【UPDATE】Epic Gamesストア時限独占の『TETRIS EFFECT』PC版、HTC Viveでプレイするには「Steam VR」の起動が必要に

 

【UPDATE 2019/7/25 18:30】
『TETRIS EFFECT』をプレイする際に、Steam VRの起動が必要なのは「Oculus Rift」と「HTC Vive」の両方ではなく、「HTC Vive」のみであると訂正。あわせてタイトルも変更。

【原文 2019/7/25 13:24】
今月7月23日に発売されたPC版『TETRIS EFFECT』のVRでのプレイにおいて、Steam VRアプリを起動する必要があるとDSOGamingが報じ話題を呼んでいる。本作は、Tetris Holdingから公式にライセンスを受けて制作された『テトリス』新作。2018年11月にPlayStation 4/PS VR向けにリリースされ、本作はそのPC版となる。

PC版は“Ultimateバージョン”とされており、4Kもしくはそれ以上の解像度に対応。ウルトラワイドディスプレイもサポートし、フレームレートの制限もない(V-SYNCオフ時)。また、表示されるパーティクルの量やサイズ、テクスチャフィルタリングなどを調節可能。VRでのプレイも可能で、対応デバイスとしてOculus RiftとHTC Viveが挙げられていた。

一方でPC版『TETRIS EFFECT』は、Epic Gamesストアでの1年間の時限独占タイトルとしても注目を集めていた。Steamなどのリリースを避ける一方で、VR(正確にはHTC Viveのみ、理由は後述)で遊ぶ上ではSteam VRの起動が必要である。Steam VRはSteamとは別のソフトウェアであるが、Epic GamesストアのライバルであるSteamの名を冠するアプリの起動が必要であるという、複雑なシチュエーションが話題を呼んでいる。

Epic Gamesのスタッフは前出のDSOGに対し「『TETRIS EFFECT』の起動にはSteamは必要ではないが、VRではHTC ViveとOculus両方においてSteam VRが必要になる」とコメント。しかしながら、Enhance担当者によるとこの報道は正確ではなく、Oculus RiftではSteam VRの起動は必要ないとのこと。ストアのFAQでは、HTC Viveで遊ぶにはSteam VRの起動が必要という記述が確認でき、こちらが正しいようだ。

Eurogamer によると、Steam VRが必要なのは、SteamのOpenVRのAPIとプレイヤーの紐付けが理由だという。HTC ViveもまたValveと共同開発され生まれデバイスと密接したソフトウェア。何かしら起動に絡んでくるとは思われるが、時限独占攻勢によりEpic GamesストアとSteamはしばしば対立構造に見立てられる。時限独占をしながらもSteamの力を借りるような構図に見えたことが、注目を集めたのだろう。

Epic Gamesストアは開発が進められており、最近では検索ワードがジャンルやタグ名で引っかかるようになっているが(Trello)、未だウィッシュリストなどはなくSteamに比べると大幅に機能が不足していることは否めない。今回の件は、こうした機能不足などの起因により話題になったと予想される。9月には『ボーダーランズ3』など時限独占の期待作の発売を控えており、さらなる機能の拡充が求められそうだ。