カテゴリー コラム
評論や分析、問題提起など
『Strange Telephone』コラム
――白熱灯は世界を照らし、電話は世界を接続する
先日掲載したレビューでも話題にしたが、『Strange Telephone』はわかりやすい物語によってプレイヤーを引っぱるタイプの作品ではない。まずは魅力的なグラフィックが、その後に謎解きがプレイヤーの興味を惹く。本作の虚構世界を説明するのは、用意された5つのエンディングをすべて回覧したあとの、エンドロールの一枚絵だけだ。
よくわかるアーケードアーカイブスの歴史教科書(2):クレイジー・クライマー
よくわかるアーケードアーカイブスの歴史教科書、第2回は『クレイジー・クライマー』をセレクト。レバー2本操作でビルを登っていくアクションゲーム。窓に手をかけて、レバーを上下交互に登っていくように動かすのがポイント。
コラム――『ゆめにっき』をどのように語るべきなのか
この作品は、そもそもすべての解釈を排してしまうような態度、それについて語られることを拒絶するような構造を持っている。あまりに特異な作品性のために、この作品を分類するには、専用の新しいジャンルを設置することが必要なほどだが、そうなると分類の意味がない。
AUTOMATONライター陣が選ぶ
「Game of the Year 2016」
「私はこのゲームが一番面白かったです」と伝えるのはとても気持ちよく、また他の人が最高だと言うゲームの話を聞くのも楽しいものである。というわけで、肩の荷を降ろしてAUTOMATONのGoTYをご覧いただこう。
AUTOMATON Awards 2016
「相棒型・指令型ストーリーテリング賞」
「狂言回し」という言葉がある。ストーリーの理解を手助けするために進行役を務めるキャラクターのことだ。小説や映画といった作品と同じく、ビデオゲームにおいてもストーリーを豊かに語ろうとする場合、この手法は極めて有効である。
AUTOMATON Awards 2016
「愛憎極まるで賞」
楽屋裏めいた話になってしまうが、ゲームについて書く仕事は、つねに二律背反である。普通よりもゲームを深くプレイしなければならないが、ひとつのゲームばかりプレイしていては仕事にならない。
e-Sports史の転換点。今年の『リーグ・オブ・レジェンド』を巡る状況を振り返る
ゲームをプレイするだけでなく「他人のゲームプレイを見る」という行為が利益を生み出し、大きな市場に発展するうねりの中で、ゲームファンは何をどう楽しんだらよいのだろうか。本稿では『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』とその周辺のe-Sports界で今年起こった大きな動きをピックアップする。
AUTOMATON Awards 2016
「プランナー切腹賞」
音楽ゲーム、通称「音ゲー」。日本ではアーケード筐体やスマートフォンゲームを中心に根強い人気が続いている同ジャンルだが、近年は台湾からも独自の音ゲーが多数登場していることをご存知だろうか。Rayark Internationalの『Deemo』などはその代表格であり、日本の音ゲーではあまり見られない独自の世界観が魅力となっている。そして2016年夏、台湾の新設スタジオNoxy Gamesは、新しい操作感を持つ音楽ゲーム『Lanota』をiOS/Androidにて発売した。
AUTOMATON Awards 2016
「ベスト・パッケージ愛好家サポート賞」
パッケージ版を好むゲーマーは一定の割合存在する。そんななか現れたのが本稿の主役Limited Run Gamesだ。
AUTOMATON Awards 2016
「僕のベストキャラクター賞」
コンテンツビジネスにおいて、「魅力的なキャラクター」は作品の成否を左右する重要な要素である。世のクリエイターはどうすれば魅力あるキャラクターを作ることができるか頭を悩ませ、時に持論を披露したりキャラクターの作り方を著書にしたり、さらには講義まで行う人もいる。