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現在Steamにて、ウィンターセールが開催中だ。2万8000本以上のゲームがセール対象となっている。セール期間は、日本時間で2022年1月6日午前3時まで。サマーセールと並んで、Steamでもっとも大きいセールのひとつである。弊誌ではセール時にはよくおすすめゲーム記事を書くのだが、しばしばテーマ設定に悩む。たとえば今回は「ボリューム」をテーマにすることにしたが、ボリュームあるゲームか、さくっとクリアできるゲームどちらを紹介するのが需要があるのかについても悩んでいた。そこでTwitterにて読者アンケートをとることに。その結果、約60%の方がボリュームあるゲームを希望していた。


ということで、無理をいって「AUTOMATONらしいチョイス」「1000円以下」「20時間以上遊べる」「日本語対応だと嬉しい」という編集長のわがままなリクエストのもと、おすすめできるゲームをライター陣にひねり出し、寄稿してもらった。購入の参考にしてもらえれば幸いだ。


Meteorfall: Krumit’s Tale

760円(1520円、50%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Meteorfall: Krumit’s Tale』は、ローグライトな要素を持つデッキ構築型RPGだ。プレイヤーは、戦闘スタイルの異なる6人のヒーローからひとりを選択。装備・アビリティ・アイテムをカードデッキとして構築し、ダンジョンの敵を撃破していく。クリア報酬のパークやショップのアイテムでデッキを強化しながら、魔の手が蔓延る世界を救うのだ。

昨今見かけるデッキ構築型RPGの中でも、本作のゲームデザインはかなり野心的だ。ヒーローの冒険は、すべて老いぼれ店主が営むショップ上で進行する。店主は両手で3×3マスのボードを持っており、そこにダンジョンデッキからドローされたカードがタイルとして敷き詰められてダンジョンが形成されるのだ。また戦闘に突入せず、アビリティのみで敵が撃破できる点もユニーク。ボード上段の敵のみに有効、タイルが下段に落ちた時に効果が発動する攻撃手段など、ボードの特性を活かしたパズルのような戦略要素が盛り込まれている。ちょっぴりエキセントリックなアートスタイルとフレーバーテキストも味わい深い。

1プレイは40分~1時間弱。ただしゲーム難易度はわりとシビアで、何も考えずにプレイするとあっさりやられてしまう。冒険を積み重ねて敵の行動パターンを把握し、ボード上のタイル配置や手札からベストな戦術を見出す、詰め将棋的な思考をもって制するゲームだ。本作には丁寧なローカライズが施されており、チュートリアルも親切な印象。セールで半額ということもあり、この手のジャンル初心者にもじっくりと遊んでもらいたい。
by. Tetsuya Yoshimoto


ゆうゆう自適のゆうかりん

984円(1640円、40%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク


『ゆうゆう自適のゆうかりん』は、東方Projectの風見幽香を主人公にした、東方二次創作2Dアクションだ。先に言っておくと、本作は膨大なボリュームのある作品ではない。可愛らしい外見とは裏腹に、ゲーマー向けの難易度によってプレイ時間がかかる内容となっている。

本作の風見幽香は、傘とフィジカルで戦う。傘のアクションでは、浮遊とリーチ長めの地上/空中打撃ができる。フィジカルなアクションでは、足を使った地上/空中打撃と、移動を伴う投げ技が可能。『星のカービィ スーパーデラックス』の、パラソルとスープレックスを足したような性能となっている。食らい判定は大きいものの浮遊を使った小技があり、操作に対して素直に動く。2Dアクションとしては、この時点で及第点と言えよう。

難易度を高めているのは、SFC向け『ドンキーコング』シリーズの影響を受けたステージだ。登場するギミック単体はシンプルである。ただしステージが長めで、中間ポイントが少なめ。最初のエリアこそ擬態しているが、2番目のエリアから正体を表し始めて、3番目のエリア以降では残機をすり減らしながら味わう、緊張と達成感が待っている。プレイヤーの腕前にも左右されるが、高難易度のおまけも合わせると、クリアまでの所要時間は20時間ほど。本編に限って言えば、難しいといっても理不尽なわけではないので、2Dアクションが好きなら挑戦してみてほしい。
by. Keiichi Yokoyama 


