『Fallout: New Vegas』でプレイヤーが変えたエンド後の世界を描くMod「FPGE」配信開始

 

「FPGE – Functional Post Game Ending」はベセスダ・ソフトワークスの『Fallout: New Vegas』のModである。『Fallout: New Vegas』は、プレイヤーがどの勢力に加担したかによってエンディングが変わるマルチ・エンディングを採用している。ゲームをクリアすると、プレイヤーの選択に応じた「ベガスのその後」が語られる。しかし、エンディングが終わると、世界は何事もなかったかのように変わらぬ姿でプレイヤーを迎える。負けたはずの勢力が依然として大きな顔をしているのは拍子抜けする気分だし、NPCのセリフもエンディング前のままだ。

この悪行こそまさにシーザー・リージョン

「FPGE」は、その誰もが感じる不満を解決するために製作者が執念で作り上げたModである。フーバーダムを巡る戦いのその後が、反映されるのだ。「FPGE」では、フーバーダムはエンディングのシナリオ通りの勢力に引き継がれる。もし運び屋に始末されていなかったとしても、ザ・キングスはリージョン兵によって崩壊させられたり、混乱に乗じたブラザーフッド・オブ・スティールがヘリオス1を奪還したり、グレート・カーンズが居留地を移動せざるを得なくなったりといった、エンディングでプレイヤーが聞かされたとおりのニューベガスに変化するのだ。そういった変化は、プレイヤーが導いた結果に応じて大量に存在するという。

B.O.Sが巡回するようになったヘリオス1

変更されるのは勢力図だけではない。NPCの会話の一部も、エンディング後の情勢にあわせて変更されるという。もし敗北していたら、NCR市民は彼らの領土についてフーバーダム決戦以前のように熱く語ることはなくなり、NCR兵はシーザー・リージョンと戦うことを口にしなくなる。エンディングでプレイヤーが知らされた歴史と矛盾するものは、『New Vegas』の世界から取り除かれ、物語に沿ったニューベガスが出現するというわけだ。開発製作者はこのModについて「New Vegasを長年にわたってプレイしつづけ、愛してきた。だからこそ正しいエンディングになることが相応しいと考えたのだ」と注いだ情熱を語っている。

シーザー・リージョンに支配されたストリップ地区

同Modには特別なクエストなどが存在するわけではない。製作者はその他のストーリーModなどが「FPGE」を、エンディング後のコンテンツをつくるためのフレームワークとして利用することを望んでいるという。PCの中にエンディングのデータが存在するプレイヤーは、懐かしいネバダの地を再訪して自ら手を汚した結果がどのように世界をつくりかえてしまったか、確認してみるのも悪くないだろう。

「FPGE – Functional Post Game Ending」はNexus modsからダウンロード可能。Modマネージャーの使用か、『Fallout: New Vegas』のフォルダに手動でESPを配置しインストールする。本作以外の「エンディング後もゲームを続ける」同様のModとは併用はしないよう、強く警告されている。