Xbox新CEOの「Game Passは高すぎる」との発言が報じられる。“2倍に値上げ” で波紋広げたサブスクサービス、テコ入れ検討中か
Microsoft GamingのCEOが、社内向けの連絡において、同社のサブスクリプションサービスである「Xbox Game Pass」が高すぎると発言したとして話題となっている。

ゲーミングブランドXboxを展開するMicrosoft GamingのCEO・Asha Sharma氏は4月14日、社内向けの連絡において、同社のサブスクリプションサービスである「Xbox Game Pass」が高すぎると発言したとして話題となっている。海外メディアThe Vergeが報じている。
Xbox Game Passは、XboxコンソールやPCなどで対象のゲームが追加料金なしで遊び放題となるサブスクリプションサービスだ。現在は「Essential」「Premium」「Ultimate」の3プランが用意されており、たとえばUltimateプランでは、発売初日からXboxタイトルなどがプレイ可能となる。対応タイトルは毎月追加され、最近では『サイバーパンク2077』や『龍が如く8』などのタイトルがPremium以上のプラン向けに追加されていた。

そんなXbox Game Passについて、今年2月に就任したMicrosoft Gaminの新CEOであるAsha Sharma氏が従業員に送ったとされるメモの内容が注目を集めている。The Vergeが独自に入手したというこのメモの中でSharma氏は、Game PassがXboxにおけるゲームの価値の中心的な要素であるとした上で、現在のモデルは「完成形ではない(isn’t the final one)」との見解を提示。短期的には、Game Passがプレイヤーにとって高くなりすぎているため、価格に見合うより良い価値が必要だという見方を述べている。そして長期的には、Game Passをより柔軟な仕組みへと進化させようとしており、それには試行錯誤のための時間が必要だと語っているそうだ。
Xbox Game Passの価格については、プラン形態が刷新された昨年10月より議論を呼んでいる。それまで「Core」「Standard」「Ultimate」となっていたプランが、「Essential」「Premium」「Ultimate」へと変更されたこのプラン改定では、PCを含めすべての対応デバイスを統合するかたちで、事実上の値上げが実施。特に最上位のUltimateプランについては、月額1450円から2750円への2倍近い価格上昇となった。既存の加入者は自動的にプラン変更となることもあり、解約ページが一時的にアクセス不可となるほどの大規模な解約騒動にも発展した(関連記事)。なおこの際にはあわせてPC Game Passについても月額990円から1550円への値上げが実施されている。

The Vergeが報じた従業員に向けたSharma氏のメモは、そうしたユーザーの反応を踏まえたものであるとみられる。現状ではあくまで社内向けの連絡が報じられた段階であり、さらなるサービスの充実や値下げなど、どのような改善が検討されているかは注目されるところだろう。
ところで、海外メディアWindows Centralのジャーナリストで、Xboxの動向に精通するJez Corden氏は、先日おこなった配信の中で、Xbox Game Passが値上げに踏み切った理由は、『Call of Duty(コール オブ デューティー)』シリーズにあるとの持論を展開していた。毎年新たな作品がリリースされている同シリーズは、現在Ultimateプラン加入者は発売日から追加料金なしでプレイすることができ、Corden氏はこのことによって、サブスクリプションサービスとシリーズの双方が悪影響を及ぼし合ってるとの見解を示した。根強い人気を誇る『Call of Duty』シリーズを発売日から遊び放題にすることは、初動のセールスに影響を与えつつ、Microsoftにとって負担となっている可能性があると同氏は指摘しているわけだろう。

同作に限らずXbox Game Passでは、配信タイトルにおいて人気獲得と収益性を天秤にかけるジレンマが生じることもしばしば議論を呼んできた(関連記事)。発売日から提供されるタイトルがあることも魅力のXbox Game Passながら、ラインナップの充実と、Microsoftと配信タイトルの開発者の双方の収益性を両立させることは課題となっているのだろう。
また近年では、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation Plusや任天堂のNintendo Switch Onlineなどをはじめ、ゲームプラットフォームを提供する競合他社が独自のサブスクリプションサービスを展開している。次世代Xboxコンソール「Project Helix」が控える中では、Microsoftが今後Xbox Game Passをより競争力のあるサービスへと最適化していけるかは注目される。
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