PS Vita版『ナイトクライ』本日配信開始。『クロックタワー』の河野一二三氏が手がけたホラーが、最適化され移植

 

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシャーPLAYISMは本日1月31日、『NighCry(ナイトクライ)』のPlayStation Vita版を配信開始した。価格は税込2480円。『ナイトクライ』は、PC向けにもリリースされた3Dホラーゲームだ。

本作の主な舞台となるのは、豪華客船。この豪華客船では多くの人々が宴を開いており、楽しげな雰囲気が流れている。しかし一方で、この船は謎に包まれており不気味な現象が続けている。そして船が出発した矢先、船内で殺害事件が発生。その犯人は、不死身の殺戮者「シザーウォーカー」であった。プレイヤーは、玉の輿を狙う美女学生モニカとして、逃げ場の少ない客船にて、シザーウォーカーから逃れ、隠れながら豪華客船に起きた殺人事件に真実に迫る。

ゲームプレイとしては、通常探索モードと逃走モードが切り替わりながら進行していく形式だ。通常探索モードでは、シザーウォーカーの出現に警戒しつつ、客船の中の事件や人物を捜査し、謎を解く。そしてシザーウォーカーが現れると、逃走モードに移行。シザーウォーカーを撃退できるポイントや、隠れられるポイントを探して逃げよう。逃走モードでは、振り向くことでプレイヤーの後ろを追ってくるシザーウォーカーとの距離を測ることができる。ただし走りすぎると、キャラクターが息切れして思うように動かなくなってしまうので、うまく隠密をしていこう。

本作は『クロックタワー』シリーズの生みの親である河野一二三氏と「呪怨」監督の清水崇氏がコンビを組んで開発したホラーゲームとして注目を集めていた。2016年3月にPC版が発売され、陰鬱な物語性は一定の評価を獲得したものの、バグの多さや操作の最適化不足が影を落とした。Kickstarterでも対応プラットフォームとして約束されていたPS Vita版の開発を続ける一方で、前述した課題をテコ入れ。具体的には、PC版で不評だったタッチ(クリック)にかわり3Dスティックによる移動が可能に。L・Rボタンを押していけば、移り変わるようにオブジェクト選択できる。携帯機向けの移植ということで、グラフィック水準はPC版より引き下げられ、ローディング時間は長くなっているものの、PC版よりぐっと遊びやすくなっているだろう。

PC版がリリースされた際には、賛否両論を醸し出した『ナイトクライ』。ゲームの根本は変化していないものの、課題に取り組みPS Vita向けに移植されている。これを機に「シザーウォーカー」に襲われる恐怖を体験してみるのもいいだろう。