賛否両論の問題作『YIIK: ポストモダンRPG』を“決定版”とする大型アプデが2022年配信へ。ストーリーも改変

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Ysbryd GamesとAckk Studiosは1月14日、『YIIK: ポストモダンRPG』の完全版となる「YIIK I.V」を2022年に配信すると発表した。PS4/Nintendo Switch/PC(Steam/GOG.com)向けに、無料アップデートとしてリリースされるようだ。既存のゲームプレイやストーリーを改修し、新たなコンテンツを盛り込むという。


『YIIK:ポストモダンRPG』は、2019年1月にリリースされたRPGだ。舞台となるのは、1999年4月の現代。主人公のアレックスは、ひょんなことからサミーと呼ばれる女性と出会う。しかしそのサミーは、エレベーターの中で“何か”に連れ去られてしまった。アレックスは、彼女の失踪について調査していく。

『YIIK:ポストモダンRPG』は、ユニークな世界観により注目を集めた。一方でゲームバランスやテンポ、そしてストーリー展開など、多岐にわたる点で批判を集めており、Steamレビューは現在も「賛否両論」状態。またキャラ設定やストーリー面にいびつさがあるとの指摘に対し開発者のひとりであるAndrew Allanson氏が反論。これまでゲームはアートだと思っていたが、不快なキャラなどがいるとすぐ腹を立ててしまうゲーマーが多すぎるとし、ゲームは子供のおもちゃであったと皮肉まじりにコメント。一部ユーザーとちょっとした対立も生まれていた(Reddit)。

一方で、こうした批判を受けAndrew Allanson氏を含めAckk Studiosは本作の改善を予告。着々と改善にむけて準備が進められており、Twitterでも開発の進捗が報告されていた。そして1月14日になり、パブリッシャーより「YIIK I.V」が正式に発表されたのである。


大型アプデ「YIIK I.V」では、既存のゲームが“別物になるほど”の改善 が加えられているという。戦闘やダンジョンはより没入できるものになり、ストーリーイベントは改修。さらにカットシーンは再設計されているそうだ。あわせて、ロード時間も短縮。マインドダンジョンもテコ入れされるなど、多岐にわたる面で改良がはかられているという。新しいコンテンツも数多く実装予定。新キャラクターも登場するほか、新たなダンジョンやボスも導入。音楽としては45分にもわたる新サウンドを実装するとのこと。なお本作の音楽には、日本のシンガーソングライター兼CGアーティストである丸山ミカ氏も参加している。


ゲームテンポと、ストーリーなど、多くの部分を改善するという同アップデート。ゲームの根幹部分を見直す内容なだけに、時間がかかったことだろう。新要素はゲーム本編に組み込まれるようだが、『YIIK: ポストモダンRPG』はどのように生まれ変わるのだろうか。

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