LUMINES REMASTERED

972円(1944円、50%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『LUMINES REMASTERED』は、パズルゲーム『ルミネス』のリマスター版だ。2色で構成された2×2のブロックを使った落ち物パズルであり、ブロックを落として、同じ色で四角形を作って消していく。フィールド上では、BGMのBPMに合わせて左から右へとタイムラインのバーが流れており、作った四角形はこのバーが通過した際に消える。そのため、通過するまでにさらに四角形を作ったり、拡張させたりすることが可能。一度にたくさん消すだけでなく、連続して消してコンボを重ねることもスコアアタックにおいては重要。もっとも、音楽にノリながら黙々と消しているだけでも楽しい作品である。

本作にはスキン(BGM)などのアンロック要素や、特定のお題に挑戦するゲームモードもあり、それらのコンプをクリアとみなすなら20時間もかからないだろう。ただ、MONDO GROSSOの「Shinin’」をはじめとした収録楽曲の素晴らしさも手伝い、何度でもプレイしたくなる魅力とリプレイ性がある。ハマれば20時間といわず、ずっと遊べるはず。対戦プレイも可能だ。

『ルミネス』は人気パズルゲームといえる存在ではあるものの、もうオリジナル版の発売から約17年、(モバイル向けを除けば)最後のシリーズ作からは約10年経っており、プレイしたことがないという方は意外と多いかもしれない。半額とお安いこの機会に、ぜひ触れてみてほしい。
by. Taijiro Yamanaka 


ブリゲイダー 装甲強化版

891円(1980円、55%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『ブリゲイダー 装甲強化版』は、見下ろし視点(クォータービュー)のサイバーパンク・シューターだ。プレイヤーは無慈悲な傭兵となり、さまざまな戦闘メカに乗り込みミッションをこなしていく。目標となるのは基本的に破壊と抹殺。本作ではマップ内オブジェクトがほぼすべて破壊可能で、戦略にも影響するほか、何もかも壊せる快感は独特だ。しかし、時には戦略を練らないと返り討ちになるシビアさもある。キャンペーンモードもなかなかのボリュームながら、本番は自由にステージと装備を組み合わせて出撃する「フリーランス」モードだ。破壊して稼いだ資金で新しいパイロットやメカおよび武装などをアンロックし、また破壊を楽しむために繰り出すのだ。

そして、筆者が何より魅力的に感じるのは本作の世界観である。舞台である、闘争と破壊が支配する未来のディストピアは、サイバーパンクの風情とレトロさを感じさせるスタイルで描かれている。ステージには、「そんな言葉どこで習った」という日本語ネオンサインもちらほら(開発元はアメリカが拠点)。物語や背景の多くは、キャラや装備の説明文などのドキュメントで語られる。緻密なテキストで気持ちを盛り上げれば、地獄の傭兵稼業もさらに楽しくなるというものだ。お時間のある方は、是非この血も涙もない世界にいざなわれてほしい。
by. Seiji Narita 

The Painscreek Killings

792円(1980円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『The Painscreek Killings』は、一人称視点の事件調査アドベンチャーゲームだ。まず留意したいのは、本作はプレイヤーによってクリアまでの時間にかなり幅がある点だ。筆者はクリアまでに約25時間を費やした一方で、レビューを投じたユーザーのクリアタイムは10時間未満から30時間以上と幅広い。というのも、本作には目的表示やクエストマーカーなどのガイド要素が存在しないのだ。プレイヤーの目標は、かつて発生した殺害事件の犯人・動機・凶器を特定すること。そのために、舞台となる廃墟の町ペインスクリークを片っ端から練り歩き、散在する情報をもとに自分で解決への道を組み立てなければならないのだ。

