昨年9月から延期を繰り返しているSteam版『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』は4月に発売へ。NIS America社長が明かす


日本一ソフトウェアの米国子会社NIS Americaは3月6日、発売延期されていたアクションRPG『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』のSteam版について、4月に発売予定であると発表した。これは同社社長の山下卓朗氏が、YouTuberのGregor Kartsios氏とのインタビューの中で明らかにしたものだ。

Steam版『イースVIII』は今どういう状況なのか問われた山下氏は、ローカライズ作業(英語・フランス語)については何も問題はないが、ゲームの移植に関して小さな問題をいくつか抱えていると発言。移植元のコンソールとは違い、ユーザーのPC環境はさまざまであるため、最適化に時間がかかっているとした。そして山下氏は、スタッフに発売時期を明かしてもいいか確認してから、本作を4月に発売すべく準備していると明らかにした。

Steam版『イースVIII』は昨年から発売延期を繰り返しており、その中ではPC版『ダークソウル』や『王様物語』『英雄伝説 閃の軌跡』の最適化を手がけたことで知られるMod開発者DuranteことPeter Thoman氏に助力を求めていた。しかし今年1月に3回目の延期を発表。移植元であるPS4版のアーキテクチャに起因するフレームレートの低下と、メモリリークの問題を抱えており、プログラムのコア部分に手を入れる必要があると判断し、開発会社を変更して最適化を進めるとしていた(関連記事)。その時点では新たな発売時期は示していなかったが、ようやく目処が立ったということなのだろうか。山下氏は具体的な発売日までは明かさなかったが、近くNIS Americaから公式サイトやSteamストアなどで正式発表があると思われる。ただ前述したように延期が続いているだけに、予断を許さない状況であることも留意すべきだろう。

『イースVIII』は、日本ファルコムが手がけた『イース』シリーズの最新作だ。2016年にPS Vita版が発売され、昨年にはPS4版もリリースされた。今後はSteam版のほかに、今年の夏にはニンテンドースイッチ版の発売も予定されており、その移植作業を販売元を務める日本一ソフトウェアおよびNIS Americaが担当している。