Steam版『ウィザードリィ外伝 五つの試練』リリース前日に早期アクセス配信延期。メーカーはタイトル名の変更などの可能性に言及


株式会社イードは6月17日、3DダンジョンRPG『ウィザードリィ外伝 五つの試練』を配信延期すると発表した。当初は6月18日にSteamでの早期アクセス配信を開始する予定だったが、前日での延期となった。新たな配信日は未定。

配信延期の理由については、“諸般の事情”と説明されている。本作の開発自体は、早期アクセスとしてリリースできる段階まで進んでいるものの、いましばらく時間がほしいとのこと。

『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は、3DダンジョンRPG『ウィザードリィ』シリーズの日本製スピンオフ作品である、2006年発売の同名タイトルを現代向けに大幅刷新する作品だ。ワイドスクリーンおよび高解像度に対応し、ゲームパッドでのプレイもサポート。また、2種の完全新規を含む計4種のUIモードを用意するなど、ユーザビリティに関わる内容を中心に手が加えられている。そのほか、3D迷宮と高解像度モンスターの追加や、各種エディタ機能の更新と拡張もおこなわれるという。


今回の配信延期発表においては、本作の立ち位置についても説明されている。『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は、オリジナルの『ウィザードリィ』のうち、シナリオ1“狂王の試練場”、シナリオ2“ダイヤモンドの騎士”、シナリオ3“リルガミンの遺産”、シナリオ4“ワードナの逆襲”、シナリオ5“災渦の中心”のいずれとも一切関係がない、独立した作品であるとのこと。また、これらの作品の精神的後継作でもなく、あくまでシナリオ#6~8を超えた、さらなる新『ウィザードリィ』であると強調されている。

Steamのストアページにおいても、同様の説明が追加されている。また、『ウィザードリィ』#1~5のダンジョン構造や、ユニークな名称(モンスター・呪文・街名など)、それらそのもののグラフィック・UI素材などは利用していないとも記載。一方で、今回の延期にあたっては、タイトル名の変更および先述したビジュアル面のゲーム機能などについて、一部変更・削除される可能性があるとしている。ちなみにストアページでは、一部のスクリーンショットが削除されているようだ。なお、今回の配信延期に関して、開発および現商標権利元との問題は一切ないとのこと。


『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信予定。現時点では配信日は未定である。新たな配信日およびリリース時のゲームの機能については、発表できる段階になってあらためて告知するとのことだ。