『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』新amiibo仕様が一部で波紋呼ぶ。ちょっと便利な移動機能追加はアリかナシか

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任天堂は5月19日、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』新情報を公開。同作にて使用可能なamiiboについて、詳細を明らかにした。公開されたamiiboは「ゼルダ&ロフトバード」だ。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』に登場するゼルダと、そのパートナーのロフトバードをモチーフとしたもの。フィギュアとして楽しめるだけでなく、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』と連動し、新たな機能をもたらす。その新機能をめぐって、議論が生まれているようだ。


機能としては、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』プレイ中にamiibo「ゼルダ&ロフトバード」を使用すると、大空と大地を自由に行き来できるようになる。本作のフィールドには、ざっくり分けて大空と大地が存在する。大空はいわゆるフィールド、大地はダンジョンや街を含んだエリアである。ロフトバードで大空を旅しつつ、気になる場所があれば雲の下の大地に降り立つ流れだ。

通常、大地から大空に移動する際は、大地に存在する鳥のモニュメントを経由する。モニュメントもいくつか種類があり、その中でもオレンジ色の鳥のモニュメントに話しかけることで、空へ帰ることができるわけだ。オレンジ色の鳥モニュメントは各地方に複数存在。進行のペースバランスなども考慮された上で、設置されているのだろう。

ところが新登場するamiiboを使えば、これらのモニュメントを利用することなく、どこからでも空に帰ることができるのだ。また大空で同amiiboを使用すれば、大地で最後にamiiboを使用した場所に戻ることも可能。手順としては、精霊のファイを呼び出して「amiiboを使う」を選択。そのままJoy-Conにamiiboをタッチすることで、大地と大空を移動できる。特筆すべきは、ダンジョンや建物内でも使用できること。場所を問わず、大空に行くことができ、かつすぐに戻ってこられるのだ。任天堂もトピックスページにて「大地の探索中にアイテムが不足したとき、すぐに空のショップに戻って装備を整えるなど、amiiboを使えばよりスムーズに大地と大空とを行き来し、冒険することができます」と説明している。

この仕様について、RTAに有用であるとされるなど、すでに使いみちを思案しているファンもいる。しかし、一部ユーザーからは不満の声が出ているようだ。とあるRedditのスレッドでは、同amiibo仕様への不満の声を含めた300以上のコメントが寄せられている。大空と大地をどこからでも行き来できる機能は、無料で追加されるべきオプションであるという声や、amiiboによるアンロック方式自体を批判する声など、さまざまな理由で不満を呈する声が散見される。


一方で、このamiiboの仕様を問題視しない人々もいるようだ。このamiiboは、それほど有用ではないという意見である。本作の鳥のモニュメントは、フィールド上に細かく設置されており、amiiboがなくても大地と大空の移動に不便はない。さらにamiiboを使って大地と大空とを移動するには、その都度amiiboをJoy-Conにタッチしなければならない。率直にいって煩雑なプロセスである。つまり、それほど価値のある機能ではなく、使うのも面倒なので、購入しないユーザーに不公平感をもたらさないといっているわけだ。そのほか、大地と大空を自由に移動する機能の実装自体には問題ないとしつつも、コンテンツの追加購入でゲーム内機能を開放するやり方は悪習であると、批判するユーザーもいる。意見はさまざまにわかれている。

これまでにも任天堂は、さまざまなタイトルでamiiboによるゲーム内連動を採用してきた。『ゼルダの伝説』シリーズもその対象。たとえば『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD』では、ウルフリンクamiiboをタッチすることで、限定コンテンツである獣の試練にアクセスできる。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』もさまざまなamiiboに対応しており、その種類に応じてゲーム内アイテムを獲得できた。ではなぜ今回のamiibo仕様が議題にあがったのか。それはシステム面に関連してくるからだろう。


任天堂のamiiboゲーム連動については、主にコンテンツを追加するケースが多い。amiiboをタッチすれば、ゲーム内アイテムを取得できる、新しいコンテンツにアクセスできる、といった形式である。あるいは『スーパーマリオ オデッセイ』のように、amiibo限定コンテンツを一切設けないタイトルも少なくない。連動による追加コンテンツに、価値をつけすぎないよう配慮しているわけだ。

一方で、批判を呼ぶamiibo連動コンテンツもあった。代表的なのは、『メトロイド サムスリターンズ』だ。同作では、メトロイドのamiiboをニンテンドー3DSにタッチすることで、新難易度のフュージョンモードが開放される仕様であった。『メトロイド サムスリターンズ』にはハードモードが用意されており、フュージョンモードはそれを上回る難しさを誇る。苦行とも呼ばれており、わざわざ進んでプレイする必要はないとも評されるモードであるが、それでも、amiiboを介しての課金により難易度を追加するという仕様が批判を呼んだ 。難易度追加は、単なるコンテンツ追加とは違った捉えられ方をする連動例なのだ。


『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』も似たケースと言える。大地と大空の移動というゲームプレイのシステム面に、amiiboによって新機能がもたらされること自体に、不快感を覚えるユーザーがいるのだろう。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、amiiboなしで十分快適に遊べるゲーム。追加機能にも、それほど価値はないかもしれない。しかしながら、システム面で課金者と非課金者で差がつけば、その内容を問わず批判が生まれる傾向にあるのだ。

amiiboのゲーム連動は特典要素が少なければ魅力を欠き、かといって魅力をもたせすぎれば批判を招く。任天堂としても悩みどころだろう。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編では、どのようなamiibo連動要素が用意されるのだろうか。

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