セクシー系インフルエンサーPokeprincxss氏、名前とグッズで任天堂に怒られる。反省しすぐさま改名

 

インフルエンサーのPokeprincxss氏は10月10日、YouTubeにて動画を投稿。任天堂からの著作権侵害通告を受けて、ハンドルネームをDigitalprincxssに変更したことを明らかにした。

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Digitalprincxss氏は、TikTokなどを中心に活動するインフルエンサーだ。TikTokフォロワー数は190万以上、Instagramフォロワーは28万人以上など、一部界隈で根強い人気を誇る。身体全身に強烈なポケモンタトゥーが入っていることからもわかるように、幼少期から『ポケットモンスター』を好んでいた。そうした経緯でPokeprincxss氏というハンドルネームにて活動してきたが、このたびはその名前を全面的に変更することになったようだ。そして変更された名前が、Digitalprincxssである。

任天堂からの著作権侵害通告を招いたのは、同氏が自身の商品展開のために商標登録を出したことがきっかけだったようだ。ファンの要望を受けて、Tシャツを作成しTeeChipなどフリーマーケットサイトで販売。さらなる商品拡大のために、父親の勧めによりLegalZoomにて「Pokeprincxss」を登録し始めた。これが任天堂の目に止まったようだ。

そもそもPokeprincxssという名前自体が、Pokemonと混合しやすい。それだけでなく、販売されているTシャツのひとつは、前面がモンスターボールいりのデザインで、背面には幻のポケモンであるミュウが描かれているのだ。さらにややこしいことに、Digitalprincxss氏はOnlyFans(18禁版の有料ソーシャルメディア)にて、アダルトコンテンツを提供することでも生計を立てているインフルエンサーなのだ。

「ポケ」の名前を入れたインフルエンサーが、「ポケモン」のデザインを含んだグッズを売っており、さらにアダルトコンテンツも販売。ブランドを拡大するために「Pokeprincxss」の商標をとろうとしていたところで、一連の行動が明るみになり、株式会社ポケモンの親会社である任天堂から著作権侵害通告を受けたというわけだ。

Digitalprincxss氏は、任天堂とポケモンを強く愛しており、著作権侵害をするつもりはなかったという。子供の時に多くの幸せをもたらしてくれた会社を、傷つけるようなことをして後悔しているとも。若く幼い上に、業界には無知で勉強不足であったこと、そして周りから「ポケモン」のデザインのマネがうまいと褒められたことから、「ポケモン」のデザインをいろんなところに描くようになったそうだ。そうした経緯で、Tシャツを販売するようになったようだ。しかし、その決断は大きな誤りだったと懺悔している。

時系列的には、2か月ほど前にLegalZoomにて弁護士を通じて、任天堂から複数の著作権侵害通告を受けたという。Tシャツで描かれたデザインの著作権は任天堂およびポケモンにあると主張し、グッズ販売で得た利益をすべて渡すようと要求したそうだ。さらにハンドルネームの変更も要求。Pokeprincxssの名前でグッズを売ることで、「ポケモン」関係者の活動だと誤解を招きかねないからだ。またDigitalprincxss氏は、全年齢対象でビジネスをする企業として、アダルトインフルエンサーであるPokeprincxssとの関連性を否定しておきたかったのだろうと語っている。

Digitalprincxss氏は当然落胆したが、自身に非があると認めており、任天堂の主張がまっとうであると猛省している。子供時代から愛する会社に迷惑をかけたことに、落胆しているとも。得た利益も全額任天堂へと返還したそうだ。一方で、今後も任天堂とポケモンへの愛は変わらないことも告白している。この件を糧にし、勉強を重ねて成熟していきたいと宣言。Digitalprincxss氏は早速、“オリジナルのグッズ”を紹介し、衣服の販売は続けていくとしている。

さっそくSNSでの名前は、すべてDigitalprincxssに変更されている。なお新しいハンドルネームDigitalprincxssによって今度は「デジモン」ともめるのではないかとの声を受け、同氏はコンテンツとブランドどちらでも「デジモン」とまったく関係していないので、そんな混乱は生まれることはないだろうと、一笑に付している。

任天堂およびポケモンは、権利関係については厳しく取り締まっていることでも有名。これまでにも、著作権絡みでさまざまなトラブル話が生まれていたが、会社に著作権侵害を指摘された後に、ここまで潔く認める例はなかなか珍しい。権利を保有する会社から承認を得ずにグッズを販売するようなことは、あってはならないだろう。しかし、任天堂から指摘されてからのDigitalprincxss氏の対応については、支持する声も散見される。Digitalprincxss氏は、すでに同氏自身が生み出すコンテンツによって多くのフォロワーを獲得している。早めに非を認めて、得た利益を全額任天堂に渡し、ハンドルネームを変えるということは、同氏の今後の将来にとっても、賢明だったかもしれない。


国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)