陰鬱RPG『BAROQUE』Nintendo Switch向けに発売決定。サターン版準拠の超完全移植版として年内リリースへ

 

スティングは5月21日、『BAROQUE -オリジナルバージョン超完全移植版-』をNintendo Switch向けに発売すると発表した。ダウンロードでの販売となり、発売時期は2020年年内。詳細については追って伝えるという。同作は、1998年に発売されたセガサターン版を準拠とする完全移植になるという。

『BAROQUE』は1998年にセガサターン向けに発売された一人称視点RPG。舞台となるのは、異形の者達が徘徊し、人々が妄想にすがりつく退廃世界。プレイヤーは記憶をなくしながらも罪の意識を抱える人間として、世界を癒す旅に出る。システムとしてはローグライク要素が取り入れられており、入るたびに構造が変化する神経塔の最下層を目指していく。肉や心臓を摂取し回復し、死を繰り返しながら神経塔を潜るうちに、徐々に世界の全貌が明かされていく。ストーリーからシステムにわたるまで、徹底して陰鬱さが散りばめられた独特の世界観が好評を博した本作。スティングがその名を轟かせるようになったきっかけの作品のひとつでもある。

同作は、1999年にPlayStation向けに「歪んだ妄想」というサブタイトル付きでリリースされたほか、2007年にはPlayStation 2、2008年にはWii向けに、三人称視点でのプレイが可能になるなど多くの変更を施したリメイク版が発売されていた。2012年よりiOSでリリースされている移植版は、このリメイク版準拠のものである。

画像はiOS版のもの

そしてこの度Nintendo Switch版が発表された。「オリジナルバージョン超完全移植版」ということで、原作を好むユーザーにとっては嬉しいリリースになるだろう。スティングといえば、今年に入ってから『ユグドラ・ユニオン』をNintendo Switch向けにリリースしており、人気作『BAROQUE』も移植するようだ。『ユグドラ・ユニオン』については、単なる移植ではなく、裏技など独自の機能も搭載されており、『BAROQUE』の超完全移植版については、どのような移植になるのか、また追加要素がどうなるのか気になるところ。

『BAROQUE -オリジナルバージョン超完全移植版-』は、2020年年内にNintendo Switch向けに発売予定だ。