『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の「犬宝物タイムアタック」走者が話題に。愛情溢れる笑顔のハイテンションランナー

Image Credit: PointCrow on YouTube
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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(ゼルダの伝説 BotW)』のRTA(スピードラン)には、多種多様な達成条件(カテゴリー)のバリエーションが存在する。内容は、一般的な「最終ボスの打倒」を目指すものから、「どれだけ早くゲームオーバーになるか」を競うものまで幅広い。そうした個性豊かな同作RTAカテゴリーのひとつを探求する、ある海外RTA走者が、最近顕著に国内一部コミュニティの反響を集めているようだ。


今回国内一部コミュニティの反響を集めたのは、ストリーマーのPointCrow氏だ。同氏がおこなっているのは『ゼルダの伝説 BotW』において、いかに速く多くの犬を手なづけ、犬が「ここほれワンワン」をしてくれる宝箱全16個を確保するかを競う「All Dog Treasures」カテゴリーのRTAだ。同カテゴリーについては、以前にもコミュニティや各メディアで話題になっており、弊誌もその奇抜な内容を報じていた(関連記事)。

同カテゴリーが、PointCrow氏のプレイを通じて一部国内コミュニティの注目を浴びるきっかけになったのは、Twitterユーザーなめ子氏の投稿だと見られる。「ゲームに出てくる犬のレビュー」投稿などの活動をしているというなめ子氏は、PointCrow氏のAll Dog Treasuresランの動画を抜粋して紹介し、犬に対する愛情表現の豊かさに着目してPointCrow氏を称賛している。ツイートは6000リツイートを突破し、「平和で穏やかな気持ちになる」といったコメントが寄せられている。この大きな反響の背景には、現在開催中の海外RTAイベント「Summer Games Done Quick 2021」によるコミュニティの盛り上がりもありそうだ。


上記ツイートで紹介された、PointCrow氏による「The Most Wholesome Breath of the Wild Speedrun(もっとも健全な『ゼルダの伝説 BotW』スピードラン)」と銘打たれたハイライト動画では、テンションの高い愛情表現を最後まで崩さぬ同氏の姿が見られる。犬に出会えば、「見て!めっちゃ可愛いよな!」「なんて愛らしいんだ」と満面の笑みで視聴者に語りかけ、そのテンションは最後の1匹に至るまで下がることはない。「君はそのままの君で居てくれ」と犬に語りかけ、視聴者と相談して一匹一匹に名前をつけていくPointCrow氏の様子は、まるで時間を争っていることを忘れさせるようだ。


しかし、同氏はタイム短縮についてもしっかりと念頭に入れてプレイしている。リモコン爆弾を使って大きくジャンプするテクニックWind Bombなど、タイム短縮のためのトリックも随所に見られる。そうしたテクニックが成功した際には毎回大喜び。RTA動画といえば、極限の集中のなか、黙々とチャートを遂行する走者の姿も魅力ではある。しかし、スピードランの楽しさと、犬および『ゼルダの伝説 BotW』自体への愛情を全身で表現で表現するPointCrow氏の配信にも、また別の魅力がある。

なお、PointCrow氏が挑戦しているのは『ゼルダの伝説 BotW』スピードランだけではない。RTA記録集計サイトSpeedrun.comによれば、同氏は記事執筆現在『リングフィットアドベンチャー』のRTA記録世界9位の記録を保持している。カテゴリーはワールド1のボス撃破を競う「Beat World 1」で、運動負荷の制限がない「Any Intensity」と呼ばれる部類だ。こちらの記録動画でも、同氏は笑顔でフィットネスを繰り広げており、疲れを感じさせない。クリア短縮テクニックが成功した際には大いに盛り上がっており、視聴者まで同作を遊びたくなるようなゲームプレイ動画になっている。


なお、『リングフィットアドベンチャー』の「Beat World 1」カテゴリーについては、運動負荷の制限がないAny Intensityおよび、運動負荷の最大となる30の設定で競うIntensity Level 30、双方のカテゴリーにおいて、上位に国内スピードランナーが顔を連ねている。8月11日から15日にかけて開催予定の国内RTAイベント「RTA in Japan」でも、同カテゴリーでのRTAが配信予定だ(関連記事)。こちらではIntensity Level 30リーダーボード3位の記録を持つ国内走者のえぬわた氏が、ワールド1を高速で駆け抜ける予定。

RTAはプレイヤーの限界を追求する過酷な戦いだ。そして、その戦いの中に垣間見えるストイックさや深みは、走者とファン、双方にとって心を打つもの。しかし、RTAというゲームへの接し方の幅広さ、楽しさを広く知らしめるPointCrow氏の動画も、ゲームコミュニティにとって価値あるものだろう。

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