『Horizon Zero Dawn』のGuerrilla Gamesがスタッフを150人増員へ。新規・既存IPタイトルともに短期スパンでのリリースを目指す

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『Horizon Zero Dawn』や『Killzone』シリーズで知られるGuerrilla Gamesが2019年初頭にオフィスを移転し、スタッフを現在の250人から400人に増員する予定であることを、オランダ・アムステルダムの現地メディアHet Paroolが報じている。移転先となるのは、かつて大手新聞社De Telegraafが利用していたオフィスだという。

Guerrilla Gamesが開発した『Horizon Zero Dawn』は2017年3月、PlayStation 4向けに発売された。大災厄により人類文明が崩壊してから1000年が経過し、大自然の中で機械獣が闊歩する原始的な世界。美麗に描かれた広大なオープンワールド、多彩な道具を駆使して機械獣・野生動物を狩るアクション、主人公アーロイの出自と文明崩壊の秘密を追うスケールの大きな物語などが総合的に評価されている。

2017年11月には拡張コンテンツ「凍てついた大地(The Frozen Wilds)」が配信された

本作は全米脚本家組合賞やCEDEC AWARDS、日本ゲーム大賞など数多くの賞を受賞。2018年2月には全世界累計実売760万本を突破したことが発表されており(プレスリリース)、SIEワールドワイド・スタジオが手がける完全新規タイトルの中では最大のヒット作となった。同作で使われたDecima Engineは、コジマプロダクションが開発中の『Death Stranding』でも採用されていることで注目を浴びている。

Guerrilla GamesのCEOであるHermen Hulst氏はHet Paroolに対し、『Horizon Zero Dawn』がリリースされてからスタジオの成長速度が速まっていると語っている。同スタジオは今年5月に求人ページをオープンしており、『Horizon Zero Dawn』の効果もあってか、優秀な人材が訪ねてくるようになったという。

『KILLZONE SHADOW FALL』

ただ、同作がリリースされるまでには約7年の年月がかかっている。これは同スタジオとしては異例とも言える長期プロジェクトであり、作品ごとに同様の年数をかけるわけにはいかない。今回のスタッフ増員には開発期間を短縮するという狙いがある。新規IPであろうと、既存IP作品であろうと2~3年で開発を終えられるような体制を整えたいのだ。

そのためには人員を増やす必要があるが、現在のオフィスは収容スペースの限界に近づいている。かといって同スタジオが創設当時から拠点としてきたアムステルダムからは離れたくはない。そんな中、事業拡大とアムステルダム内での拠点移転を両立できる新拠点が見つかったわけだ。増員と拠点移転によりさらなる成長を遂げるGuerrilla Games。次回作が『Horizon Zero Dawn』からどれほどの進化を見せるのか、期待が高まる。

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