『Outer Wilds』日本語対応で配信開始。滅亡までの20分をループし続ける宇宙探索アドベンチャー


ゲームパブリッシャーAnnapurna Interactiveは5月31日、宇宙探索アドベンチャーゲーム『Outer Wilds』をEpic Gamesストアより発売した。価格は2,580円。日本語対応済みだ。なお、只今行われているセール期間中ならば1,580円で購入可能。また海外のみではあるが、Xbox One版も発売されている。

『Outer Wilds』は、超新星爆発による終焉を迎えるまでの20分間がループするという、摩訶不思議な現象が発生中の恒星系を旅して回る、宇宙探索型アドベンチャーゲームだ。

「Outer Wilds Ventures」という事業メンバーとして宇宙に送りだされたプレイヤーは、各地に点在する星々の探索を通じ、閉じ込められたループにまつわる真相や、全てを破壊する超新星爆発それ自体の回避方法を模索していく。タイムリミットは現実時間にしてわずか20分間。刻々と過ぎてゆく時間の中で、それぞれの惑星の全容は変化する。例えば、時間帯によって遺跡が流砂に飲み込まれてしまうなど、特定のタイミングでしか侵入できない地域や、出会えないモニュメントが各惑星ごとに設定されている。ブラックホールといった進行を阻む天体を避けながら、いかに計画的に星々をめぐり、情報を集めていくかがプレイの鍵となる。

その一方で、キャンプ地を設営し焚き火でマシュマロを焼いたり、冒険の中で手に入れたデータを元に音楽を弾き語ったり、飛ばした遠隔操作探索機でスナップショット撮影を楽しんだりと、ゆく先々でのんびり行楽気分に浸ることのできるシステムが多数備わっているということも本作の特徴である。

以前SteamからEpic gamesストアへ販売プラットフォームを変更したことが物議をかもした本作。しかし、発売が達成された現在も依然としてSteamの販売ページは「発売時期は後日発表」という形で消滅しておらず、ゲーム開発専門クラウドファウンディング「fig」のキャンペーンページにおいても「追加のプラットフォームを用意したい」と述べていることから、時限独占契約となっていることが予想されている(関連記事)。

ちなみに、本作を手がけたデベロッパー「Mobius Digital」は俳優兼デジタル視覚アーティストで知られるマシ・オカ氏が率いる制作スタジオであり、既にスマートフォン向けとして作品を2点ほど発売しているが、大型作品に関しては本作が初めてである。

2015年の時点で既にIGF(インディペンデント・ゲームス・フェスティバル)にてデザイン賞及び最優秀賞を受賞しているなど話題の尽きない『Outer Wilds』。宇宙空間にて一人でじっくりゲームをプレイしたいゲーマーは是非チェックしてみてはいかがだろうか。