非対称型マルチプレイゲーム『First Class Trouble』2020年後期リリースへ。人間vsアンドロイドの、騙し騙され宇宙船サバイバル

 

デンマークのインディースタジオInvisible Wallsは、同社が現在開発中の非対称型マルチプレイゲーム『First Class Trouble』を2020年後期にリリースすると発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)/PS4/Xbox One。くわえて2021年には、Nintendo Switch向けにも販売することが海外メディア向けのプレスリリースを通じて明かされている。

『First Class Trouble』は、豪華宇宙船内でサバイバルを繰り広げる非対称型マルチプレイゲームだ。宇宙空間を漂うアリシア号では、金星への接近を前にお祝いパーティが開かれていた。グラスに注がれるシャンパン。廊下に響き渡るオーケストラ。宇宙船内は、煌びやかな空気に包まれていた。しかし、楽しげな空間から一変。突如鳴り響く不穏なノイズとともに、宇宙船内のAI制御装置「CAIN」が暴走してしまう。

そしてコントロール不能となったCAINは、酸素の供給を停止させてしまう。窒息により次々と乗組員が命を落とすなか、生き残ったのは12人。暴走したAIをリセットするべく立ち上がるも、さらに問題が発生した。艦内のアンドロイドクルーである「ペルソノイド」が人間たちへの反乱を起こし始めたのだ。そのうえペルソノイドは、生存者に擬態する能力も持ち合わせている。そしてプレイヤーは、アンドロイドVS人間による疑心暗鬼と裏切りに満ちたサバイバルに身を投じるのだ。

本作のゲームプレイについて、プレイヤーは人間とペルソノイドの2つの陣営に分かれて戦うこととなる。ただしゲーム開始時点では、ペルソノイド側は人間に変装した状態。つまり各プレイヤーは、誰が敵で誰が味方か一切分からない状態で生き残りを目指すわけだ。こうしたいわゆるプレイヤーの正体が隠匿されたシステムは、人狼ゲームやマルチホラーFPS『Deceit』などにおいても採用されているもの。目標達成の道のりでは、手に汗握る心理戦が味わえることだろう。

また先日公開された『First Class Trouble』のトレイラー内では、海外ストリーマーらによる実際のゲームプレイ映像が確認できる。背後から突然ビンで殴ったり、羽交い絞めしたりとペルソノイド側のプレイから、制御装置をハッキングする人間側の様子まで収められており、楽しげながらもカオスなサバイバルの一端を垣間見ることができるだろう。開発元曰く本作のプレイヤーには、信頼と欺瞞が絡み合うソーシャル体験を味わってほしいという。またストリーマー世代に向けた作品であるとも謳っており、深い戦術・戦略性によって引き起こされるドラマチックかつダイナミックなゲームプレイを楽しめるようだ。

『First Class Trouble』を開発するInvisible Wallsは、デンマークを拠点とするインディースタジオ。これまでには、遺跡探索アドベンチャー『Aporia: Beyond The Valley』をリリースしている。同作においては、その幻想的なグラフィックや世界観が特徴的であった。スタジオの理念としては「息をのむような作品を生み出す」ことが掲げられており、新作となる『First Class Trouble』においても、信頼関係と猜疑心の狭間で緊張感のあるサバイバルが味わえることだろう。

『First Class Trouble』は、2020年後期にPCSteam)/PS4/Xbox One向けにリリース予定。2021年には、Nintendo Switch向けの販売も予定されている。また5月10日より本作のアルファテストが開始されるようだ。参加したい方は、こちらのDiscord経由でキーを貰っておこう。なお、現時点で国内コンソール機への対応については明かされていない。