墓守生活ゲーム『Graveyard Keeper』Nintendo Switch版国内発表、夏配信へ。死体解剖や洗脳、クラフトに勤しむ暗黒ライフ

 

tinyBuild GAMESは5月31日、「Indie World」にて『Graveyard Keeper』を国内発売すると発表した。発売時期は2019年夏。海外向けにNintendo Switch版が発表されていたが、このたび国内でも夏に発売されることが告知された形。

『Graveyard Keeper』は、昨年8月にPCおよびXbox One向けに配信されたゲーム。プレイヤーは、交通事故に遭い異世界に送り込まれた男。異世界にて、墓守としての役割が与えられた。しゃべるガイコツと出会い、元の世界へ帰る手段を探っていく。木を切ったり魚を釣ったり、森の奥深くをさまよったり、街で得たアイテムを売買したり。さまざまなアイテムを入手し、それらをクラフトすることで、できることや行ける場所を増やす。

元の世界に帰るためには、手段を問う必要はない。墓守として墓を整理しながら、死体を無断で解剖し臓器を得て売買したり、処理できない死体を川に放り投げたり。教会をひらいて説法という名の洗脳をしたり。平和に見えながらも闇に覆われた世界。悪人と協力し付け入りながら、毒を持って毒を制するのだ。

本作では時間の概念が存在しており、墓地経営を柱に自由な暮らしが楽しめる。ゲームプレイの基本は「牧場物語」や「Stardew Valley」に近いといえるだろう。しかし本作は前述した“牧場系”とはサイクルが大きく違う。というのも本作は、NPCとのふれあいを中心としたコミュニケーション面は全体的に省略されており、墓地運営や耕作にはそれほど深みはない。好感度あげはクエストなどにより達成される。物を集めてクラフトするのが、ゲームの基本である。物を集めてクラフトし、クエストを達成したり、新たなスキルツリーを解禁することを繰り返す。“牧場系”と比べても、かなり作業感強めのゲームになっているので注意。

世界観や熱中度は一定の評価を得ていたものの、導入における不親切さや不具合の多さ、とにかく移動に時間がかかる構造や、何をするにしてもクラフトが中心になる単調なサイクルに不評が集まった。その後、不具合の解消や煩雑な作業を請け負うゾンビなどを追加する無料アップデートを実施など、いくつかのテコ入れにより評価を持ち直している。作業感は強いながら、姿勢を変えながら遊べる携帯ハードNintendo Switchとは相性が良さそうだ。ユニークで中毒性が高い作品であるのは間違いないので、ちょっと歪んだ生き方をしたい方は本作を購入するといいだろう。