バイクレースゲーム『RIDE 4』のビジュアルがリアルと話題。ライダー視点での臨場感あるレース映像に注目集まる


デベロッパーのMilestoneが開発したバイクレースゲーム『RIDE 4』。本作は、PCおよびPS4/Xbox One向けに昨年発売され、今年1月にはPS5/Xbox Series X|Sに最適化されたバージョンもリリースされた。それからしばらく経ったいま、本作のビジュアルがにわかに注目を集めているようだ。


きっかけのひとつとなったのは、インディースタジオOdd Talesの設立者Tim Soret氏のツイートだ。同氏は9月25日、YouTubeチャンネルJoy Of Gamingが投稿した『RIDE 4』のPS5でのゲームプレイ映像を引用し、素晴らしく自然なレンダリングであり、さらにカメラのアニメーションやプログラミングも傑出していると、本作の開発元を褒め称えた。

映像では、北アイルランドのNorthwest 200を雨天下でレースしている。リアルライディングシミュレーターをうたうシリーズの最新作だけあり、確かに美しいビジュアルである。ライダー視点でプレイしていることから臨場感がさらに高まっているが、注目すべきはそのライダー視点のカメラだろう。バイクゲームにおいてこうした視点が用意されること自体は珍しくはない。ただ本作では、ライダーのヘルメットにGoProカメラでも付けているかのような表現となっている。

*ニュルブルクリンクでの別のレース映像

本作のライダー視点では、バンク時を含むライダーの細かな姿勢の変化にあわせて、頭部の位置にカメラが追従。さらに、路面の細かな起伏などによる振動までもが、そのままカメラにも伝わっていることが分かる。なお、本作ではサスペンションシステムが刷新され、走行時の伸縮がより現実に即した表現になっているという。ライダー視点自体はこれまでの作品にも存在したが、本作ではこうした細かなカメラの動きを加えることで、よりリアルに感じられるようになっている。

雨天の曇り空や濡れた路面の表現の美しさも、周囲の環境表現と相まって、リアルなビジュアルの実現に一役買っているといえそうだ。YouTubeのコメント欄では、動画の解像度を下げれば、もう現実と見分けがつかないとの声も聞かれる。ちなみに本作のPS5/Xbox Series X|S版では、バイクやサーキットなどがさらに美麗に描画されるとのこと。

Tim Soret氏のツイートへの返信を見てみると、技術的な不自然さを指摘する声もあるが、6000件を超えるリツイートと3万件以上のいいねが投じられており、多くの人にとって印象的な映像だったようだ。また、本作がUnreal Engine 4製ということもあってか、Epic GamesのCEO Tim Sweeny氏も反応。同映像が「現実ではなくレンダリングされたものである証拠を探し出そうと思ったが、できなかった」とコメントしている。本作のライダー視点のリアルさは以前から一部で話題になっていたようだが、著名開発者の目に留まったことで、ふたたび脚光を浴びることとなった。

『RIDE 4』は、PC(Steam/DMM GAME PLAYER)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに販売中だ。