Takayuki Sawahata

Takayuki Sawahata

娯楽としてだけではなく文化としてのゲームを知り、広めていきたい。ジャンル問わず死にゲー、マゾゲー大好き。

『Card Shark』レビュー。薄味脳トレ問題集になってしまったイカサマシミュレーター

『Card Shark』は、さながら「イカサマシミュレーター」と呼ぶべきゲームではあるが、残念ながら、高い理想に対し手段が伴っていない。本来ファンタジックなパフォーマンスであるイカサマに、リアルな要素(18世紀フランスの社会を意識したストーリー)を組み込むため、シミュレーションゲームのデザインを採用した結果、全体的な魅力が損なわれてしまっている。無味乾燥とはいかずとも、無難な内容に落ち着いてしまった。

『Ghostwire: Tokyo』レビュー。リアルに描かれた東京は素晴らしくも、総体としては幽霊のように実体を掴めないゲーム

ゲームというメディアを通じてのみ得ることのできる体験というものは間違いなく存在しており、『Ghostwire: Tokyo』はそういった体験をユーザーに提供してくれる作品のひとつである。だが残念なことに、それだけだ。自身がゲームであることを投げ捨て、あまつさえ提供したい体験を与えるための工夫も十分ではない。

『エルデンリング』レビュー。ついに導き出された、フロム・ソフトウェアの理念の最適解かつ集大成

『エルデンリング』はたしかに万人受けを目指して制作された作品ではなく、ゲームというキャンバスの上に、まだ見ぬ世界を描いた作品でもない。ただただ、今回も同じように、ファンの愛に応え、期待を越えた作品である。

『Pokémon LEGENDS アルセウス』(ポケモンレジェンズ アルセウス)は温故知新、懐古と挑戦を両立した「いつもと違う」ポケモン体験。先行プレビュー感想

『Pokémon LEGENDS アルセウス』(ポケモンレジェンズ アルセウス)は伝統から大きく一歩を踏み出す作品である。シリーズらしさと、新たな体験の提供を両立することに成功したのだ。その佇まいは「温故知新」という言葉が似合う。

『FF14』「暁月のフィナーレ」パッチ6.0メインストーリー感想。社会と人生に寄り添うMMORPG(ネタバレあり)

『FF14』「暁月のフィナーレ」パッチ6.0メインストーリー感想。社会と人生に寄り添うMMORPG(ネタバレあり)。『ファイナルファンタジーXIV』「暁月のフィナーレ」の物語は、本作がほかでもない長期運営型MMORPGであるからこそ成立した奇跡であった。

『あつまれ どうぶつの森』無料アップデートおよび『ハッピーホームパラダイス』レビュー。「あつめる」工夫と「あつまらない」自由

『あつまれ どうぶつの森』無料アップデートおよび『ハッピーホームパラダイス』レビュー。本稿では最終無料アップデートと有料DLCを通じて『あつ森』はどう改善されたのか、ゲームプレイはどのように変じたのかを論じていく。

『Inscryption』レビュー。話題にしたくてたまらない、カードをつかった、すごくおもしろいゲーム

『Inscryption』というゲームが発売された。遊んだ。すごいゲームだった。面白かった。みんなもぜひ購入して遊んでほしい。……本来ならこれで執筆を止めるべきなのであろう。しかし心から湧き上がる衝動をどうしても抑えることができなかった。

『ハースストーン』の新拡張「風集うストームウィンド」実装。獅子の紋章のもと、集え勇者たち

Blizzard Entertainmentは8月4日、デジタルカードゲーム『ハースストーン』の新拡張パック「風集うストームウィンド」を実装した。「風集うストームウィンド」で描かれるのは人間やドワーフの陣営となるアライアンス。その中枢を担う王都ストームウィンドを舞台とした物語である。