大ヒット過酷ADV『飢えた子羊』国内Nintendo Switch版、発売からわずか4日で配信停止。レーティング変更により

パブリッシャーの2P Gamesは3月17日、ZerocreationGameが手がけたビジュアルノベルゲーム『飢えた子羊』の国内Nintendo Switch版について、販売が停止されると案内した。本稿執筆時点で、すでにストアから取り下げられており購入不可となっている。
本作は、先日3月13日にリリースされたばかりで、それからわずか4日で配信停止されたかたち。2P Gamesによると、レーティングの変更に伴う措置とのこと。なお、本作を購入していたユーザーは引き続きプレイ可能だ。
『飢えた子羊』は、明朝末期の中国をモチーフにした世界を舞台にするビジュアルノベルゲームだ。深刻な飢饉によって社会は混乱し、王朝も崩壊の危機に瀕しているなか、盗賊である主人公は人買い業者からの依頼を受け、4人の少女を華州城から洛陽城まで護送する任務を負う。しかしその道中で1人の少女が、買い手は人食いの豚妖であるとし、彼女がここにいる目的は豚妖を討つことだと打ち明けたことで、物語は大きく動き出す。
本作は、PC(Steam)版が2024年4月に先行してリリースされ、今年1月時点で売り上げ100万本を達成する大ヒットを記録。Steamのユーザーレビューでも、本稿執筆時点で約4万2200件のうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。そして、Nintendo Switch版が先日3月13日に発売されたが、本日3月17日になって日本でのみ突如販売停止された。
販売元の2P Gamesによると、国内Nintendo Switch版の販売停止はレーティングの変更に伴う措置だという。もともと本作は、レーティング団体IARCにより16+(16歳以上対象)にレーティングされて国内配信されていたが、ここから変更されるということだろう。変更後のレーティングについては現時点では未発表。ただ、本作が一旦配信停止されたことから察するに、1段階上でもっとも高い18+(18歳以上対象)に引き上げられるものと考えられる。
というものニンテンドーeショップでは、レーティングが2段階以上引き上げられた場合、あるいは引き上げ後18+になった場合以外は、レーティングを修正するだけで販売が継続可能だとされる。本作の発売後ゲーム内の表現が再チェックされ、IARC: 16+には収まらない表現が含まれていると判断されたのだろう。具体的にどういった表現が問題となったのかは不明だが、各国のレーティングでは性暴力を含む暴力表現や流血表現についての注意表記が付けられている。
『飢えた子羊』の国内Nintendo Switch版について、2P Gamesは早く販売を再開できるよう努めているとのこと。再配信のスケジュールは今後同社から発表されるだろう。