謎解きリズムアクションADV『Apopia(アポーピア):スイート・ナイトメア』2023年夏に配信へ。かわいらしい動物の国を冒険、不穏な裏世界での“ボス”戦も
株式会社ハピネットは7月19日、アドベンチャーゲーム『Apopia(アポーピア):スイート・ナイトメア』(以下、アポーピア)を2023年夏に配信すると発表した。開発を手掛けるのはQuillo Entertainment。対応プラットフォームはPC(Steam)となる。現在、体験版となる『Apopia: Prologue』が配信中だ。
『アポーピア』はファンタジー世界を舞台とした、さまざまなゲームプレイ要素を含むアドベンチャーゲームだ。Steamストアページでは、「アクション+パズル+リズムゲーム」と記載されている。また、ビジュアル面はかわいらしい絵柄で描かれながらも、物語面ではどうやら不穏な秘密も隠されているようだ。
主人公となるのは人間の少女であるマイ。ある日マイは母親とのハイキングの途中、穴の底に落ちてしまう。洞窟で目覚めたマイの記憶はおぼろげだが、できるだけ早く母の元に帰りたいという気持ちははっきりしている。帰り道を探すマイは、洞窟を抜けた先で「ヨーグルト王国」にたどり着く。そこは言葉を話す動物たちの王国。さまざま動物が暮らしているが、現在は独裁者によって支配され、ウサギ以外の動物は虐げられている。マイはそんなヨーグルト王国で、個性豊かな動物のキャラクターたちと友情を深めたり、敵対したりしながら帰り道を探していく。
プレイヤーはマイを操作して冒険へ 。マップ上のあやしい箇所の調査やキャラクターとの会話などによりイベントが発生。ストーリーが進行していく。先に進むためや、アイテムを手に入れるため、道中ではしばしば謎解きが必要になる。また、敵との戦いが発生する場面もあるが、直接の戦闘ではなくミニゲームによって敵を制していくシステムだ。
さらに、ゲームにはヨーグルト王国だけなく、よりダークな世界も登場するようだ。こちらの世界では、背景などが鉛筆画調に一変、色味もがらりと変化するなど不気味な雰囲気 になり、通常の世界とは様子が異なる。詳細は不明だが、こちらでは、より心理的でシリアスな謎を解いていくことになるという。また、この世界ではボスに対し、リズムゲームによって戦うことになるようだ。
本作はかわいらしい絵柄で、コメディ調の物語ながら、ダークな要素も絡みあう作品となりそうだ。トレイラーなどではマイの母親らしき影が、不穏な展開を示唆している。物語要素としても、マイが家族や自らのアイデンティティにまつわる真実を見つけていくとのテーマがあるようだ。さらに、デモ版のストアページには「気分を害されやすい人には適さない映像を含む」との記載もある。本作はキュートなビジュアルの裏側に、胸をえぐるような物語を隠しているのかもしれない。 なお現在、ゲームの前日譚として本編の重要キャラクターであるウサギの「モリー」の過去を描くアニメーションが公開中だ。
本作の開発を手がけるQuillo Entertainment は、香港のインディースタジオである。幼馴染の二人によって立ち上げられた同スタジオは、ストーリーに深みのあるゲーム作りを目指しているという。本作『アポーピア』は同スタジオの初の作品となる。なお、本作は株式会社ハピネットより日本向けにも 販売される。「おもしろいインディーゲームを世界中からセレクトし、日本のゲームファンへ新しい体験を提供する」ことをコンセプトとするレーベル、Happinet Indie Collectionの第4弾タイトルとなる。
『Apopia(アポーピア):スイート・ナイトメア』は2023年夏にPC(Steam)向けに配信予定。現在、デモ版『Apopia: Prologue』が配信中だ。製品版に向け、デモ版のプレイヤーからのフィードバックを募集しているようなので、興味のある方は遊んでみてはいかがだろうか。