終末世界オープンワールド『Undawn』発表。モバイル版『PUBG』スタジオが手がける、ゾンビ蔓延サバイバルゲーム


Tencent Gamesは3月25日、オープンワールドサバイバルゲーム『Undawn』を発表した。対応プラットフォームはiOS/Android/PCで、2021年後半のリリースを予定している。 
 

 
『Undawn』はゾンビが蔓延し人類が衰退した世界で、生き残りをかけて戦うオープンワールドのサバイバルゲームだ。プレイヤーは資源を集め、武器や雑貨をクラフトしながら命をつなぐことになる。生き延びるだけでなく繁栄を築き上げるためには、他者との協力が必要不可欠だ。本作ではプレイヤー同士で結束し、独自のシェルターを造りあげることも可能だという。生き残ったものの間で資源を交易しつつ、危機が迫ったときには武器を手に取り、押し寄せるゾンビの大群から拠点を守り抜くのだ。ただし『Undawn』にはPvEとPvP両方の要素があるとのこと。ゾンビに対抗して共闘するだけでなく、生存者間での派閥抗争も盛り込まれるのかもしれない。 

本作を手がけるのは、テンセント傘下のスタジオLightspeed & Quantum Studios(光子工作室群)。モバイル版『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』をPUBG Corporationと共同開発していることで知られるほか、昨年はオリジナルIPとしてサイバーパンク・オープンワールド『SYN』のデモ映像を公開したことでも注目を集めた(関連記事)。スタジオにてエグゼクティブ・プロデューサーを務めるRick Li氏は、『Undawn』を通じてオープンワールドの自由とRPGの要素を組み合わせ、プラットフォームを問わず、ジャンルを完全に再定義するような作品を創りだしたいと語る。PCのみならずモバイルでもプレイ可能な新規オープンワールド作品の開発に意欲を燃やしているようだ。 
 

 
ちなみに海外メディアのPC Gamerは、スタジオが2020年にアナウンスしていた『Dawn Awakening』と本作の類似性を指摘している。同作は昨年9月に発表され、事前登録者数は90万人を突破。CBTも実施され、モバイルでもプレイできるオープンワールドサバイバルゲームとして期待を寄せられていた。PC Gamerがテンセントにメールで問い合わせを送ったところ、「先立ってモバイル専用アプリとして発表されていた『Dawn Awakening』の正式名称が『Undawn』である」との回答が寄せられたという。PC版でのリリースも加わったことで、タイトルを改めてお披露目のかたちとなったのだろう。ただし現時点で、PC/モバイル版におけるクロスプレイ・クロスプログレッションに対応するかは不明。前者についてはテンセントより、「いずれ実装したいが、まだ開発段階に過ぎない」との言及があったとのこと。 
  

 
『Undawn』はiOS/Android/PC向けに、2021年後半の配信開始を予定している。