『Anthem』3月中に配信予定のアップデート1.0.4では、コスメアイテム入りの報酬箱、レジェンダリーミッションなどが追加予定


BioWareは3月20日の『Anthem』デベロッパー・ライブストリームにて、次週配信予定のアップデート1.0.4に含まれる内容の一部を発表した。アップデート1.0.4では、コスメティックアイテムが含まれた報酬箱や、高難度のレジェンダリーミッションの追加が予定されている。またフォート・タルシスから工房に、ロード画面を挟まずにアクセスできるようになるというのも、うれしい知らせだろう。

 

コスメアイテム入りの「Elysian Cache」

本稿画像は「Anthem Developer Livestream」よりキャプチャー

「Elysian Cache」は、ストロングホールドのボス討伐報酬として出現する期間限定型の報酬箱であり、コスメアイテムやクラフト材料をドロップする。開封するにはデイリートライアルの報酬として手に入るカギが必要となる。なおコスメアイテムはいずれも「Elysian Cache」でのみ手に入る限定品であり、所有済みのアイテムの重複ドロップはない。

これまでストロングホールドでは、ボス戦まで進めるインセンティブが不足していることから、2つ目の宝箱をあけた時点でセッションを離脱するプレイヤーが続出していた。そうした現状については開発陣も認識しており、グローバル・コミュニティマネージャーのJesse Anderson氏はプレイヤーから「ボスを倒す意味がない」とのフィードバックが寄せられていると述べている。「Elysian Cache」によりボス討伐でしか手に入らない報酬を設けることで、ミッションの最後までプレイする理由が生まれると期待されている。またそこにデイリートライアルを絡めることで、プレイヤーはひたすらストロングホールドを繰り返すだけでなく、日々何かしらの条件を達成するために動く必要が出てくる。

 

ストロングホールド関連

またボス戦まで進めるインセンティブが不足していた理由として、ボス討伐報酬が毎回マスターワークギアであるため、マスターワークギアを求めていないプレイヤーや、レジェンダリー戦利品のみ求めているプレイヤーにとっては、ボス戦まで残る意味があまりないという点が指摘されている。その点、アップデート1.0.4以降はマスターワークギアの確定枠を残しつつ、その他のドロップ品として一定確率でレジェンダリー戦利品を入手できるよう変更するという。

また上述した「2つ目の宝場をあけた時点で離脱する」という現状を踏まえた変更点として、今後ストロングホールドでは、ミッション開始から2分以上経過したセッションには途中参加しないようマッチングの仕様を変更するという。これにより「スカーズの神殿」のセロス戦や、「暴虐の渦」のオブザーバー戦手前でばかりマッチングするという現象がなくなる。ただ、この変更により、チームメイトに途中抜けされると、人数が減ったまま最後までやり切らなければいけなくなるという別の問題も発生するだろう。

 

レジェンダリーミッション

こちらはストーリーミッションの高難度版である。ミッションの難しさについてリード・システムデザイナーのChris Schmidt氏は、通常依頼とレジェンダリー依頼との難易度差をイメージしてほしいとし、ストロングホールドよりもやや易しめに調整されていると説明している。また、最低一体の強敵(アーシックス、タイタン、ルミナリー、フューリー)が登場するとのことだ。なお挑戦できるレジェンダリーミッションはデイリーで変わっていく(実装時は6つのミッションからローテーションが組まれる)。プレイできる回数に制限はない。

 

PC版にはFOVスライダー

PC版向けの新機能としては、グラフィック設定画面に視野角(FOV)の項目が追加されることが明かされた。通常移動時だけでなくエイム時、飛行時、水中移動時、一人称視点時と個別に調節できる。

ジャベリン全体の変更点としては、スラスターの最大値を20%ほど増やし、オーバーヒートの持続時間を20%減らすとのこと。ストームのように飛行時間が長いジャベリン/ビルドは快適さが増すことだろう。ジャベリン個別の変更点としてピックアップされたのは、インターセプターの近接攻撃について、ボタン連打ではなくボタン長押しにより連続攻撃が可能となるという点だ(アルティメット時はこれまでどおり)。今回紹介されたのはパッチノートのごく一部であり、各ジャベリン・装備品に関する無数のバグ修正およびバランス調整が適用される予定だ。

 

取り組み中の課題

本作のコミュニティ内で話題になっている装備品のスケーリング問題に関しては、難易度、進行システム、戦利品のドロップ率/ドロップ内容といったゲームの各要素と複雑に絡み合うことから、根本的な対策には時間がかかると説明されている。なお本作では、装備品スコアの仕様上、極端な話、パワーレベル75のレジェンダリー装備をひとつ装備して、残りのスロットはデフォルトのまま(レベル1の初期装備のまま)にしていた方が、近接攻撃とアルティメットスキルの与ダメージ量が増えるとの検証結果が報告されていた(reddit)。

スケーリングの問題と関連する部分でいうと、現状ジャベリンの性能を確認する方法がない点について検討中と回答。要望の多いインベントリースペースの増加や、サポートギアのマスターワーク実装に関しては、まだ発表できる状態ではないとのことだ。膨大な文量になると告知されている、1.0.4の詳細なパッチノートについては、後日公開される。