“ひきこもり”ホラーRPG『Omori』今月末にも新たなトレイラーが公開へ。「マザー」や「ゆめにっき」にも似た奇妙な世界を描く

カナダのアートスタジオ「OmoCat」は、ひきこもりホラーRPG『Omori』の最新情報を公開した。同作は2014年4月にKickstarterでクラウドファンディングを実施したタイトルで、5910人から20万3300ドルを集めることに成功している。

カナダのアートスタジオ「OmoCat」は、ひきこもりホラーRPG『Omori』の最新情報を公開した。同作は2014年4月にKickstarterでクラウドファンディングを実施したタイトルで、5910人から20万3300ドルを集めることに成功している。最新情報によれば、ひさびさとなる最新トレイラーが今月末にも公開予定だという(以下のトレイラーは2014年の正式発表時のもの)。

『Omori』はOmoCatスタジオが2011年ごろから描いてきたキャラクターである“ひここもりオタク”こと「Omori」を主役とするRPGツクール製のロールプレイングゲーム。プレイヤーは謎の真っ白な部屋に住み続けているOmoriとなり、Omoriがこの部屋にいる前には何をしていたのかを調べなければならない。ゲーム内には「New」と「Old」と呼ばれる2つの世界が存在しており、Omoriはそれを行き来することになる。

『Omori』は国内でも大きな注目を集めたタイトルであり、OmoCatは当時、Kickstarterキャンペーンで日本からの支援が予想以上にあったことや、『マザー』や『ゆめにっき』といったタイトルと比較されることに好意を持っていると伝えていた。すでに日本語版の発売も決定されている。

戦闘やRPG的なシステムは『マザー』風、狂気をはらんだ世界観は『ゆめにっき』を感じさせる
戦闘やRPG的なシステムは『マザー』風、狂気をはらんだ世界観は『ゆめにっき』を感じさせる

ただKickstarterキャンペーンで成功した後、お世辞にもゲームの開発は順調に進んでいたとはいえず、当初予定されていた各リワードの出荷時期である2015年5月はとうの昔に過ぎている。数か月おきに開発の進捗が伝えられている状況だったが、今月末にも新たな映像が解禁されるとのことで、さらにゲームの詳細を聞くことができるだろう(ただし今回の情報では、敵のグラフィックを2Dピクセルアートから手描きのアニメーションに変更したとも伝えられており、さらに仕事量が増えないか心配ではある。現在、本作には150人のNPCと“気が狂うような数のクエスト”が収録されているとのこと)。

なお特製ピンバッジやTシャツなどの出荷は2017年1月から開始されるとのことで、当時Kickstarterで支援していたユーザーはメールをチェックしてみよう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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