるスタジオによって、最新技術でリリースされる作品となる。
『Assetto Corsa EVO』は2025年1月17日、PC(Steam)にて早期アクセス開始予定。