『スプラトゥーン3』公式大会から「キンメダイ美術館」が一時除外へ。とあるスペシャルの塗り面積が不公平


スプラトゥーン3』公式Twitterアカウントは10月4日、公式大会であるスタートダッシュ杯からの「キンメダイ美術館」ステージの除外を発表した。理由としては、公平性を考慮しての判断と説明している。


『スプラトゥーン3』は、『スプラトゥーン』シリーズ最新作。舞台となるのは混沌の地方都市バンカラ街。バンカラ地方にたたずむこの街は、再開発によって急速に発展したとされている。本作では、この地方都市などを舞台にバトルが繰り広げられるわけだ。ナワバリバトルのゲームルールでは、4vs4の2チームに分かれて地面を塗った面積で勝敗が決定。過去作のルールはそのままに、イカロール、イカノボリ、イカスポーンといったアクションが追加され、立体的な戦いが展開される。

そして本日10月4日、本作の公式Twitterアカウントは、公式大会であるスタートダッシュ杯において、「キンメダイ美術館」ステージを除外すると発表した。スタートダッシュ杯は10月8日および10月9日に開催される任天堂主催のイベント「Nintendo Live 2022」にておこなわれる。10月8日は小学生以下チームを対象に、10月9日は一般チーム向けに、それぞれトーナメント形式の大会が実施。試合の様子はライブ配信される予定となっている。

【UPDATE 2022/10/04 21:37】
スタートダッシュ杯の参加対象チームについて修正

本大会でのキンメダイ美術館除外の理由については、「特定の箇所に特定のスペシャルを使用したときの塗り面積が、アルファチーム側の地点とブラボーチーム側の地点とで異なる問題が見つかったため」とのこと。発見された問題による影響は大きくないと伝えられているものの、本大会がナワバリバトルルールでの開催であることと、大会という公平性が求められる場面であることを考慮した上での判断となるそうだ。ナワバリバトルルールでは先述のとおり、地面を塗った面積で勝敗が決定する。勝敗にかかわる問題であったことが除外に至った背景としてあるのだろう。

スタートダッシュ杯での除外が決定したキンメダイ美術館は、初代『スプラトゥーン』から復刻したステージ。ステージ内には、現代美術を中心に数多くの美術品が展示。構造としては、回転する壁や足場が特徴となる。そうした回転するオブジェクト付近に、スペシャルウェポンであるナイスダマを使用した場合、塗り面積が本来よりも大幅に狭まってしまう問題が、発売前の「スプラトゥーン3 Direct 2022.8.10」映像公開時点でユーザーから報告されていた。キンメダイ美術館が本大会から除外となった理由としても、その問題が関係していると思われる。

※ 映像公開時に話題になった「修正前」のナイスダマ挙動

公式Twitterアカウントはこの問題による影響は大きくないとの認識を示しており、急いで解消のための個別アップデートが配信される見込みはやや薄いといえそうだ。なお次回更新データの配信時期については、現在開催中のシーズンの半ばごろに配信予定とされている。

ちなみにナイスダマの塗り面積が特定の条件で狭まる問題は、「海女美術大学」ステージにおいても確認されている。また最近では、ユーザーから床などを貫通する当たり判定の問題も報告されている。次回の更新データでは、そうしたさまざまな問題に対しての修正も期待されるところだろう。



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