マイリトルポニー風2D対戦格闘ゲーム『Them’s Fightin’ Herds』Steamにて早期アクセス販売開始。『ギルティギア』などとのコラボも実施


Humble Bundleは2月23日、Mane6が手がける『Them’s Fightin’ Herds』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は1520円。Humble Storeでも購入可能だ。本作は、テレビアニメ「マイリトルポニー」に登場するような四つ足の動物たちが闘う2D対戦格闘ゲームで、キャラクターデザインにはその「マイリトルポニー」を制作したLauren Faust氏らが参加している。

もともと「マイリトルポニー」を格闘ゲーム化するファンプロジェクト『Fighting is Magic』が存在し、その精神的続編として立ち上げられたのが本作だ。2015年に実施されたIndiegogoでのクラウドファンディングの成功を受けて開発が進められている。

プレイヤーキャラクターには、現時点では6体の個性的でカワイイ動物たちが登場する。四つ足の動物ということで、前足でパンチしたり、後ろ足で蹴り上げたり、あるいは頭突きのような形で攻撃を繰り出すが、プレイ感覚はほかの2D格闘ゲームと大きな違いはない。操作は弱・中・強の攻撃と、Magicの4ボタンシステムとなっており、コマンドと各ボタンの組み合わせで必殺技や対空、浮かせ技などを出せる。また各キャラクター共通の基本コンボとして、弱・中・強の順に繋がるいわゆるチェーンコンボが可能だ。

相手にダメージを与えるごとにSuper Attackゲージが溜まっていき、満タンになると各キャラクター固有の超必殺技を繰り出せる。そして本作にはもう一つゲージがあり、それが前述したMagicで使用するためのものだ。Magicも通常の攻撃と同じように、ボタン単独もしくはコマンドと共に入力して技を出すことができる。飛び道具を出す者もいれば、対空技であったり、あるいは体力を回復できるフルーツを落とす者など、それぞれのキャラクターの個性がもっとも顕著に現れるシステムだ。Magicゲージを溜める方法もキャラクターによって異なり、時間経過と共に徐々に増えていく者もいれば、Magicボタンを押し続けて自ら溜めることができる者もいる。

登場キャラクターARIZONAのコマンドリスト(左側)と、全キャラクター共通の操作(右側

ゲームモードは、シングルプレイモードとマルチプレイモードがあり、シングルプレイでは現時点ではアーケードモードとトレーニングモード、そしてフィールドに配置された的をいかに早くすべて落とせるかを競うターゲットモードがある。マルチプレイには、ローカル対戦モードとオンラインのロビープレイモードがある。ロビープレイとは、ロビーに集まったプレイヤーたちの間で対戦相手を探すモードだ。ただ、そのロビーシステムがユニークで、クラシックRPGのようなゲーム画面の中、フィールドを歩いてほかのプレイヤーに接触して対戦を申し込むスタイルとなっている。ゲームをプレイする中ではカスタマイズアイテムを入手でき、ロビーのキャラクターを着飾ることが可能だ。なおオンライン対戦には、ラグを感じ難くするシステムGGPOが採用されており、ゲームエンジンには対戦格闘ゲーム『Skullgirls』の開発元から提供を受けたZ-engineが使用されている。

ロビーにはクイックチャット機能があるので、言葉の通じない相手とのコミュニケーションも容易である

この『Them’s Fightin’ Herds』は、現在は早期アクセス中ということもあり、まだ実装されていないコンテンツがある。たとえばシングルプレイモードにはAI対戦モードが、そしてマルチプレイモードには従来式のクイックマッチやランクマッチが追加される予定となっている。シングルプレイモードにはストーリーモードも追加予定で、こちらは正式リリース後に、各キャラクターごとのエピソードを無料で定期配信していくとのことだ。このほかにも、アンロックアイテムやターゲットモードのコースなどの追加要素を多数用意しているという。

なお、Steam版の『GUILTY GEAR Xrd REV 2』『BLAZBLUE CENTRALFICTION』『Skullgirls 2nd Encore』の所有者には、それぞれのゲームとコラボレーションしたロビーキャラクター用のカスタマイズアイテムがプレゼントされる。