『エースコンバット8』にて、「カニは太陽」という謎の主張がネットミーム化しはじめる。カニは太陽じゃない

『エースコンバット8』を遊んだ一部プレイヤーによれば、カニは太陽なのだという。一体どういうことか。

バンダイナムコエンターテインメントが販売している『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE(エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ)』(以下、エースコンバット8)に関して、プレイヤーの一部からなぜか「蟹」を「太陽」だとみなす謎の主張が多くおこなわれている。本稿では『エースコンバット8』本編ミッションの内容を取り扱っているため留意されたい。

『エースコンバット8』はドラマティックフライトシューティングゲーム『エースコンバット』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/XBOX Series X|S。舞台となるのはシリーズ共通の架空世界「ストレンジリアル」。作中世界の2029年、中央ユージア連合(FCU)はソトア共和国による電撃侵攻を受け、主要戦力を喪失するほか、国土の大半を占領される絶望的状況であった。

主人公はそんな戦乱のなか、救難ボートで海を漂っていたところを旧式空母「エンデュランス」に救助される。そして、FCU首都シーヴの名を冠し、希望の象徴として語られる伝説のエース「シーヴの翼」の名を託される。しかし、その名声は真実ではなかった。主人公レックスは新たな仲間とともに“偽物の翼”を背負い、奪われた土地を取り戻すべく戦いに身を投じる。

そんな本作にて、なぜか「蟹」と「太陽」を混同するプレイヤーが続出しており、インターネットミーム化しはじめているようだ。ミーム化の背景には、本作のとあるミッションが関係していると思われる。

当該ミッションでは、『エースコンバット7』でも登場した軌道エレベーターの周囲で任務をこなすことになる。ラ・シャントゥースと名乗る者から、自爆型ドローンを搭載したテロリストの船舶があるので、軌道エレベーターを守るためにそれを見分け、撃墜して欲しいという依頼を受けるのだ。

ラ・シャントゥースの情報によれば、テロリストの船舶は全部で3隻。しかし軌道エレベーターの周辺海域には民間の船舶も数多く存在。もちろん民間船舶への射撃はおこなわないように命じられるため、テロリストの船舶かそうでないかを判断し、該当する船舶だけを鎮める必要がある。見分ける際には、教えられた「甲板に3基のクレーン」があり、「舷側(船の側面)に太陽のマーク」という情報をもとに探すことになる。

ところが慌てていると案外見分けづらい。本作ではターゲットを注視できるボタンがあり、ロックオン対象をズームアップして眺めることができる。しかし注視中も飛行は続いているため、眺め続けて墜落しないように注意する必要がある。さらに太陽のマークに混じって存在するカニのマークが存外紛らわしい。

「太陽」と「カニ」というワードだけでは混同しようがないように思えるが、このカニはなぜかハサミを持ち上げ、自らのシルエットが円形に近づくような体制を取っている。そのうえカニの周りには、小さいハサミをモチーフにしたとみられる謎の装飾で囲まれており、太陽の周りにあしらわれた炎と見間違いかねない。筆者もカニと気づかず何度か見間違え、「なら先にカニのマークがあると教えてくれ」と思ったほどである。

カニのマークが記されたコンテナ
太陽のマークが記されたコンテナ

また船舶の数は限られているとはいえ、本ミッションの制限時間は10分。時間経過によって無線で残り時間を伝えられるため、より焦った人も居るのではなかろうか。こうした諸々の事情が重なり、つい3基のクレーンがある「カニのマーク」の船舶を撃ってしまったというプレイヤーも少なくないだろう。SNS上でもカニにしてやられた人の“嘆き”が散見されている。

そして、間違えてカニのマークの船舶を撃つと、僚機から手酷く叱られるのだ。なかでもコスターからは「レックス カニは太陽じゃない」と端的にそのミスを咎められる。このように、真面目なミッションの最中ながら「カニは太陽じゃない」というややシュールなセリフが飛び出してくることに加え、初見ではつい見間違えてしまうという、共感性の高いトピックである「太陽」と「カニ」。そうした背景が相まって、「やはりカニは太陽だったのではないか」と“レックス側の見解”を主張するプレイヤーが続出したかたちだ。

なおターゲット注視にあたっては、コックピット視点や三人称(機体後方)視点より、一人称(HUD)視点の方がよりズームされてマークが見やすくなる。また注視ボタンではなく、視点移動でマークを追い、ギリギリまで判断を保留するのも良さそうだ。加えて、本ミッションは海上で遂行されるため、飛行にあたって障害となるオブジェクトは中央の軌道エレベーター程度。プレイヤーを狙う敵機も存在しない。オートパイロットで姿勢を正しつつ視点を移動させ、じっくり「カニ」か「太陽」かを見極めることで、「カニ」に騙されずに済むかもしれない。

『エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ』はPC(Steam)/PS5/XBOX Series X|S向けに配信中。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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