2014年これ1本

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2014年、ゲームは変転の只中となることでしょう。国内での PlayStation 4 のリリースを筆頭に、さまざまなソフト・ハードが飛びかうと予想されます。

その一方で、若干の空白感があることも否めません。過渡期とはそういうもの。リリース予定表を眺めて”手応え”をはたして感じられますか? 存外「このタイトルをやりたい!」「このガジェットだけは買いたい!」といった情熱がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は弊誌ライターそれぞれが、2014年にチェックすべき/チェックしたい一品をお伝えします。これを買うのが鉄板! ではありませんが、迷える子ゲーマーの羅針盤になるかもしれません。それではどうぞ。

 


Nobuki Yasuda – ペルソナーーーッ!

 

p5

文句なしにアトラス(ブランド)の『ペルソナ5』です。移行期であるにもかかわらず PS3 で出ること、冬期ということはあと少なくとも10ヶ月ほどは待たなければならないこと、そもそも派手騒動も記憶に新しいなか計画通りにリリースできるのか心配であること、その他もろもろを考慮しても『P5』です。

それにしても長い時が経ちました。たしか『キャサリン』が発表された折に、「”本番前”の肩慣らしである」といった主旨の発現が開発サイドからあっ たかと思います。4年弱にわたる悠久のウォームアップがあったのです、アトラスの開発陣は存分に PS3 環境に順応したはず。ちなみにキャシーはミドルウェア Gamebryo を使用していました。どうなってしまうのでしょう。

ペルソナといえば、『女神異聞録』だった初代・物語で完全に一線を越えてしまった『2』・一気に現在の路線へ方針転換した『3』・順当に進化し海外でも好評を博した『4』・番外編のようでいて本編らしき『P4U』シリーズ。そして『5』です。現段階ではトレーラーから伝わってくる以上のことは予想できません。

 

 

それをふまえた上であえて妄想をふくらませると、まずは「色」です。『2』で明確に赤と黒のイメージカラーを採用して以来、ナンバリングタイトルでは強調 されている色がありました。トレイラーから読み取れるのはふたたび赤と黒です。『2』のような(ジュブナイル風味にしては)混沌とした世界、そしてメッ セージにあるような閉塞感・束縛感を期待するのはファンとしては自然な流れでしょう。

 

あとは『3』からメディアミックス展開もふくめ延々と放置されている伏線のたぐいがどう回収されるかも見どころです。ただ、こちらは公式いわく今夏発売予定の家庭用版『P4U2』で「完全決着」するそうなので、もしかすると『5』は世界観を一度完全リセットするのかもしれません。五分五分といったところでしょう。

リリースまで気長に見積もって1年ほどの間、さんざん焦らされつづける自分を想像するだけでぞくぞくします。何が来ても受け入れる準備と心構えは万端です。

あ、そういえば『真・女神転生 meets ファイアーエムブレム(仮)』は大丈夫でしょうか?

 


Okunokami Kuheiji – 思ったより早かった

 

『Starbound』 も楽しみなタイトルですが、あえて今年は『Diablo III:Reaper of Souls』を選択します。

予約が開始さ れており、発売日は 3月25日。あとすこしです。Digital Deluxe Edition の場合、Minion と装備がついてくるようですが、さらについてくる『World of Warcraft』と『StarCraft II』の特典に少々困りそうです。

 

マルなんとかさん
マルなんとかさん

 

はたして、『Diablo III』というコンテンツはこの大きな変化でどう成長するのでしょう。今から楽しみです。ちなみに Patch2.01 のテストサーバ (※Reaper of Sousではありません) 『Public Test Realm』上でテストが開始さ れており、既存キャラをコピーしてテストすることが可能です。キャラを作成しても Step 2 の “PTR Copy” が表示されない場合、一度作成した Lv1 のキャラでゲームを開始してみる・ログアウトしてみる・しばらく待ってみるなどを行うことで表示されるようになるようです。

 


Dimitri Toichi – 延ばさせていただき光栄です

 

