ローグライトハクスラ『Hero Siege』、12年目にしてプレイヤー数急増。新シーズン開幕で「本作史上最大」の賑わい見せる

Panic Art Studiosは3月14日、ローグライクハクスラRPG『Hero Siege』について、新シーズンであるシーズン6を開始した。新シーズン開幕にともなって、本作は過去最高の同時接続プレイヤー数を記録している。

デベロッパーのPanic Art Studiosは3月14日、ローグライクハクスラRPG『Hero Siege』について、新シーズンであるシーズン6を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Google Play版の「Pocket Edition」も配信中。なお本作は日本語表示に対応。リリースから12年目となる本作ながら、新シーズンの到来に合わせて開幕直後から多くのプレイヤーが集まり、最大接続プレイヤー数の記録を更新している。

『Hero Siege』はハックアンドスラッシュ(ハクスラ)要素を持つアクションRPGだ。ハクスラは敵と次々と戦闘を繰り返し、キャラクターを強化したり装備を集めたりするゲームプレイを持つことが特徴で、代表的なタイトルには『Diablo』や『Path of Exile』などがある。

本作はドット絵を基調としたグラフィックで大量の敵と戦闘する爽快感を味わえる作品。プレイヤーが選べるクラスはDLCを合わせると現在22種類存在しており、アイテムの数は1000種類を超える。プレイヤーは多数のステージや難易度をさまざまなビルドで遊ぶことができるのだ。また、最大4人でのオンラインマルチプレイが可能。

また本作はドロップアイテムの厳選やスキルツリーの開放といった尽きないやりこみ要素を備えており、終わらない周回の虜になるプレイヤーも多いようだ。プレイヤー間でアイテムの取引がおこなえるマーケットシステムも、装備集めの楽しさを増幅してくれる要素の1つだろう。

2014年1月にリリースされた本作は現在12年目に突入している。これまで約3か月ごとに訪れる新シーズンとともにコンテンツの追加やバランス調整などがおこなわれてきた。シーズンごとには新しくシーズンキャラクターを作る必要があり、これまで遊んでいたキャラクターは一部機能が制限されてしまうという、いわゆる「ワイプ」が存在している。そして2023年10月には、システムの大改修や大幅なアップデートとともに「バージョン2.0」として生まれ変わった。これ以降、よりライブサービスゲームとしての色が濃くなったかたちだ。

そして昨日3月14日、待望の新シーズンとなるシーズン6が開幕。高難度のエンドコンテンツ追加や多数の綿密なバランス調整などを含む大規模な改修となっている。これまでも新シーズン開幕後は人が多く集まる傾向にあったが、今回はプレイヤー数が類を見ないほど急激に上昇。 非公式データベースサイトSteamDBによると、同時接続プレイヤー数は7000人を超え本作史上最高記録をマークした。それまでの最大であった2022年の約5000人という記録を一気に塗り替える結果となり、これには開発スタジオもXで反応。同スタジオがおこなってきた長年のサポートに対して誇らしげな気持ちを表明している。

本作を手がけるPanic Art Studiosはフィンランドを拠点とするインディーゲームスタジオ。もともと趣味でモバイル向けゲームの開発をおこなっていた同スタジオでは『Hero Siege』のヒットを機に、メンバーそれぞれがプロのゲーム開発者として本作に向き合い始めたという。今日のプレイヤー数増加は、小規模スタジオが1つの作品に対し、11年もの期間真剣に向き合ってきた努力の結晶といえるだろう。

ちなみに、シーズン6のパッチノートや同スタジオの公式Xによると、本作のPS5版の開発も順調に進んでいるようで、3月14日にはPS5版の最終的なバージョンを品質保証(QA)チームに提出予定であるとユーザーに報告。かねてよりコンソール向け展開を示唆していたが、それがようやく実現の兆しを見せている。リリースから12年目となる2025年も精力的に開発を継続していく姿勢が見られ、本作のさらなる人気上昇に拍車がかかっていくか注目だ。

『Hero Siege』はPC(Steam)版およびGoogle Play向けの「Pocket Edition」が配信中。3月14日から新シーズンが開幕している。Steamでは現在セールが実施されており、80%オフの184円で販売中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

記事本文: 44