本作では、ごく一部を除いて劇的なイベントやNPCとの会話などは発生しない。なにせ放棄された町である。ヒントもほぼないため、アイテムの捜索や情報収集は基本的に虱潰しだ。いわゆる脱出ゲームめいた展開も多いため、人によっては疲れを感じるだろう。しかし、足を棒に、目を皿にして証拠を手繰っていくと、町の在りし日の姿に想いを馳せてしまう。そこに生きた人々の残り香が、テキストやアイテムに込められているからだ。じっくりと孤独な探偵気分に浸かりたい方に遊んで欲しい作品だ。
by. Seiji Narita 


Time Warpers

697円(2050円、66%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク


『Time Warpers』はFPS放置ゲームだ。とはいえ、かなりの時間アクティブプレイも楽しめる。本作の基本は、群がる敵を倒しまくってのリソース稼ぎと自己強化の繰り返し。周回前提の設計となっており、敵が落とすお金(Gold)を利用しての武装強化は周回ごとにリセットされる。一方で、比較的稀少なTime Cubeを利用しての強化は周回をまたがって保存される。一回の試行ごとに行き詰まりを感じたら、いわゆる“強くてニューゲーム”でやり直しをするゲームプレイループだ。

最初はピストル一丁でポチポチと敵を処理していくしかないが、段階的なインフレによりどんどん敵を効率よく処理できるようになるのが気持ち良い。序盤は自動化の機能が乏しく、放置の効率も悪くボスなどで行き詰まったりする。しかし、周回を重ねていくとどんどん利便性が増していき、最終的には放置の方が効率が良くなるほどだ。手動で苦戦したステージやボスも自動で瞬殺できるようになり、まるで軌道に乗った経営を跡継ぎに任せたような感慨がある(筆者にそんな経験はないが)。英語のみの対応であるものの、長文や難解な文はほぼないため、なんとなく強化して撃ちまくっているだけで楽しめるだろう。年末年始の暇な時間に、ちょっとした達成感を味わいたい方におすすめだ。
by. Seiji Narita 


『theHunter: Call of the Wild』

492円(2050円、76%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『theHunter: Call of the Wild』は広大なオープンワールドを舞台とした、一人称視点のハンティングゲームだ。動物の生態や環境音、ライフルの弾道などが忠実に再現されており、リアル系のハンティングを楽しむことができる。獲物を仕留めてお金を獲得して、武器や装備を拡充していこう。最大8人までのオンライン協力プレイにも対応している。

基本マップは2種類が用意されており、森林と湖水地方が選択可能。Avalanche Studiosが提供するApex engineよって、50平方マイルもの広大かつ美しいオープンワールドが広がっている。ほかのオープンワールドゲームでは見られないほど植生の密度が高いことなど、独特の雰囲気に驚かされるはずだ。音も非常に心地よい。風のそよぐ音や、鹿の鳴き声など、大自然のなかに実際にいるかのような感覚が味わえる。

獲物となる動物はそれぞれの生活パターンを持っており、その行動も作りこまれている。そのためガサツな行動は厳禁だ。獲物にハンターの足音を聞かれると警戒されてしまうし、風向きによっては匂いでこちらの存在を知られてしまう。気配を消して獲物の足跡を地道に探したいところだ。HowLongToBeat調べではミッションクリアまでに23時間ほど。しかし狩りに夢中になってしまえば、そんな時間はあっという間に過ぎていくだろう。
by. Kaisei Hanyu


『BlazBlue: Cross Tag Battle』

950円(3800円、75%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

もう3年以上前の格闘ゲームタイトルだが、『BBTAG』はいまだに唯一無二の魅力を持った作品だ。そもそもキャラクター数が多い上に、タイトル通りそこから2キャラを選んでチームで戦う作品となっているため、最初のチーム選びの時点で個性が出る。アシスト、アクティブチェンジ、クロスコンボといったシステムの自由度が高く、攻略の幅は恐ろしいほど広い。特に2キャラ揃っている時の攻めの自由度は凄まじく、対戦は「トレモで発掘してきた理不尽な連携や動きの押し付け合い」といった趣すらある。対戦ゲームで、このタイトルほどハチャメチャでかつプレイヤー一人ひとりの個性が強く出るゲームにはいまだ出会ったことがない。

