Steam版『クロノ・トリガー』の改善は続く。ドット絵の改良に続き、今回はバトルUIを大きく変更

 

スクウェア・エニックスは本日5月17日、Steam版『クロノ・トリガー』の第2回アップデートを配信開始した。数回に分けて実施されるアップデートの第二弾となる。アップデート内容は以下のとおり。

・バトルUIの変更
・ポーズ機能の実装
・ワールドマップのキャラクターグラフィックを調整
・ムービーの解像度を向上
・動作の改善
・韓国語フォントの変更
・不具合の修正

スマートフォン版をベースとしていたがゆえに、ゲームパッドやキーボード操作に不親切だったバトルUIを大きく変更したほか、バトル中に対応したボタンやキーを入力することでポーズができるようになった。さらにワールドマップのキャラクターグラフィックを改良。アニメーションムービーの解像度を向上させ、表示サイズを拡大している。

Steam版『クロノ・トリガー』では前回改善(厳密にはオリジナルドット絵の実装)されたドット絵表現と同様に、スマートフォン準拠のインターフェイスが課題とされていた。今回、要望の多かったバトルUIを改善した形だ。さらには第三弾アップデートでは、ゲーム全体のUI(操作方法や画面レイアウト)についての変更をおこなうとしている。

先日追加された「オリジナルグラフィック」

本作は、1995年に発売されたRPG『クロノ・トリガー』をSteam向けに移植したものとなる。世界的人気フランチャイズの電撃配信は世界中のファンを喜ばせたが、前述したようなドット絵表現やスマホ準拠のインターフェイスなど多岐にわたる部分において批判を受けていた(関連記事)。

スクウェア・エニックスはそうした声を受け止め、改善することを約束。実際に、4月にオリジナルのドット絵を再現できるようになるアップデートを実施(関連記事)。今回はバトルUIを変更しており、さらに6月の前半のアップデートでは、UI全体を改善していくと予告している。配信当初の状態が芳しくなかっただけに、未だSteamレビューは賛否両論となっているが、少しずつ評価を持ち直している状態にある。スクウェア・エニックスのマイナスをゼロおよびプラスにしていく作業は、今後も続きそうだ。