大量の弾幕飛び交うFPS『MOTHERGUNSHIP』Steamにて発売。自由度の高いクラフトシステムで凶悪な銃をイチから組み上げる


パブリッシャー/デベロッパーのGRIP Digital717日、アメリカのインディースタジオTerrible Posture Gamesと共同開発したFPSMOTHERGUNSHIP』をSteamにて発売した。価格は2700円。海外ではPlayStation 4/Xbox One向けにも発売されている。本作は、Terrible Posture Gamesがかつて手がけた『Tower of Guns』の精神的続編で、アリーナ内にて大量の弾幕が飛び交う激しいゲームプレイを受け継ぎつつ、新たな要素も導入している。

本作では、プレイヤーはレジスタンスの一員となり、地球を侵略しようと迫り来るロボット・エイリアンと戦い、敵の母艦であるMOTHERGUNSHIPの破壊を目指す。ただ、そのためにはクロークで姿を消しているMOTHERGUNSHIPの位置を特定しないといけない。ミッションとしてエイリアンの宇宙船に潜入し、破壊の限りを尽くしたうえでMOTHERGUNSHIPの情報を得るのだ。

ステージとなる宇宙船内の構造は自動生成され、ステージごとに設定された脅威レベルに応じて登場する敵の出現パターンもランダムとなっている。近接攻撃を繰り出す歩行ロボットや飛行ロボット、弾丸や火炎放射、レーザーなどを撃ってくる砲台や、一定範囲にバリアを張るものなど、敵の種類は多種多様。弾速は遅めだが、その分大量の弾がプレイヤーを襲う。また、ステージは多層構造になっていたり、トラップやハザードがあったりと、立ち回りで注意すべきは敵だけにとどまらない。ゲームの流れは、アリーナ内の敵を一掃すれば次の部屋へと進んでいく形で、最後に巨大なボスが待ち受けている。そしてボスを倒せば、拠点に戻りまた別の宇宙船を選択して次のミッションに挑む。

 本作の最大の特徴は、メイン武器である銃のクラフト要素だ。敵を倒せばお金をドロップし、ステージのアリーナ間の通路や拠点にて武器パーツを購入しクラフトできる。銃のクラフトにはモジュラーシステムを採用しており、ConnectorBarrelCap3つのカテゴリに分類されたパーツを組み合わせることで、プレイヤーオリジナルの銃を作成できる(Connectorは、発売前まではSplitterと呼ばれていた)。Connectorは、ソケットが付いた銃の土台となる部分で、このソケットにBarrelCap、あるいはConnectorをさらに繋いで銃を組み上げる形だ。Connectorの種類によって形状はもちろん、ソケットの数や付いている方向などが異なる。

Barrelは銃身のことで、機関砲やショットガン、グレネードランチャー、ホーミングロケットなど銃のタイプを決定するパーツだ。それぞれダメージ量や連射速度、クリティカル率などが設定されている。そしてCapは、同じConnectorに接続されたBarrelに特定の性能を付加することができるパーツで、ダメージ量や連射速度をアップさせたり、弾にバウンド性能を持たせたりなど、さまざまな効果のものがある。ちなみに銃は両手に装備可能で、1丁だけの場合は殴り攻撃が可能だ。

基本的にConnectorBarrelをひとつ接続すれば銃として機能するが、余ったソケットにさらにBarrelを追加したり、Capを付けることで凶悪な銃へと変貌していく。ただし、パーツ同士が干渉する場合はどちらかは接続できないため、理想の銃をクラフトするためには、パーツ選びから、どのように組み上げるかといった工夫まで、プレイヤーのアイデアが試されるだろう。また、各パーツにはエネルギー消費量が設定されており、バトルで弾を撃つたびにその合計が消費され、エネルギーが尽きてオーバーヒートするとリチャージするまで待つ必要がある。“ぼくのかんがえたさいきょうの銃”が出来上がったとしても、実際の使い勝手が良いかはまた別の話ということである。クラフトした銃の再調整は自由におこなえる。

本作では、プレイヤーが装備するアーマーのアップグレードも可能。バトルを通じて経験値を貯めることで、ジャンプ力を高めたり、移動スピードを上げたり、あるいは体力やエネルギーの上限値を引き上げたり、落下ダメージや環境ダメージを軽減したりと、多数の項目を段階的に強化していくことができる。

MOTHERGUNSHIP』向けにはオンライン協力プレイモードが開発中で、現在ベータテストがおこなわれている。もともとは発売と同時に導入する予定だったが、バグ修正に時間がかかっているとのこと。8月中には無料アップデートにて追加する計画だそうだ。また、今後は毎月1回はアップデートを実施し、銃のクラフトパーツやステージの部屋、敵やボスキャラクターなどを追加していくとのことだ。