とりあえず Kickstarter で pledge したものから選ぼう。

そう思い Kickstarter にログインして Backer history のページを開いてみた。筆者が pledge したゲームは全部で11。うちアルファやベータが公開されているものが3つ。完成したものが0だ。……とりあえず「アルファやベータが公開されているも の」から絞ろう。

Zombie Playground』 が資金調達に成功した日は2012年6月23日。アルファ版の公開日は2013年10月23日。発売日はいまだ未定。開発期間が長すぎて forum もゾンビアポカリプス後のような廃墟になっている。残念ながらアルファ版をプレイできる権利は200ドルと高額だったため、アルファ版は未プレイ。

Grim Dawn』 は、実は Kickstarter が登場する以前から pre-order を開始しており、その開始日は Wikipedia によると2010年4月21日。アルファ版リリースが2013年5月15日。これまた発売日未定。ハック&スラッシュの肝であるマルチプレイはまだ不可能 で、マルチプレイ対応は2014年中旬を予定。

Wasteland 2』の資金調達は2012年4月17日。 Early Access版の公開が2013年12月12日。えーと発売日は…metacriticによると2014年6月30日!はいこれに決定!2014年これ1本!

 

wasteland_2_box

ちなみに『Wasteland 2』は、今月末には Early Access の権利を有していない backer 向けに、期間限定で10ドルで Early Access 権を購入できるようになる予定。

 


UnFreeMan – 発表は2010年でしたね

 

さて、何を挙げたものだろうか……としばらく考え込んでしまった。さしあたり私が今年発売のタイトルでもっとも発売を心待ちにしているのは『TITANFALL』でも『WATCHDOGS』でもなく『デビルズサード』だ。「週刊ファミ通2014年1月9・16日合併号」の特集記事に、開発を手掛けるヴァルハラゲームスタジオの板垣伴信氏のコメントが寄せられており、2014年発売目標である旨が触れられていた。

 

ヴァルハラゲームスタジオ公式ページより。まだ残ってるTHQロゴが生々しい。
ヴァルハラゲームスタジオ公式ページより。まだ残ってるTHQロゴが生々しい。

 

氏の手掛けたタイトル―――とくに『NINJA GAIDEN 2』を私は非常に高く評価しており『デビルズサード』も発表以来心底からその発売を楽しみにしている一人である。「今年こそ本当に発売を迎えるのか」という点も含めて、引き続きこのタイトルの動向には注目していきたい。

 


ishigenn – 2014年 宇宙ホラーの旅

 

 

昨年はインディー系タイトルの色々なティーザートレイラーやらコンセプトを見てきたものの、アルファゲームプレイトレイラーで最もビビッと来たのは『Routine』です。2013年は『Outlast』や『Amnesia: A Machine for Pigs』といった一人称視点ホラータイトルが多く登場しましたが、実は個人的に待ち望んでいたのはこの『Routine』。いつの間にやら発売は2013年から2014年へ移行してました。『Amnesia』のFrictionalが手がける『SOMA』も気になるところですが、こちらは2015年発売予定。

なぜか無人と化した月面基地を探索していくという『Routine』は、エイリアンやゴーストといった有機ホラーではなく無機物的な恐怖感を有した タイトルで、ノンリニアな探索にノー HUD ノーヘルスバーノー回復パックさらにはノーコンテニューというナイナイ尽くしが特徴。特にノーコンテニューに関しては、この手のタイトルにハードコアモードのような永久死が取り入れられているのは珍しく、一体この仕様がどのような形でゲーム体験やストーリーテリングに組み込まれているのか気になります。永久死の恐怖は今までにないホラー感を生み出すかもしれません。

他にはやはりチョイスせざるを得ない『Titanfall』、フランチャイズ前作で色々とやらかしたセガが再び放つ『Alien: Isolation』、本当に Unreal Engine 4 が必要なのか感漂う『Daylight』、発売されるのか不安になってきたB級ホラー風ゲーム『Until Dawn』など。あとちょっとかじってた TRPG『クトゥルフの呼び声』も本格的にやってみたいですね。

 


clavis – wow wow wow yeah

 

rift

 

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