ここ数年、新作格闘ゲームの影に隠れつつも根強い人気を誇っていた『BBTAG』だが、2022年中にロールバックネットコードの実装が発表されたのもあり、最近また少しずつ注目を集めているように思われる。2022年1月には初・中級者向けのコミュニティ大会である「師弟杯」の開催も決定している。主戦場はPS4版である本タイトルだが、セールで950円ともなればPC版も本作品への入り口としてはかなり良いのではないかと感じている。経験者のトレモ用としても悪くはないはずだ。ゲーム性が気に入れば20時間どころではない、何百時間でも遊べるポテンシャルを持った作品だ。
by. Mizuki Kashiwagi


『You Must Build A Boat』

249円(498円、50%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『You Must Build A Boat』は、マッチ3パズルとRPGをかけあわせた作品。古参のSteamerならまず履修しているかと思われるが、最近Steamデビューする人もいるようで。今遊んでも色褪せぬ名作だったので、2021年の年の瀬ではあるがチョイス。

『You Must Build A Boat』では、上画面で戦う冒険者の行動を、3マッチパズルで決定する。剣パネルを3つ揃えれば攻撃、盾を3つ揃えれば防御といった次第。上画面の冒険者の行動に対応してパネルを消す必要もあり、たとえば宝箱に対峙している場合は鍵パネルを揃えるわけだ。とはいえ、どんどんパネルを消せばその場を切り抜けられることが多い。あまりに長考しすぎるとそのプレイは終わり。ただしゲームオーバーではなく、あくまでそのプレイが終わるだけ。どんどん冒険に出かけサイクルを回そう。

前作として、同様の3マッチパズルRPGとして『10,000,000』がリリースされており、こちらも名作である。本作は前作をベースとしつつ、より奥行きある冒険や育成要素をプラス。ワンプレイは短いながら、小気味よいゲームプレイが展開されるおかげで、遊んでいるとあっという間に時間が経つ。ハマるかハマらないかで、プレイ時間が分かれるかと思われるが、筆者はSteam版とモバイル版をあわせて50時間は遊んだ。疲れ果ててゲームに集中できない人も、がっつり遊びたい人も、どちらのニーズにも応えられる貴重なゲームだと思っている。大味な翻訳と共に、年末年始のお供にどうぞ。
by. Ayuo Kawase


『Monster Sanctuary』

697円(2050円、66%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク

『Monster Sanctuary』は、メトロイドヴァニア型モンスター育成RPGだ。フィールド探索は横スクロールのアクションゲームのように展開され、モンスターシンボルに接触することでコマンド式RPGに移行するという、やや珍しいジャンルの作品に仕上げられている。戦闘はターン制で展開され、モンスターたちが3v3のバトルで戦う。属性相性などを考慮して攻撃しなければならないほか、コンボカウンターというシステムが存在。数多く攻撃を加えるほど与えるダメージが多くなっていく。また、戦闘終了ごとにその戦いが評価され、評価が高ければ、レアアイテムや倒したモンスターの卵が獲得しやすくなる。

本作は、探索と戦闘、育成どれも作り込まれている。用意されているエリアは非常に広く、モンスターの助力を得て通行可能になる場所など多数存在。戦闘は前述したようにターン制で展開され、属性相性の考慮のほか、バフデバフといった補助要素もあり、かなり考えさせられる。育成についても、モンスターのレベルが上がるとスキルポイントを取得し、そのポイントを消費することで各々のスキルツリーから新たに能力を獲得可能など要素充実。CPU相手のやりこみコンテンツだけでなく、PvPも存在するなど、価格に対するボリュームは屈指である。筆者がプレイした時は後半のインフレが激しくそこは減点対象であったが、現在でも継続的にアップデートが入っており、バランス面も調整されているようだ。やや大味な部分もあるが、シングルプレイゲームとしてのコスパは指折りである。
by. Ayuo Kawase

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