PS5『Demon’s Souls(デモンズソウル)』リメイク版では、アイテム増殖バグ技が修正されている。原作に忠実、ただ直すべきところは直す

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PS5のローンチタイトルとして発売された『Demon’s Souls(デモンズソウル)』。オリジナル版を再現しつつ、現代技術を用いて作り直されたリメイク版だ。オリジナル版を忠実に再現しているとはいえ、バグ技についてはネットミームとして楽しめる些細なものなど、一部を除けば修正する方針だと開発元Bluepoint Gamesよりあらかじめ伝えられていた(Polygon)。そして実際、オリジナル版の有名なバグ技である、楔の神殿でのアイテム増殖は、リメイク版にて封じられた。海外メディアのKotakuが検証結果を報じている。

*10月に公開された『Demon’s Souls』ゲームプレイトレーラー

PS3用に発売されたオリジナル版『Demon’s Souls』では、ハブエリアである楔の神殿にてアイテムの増殖が可能であった。楔の縛環といった特定アイテムを装備した状態で鍛冶屋ボールドウィンに話しかけ、アイテムの購入や武器の強化へと進む。購入や強化の決定・キャンセルを選ぶウィンドウが表示されたら、ウィンドウを手動で閉じずに、隣にいる大袋のトマスのもとへと移動。すると決定・キャンセルのウィンドウが消えるため、そこで楔の縛環を使用するのだ。はい・いいえの選択画面が表示されたらスタートボタンを押してウィンドウを閉じる。そのまま大袋のトマスに荷物を預けると、預けたアイテムが上限数まで増えるという内容。『Demon’s Souls』のバグ技の中でも有名なものとして知られていた。

武器の強化素材や回復アイテム、ソウルアイテムなどを増殖することで攻略を容易にするバグ技。リメイク版では、アイテム増殖が発生しないよう対処されている。鍛冶屋ボールドウィンからアイテムを購入する際の挙動についても、オリジナル版とは違い、同NPCのもとから離れても購入決定ウィンドウが閉じないようになっているのだ。KotakuがSonyに問い合わせたところ、アイテム増殖バグは削除したとの返事があったという。

リメイク版では、この状態でボールドウィンから離れていってもウィンドウが閉じない


オリジナル版ではアイテム増殖以外にも、ボスエリアの霧の外からボスを攻撃できてしまうといった、多数のバグ技が発見されていた。先述したようにリメイク版ではそれらが発生しないようになっている(霧の外からの攻撃も修正)。ただ、ネットミームとして楽しめる些細なバグは残しているということで、意図的に残されたバグはどれなのか、今後コミュニティによる検証が進んでいくことだろう。

リメイク版『Demon’s Souls』はPS5向けに販売中。オリジナル版を再現しつつ、日本語音声(英語音声も選択可能)やフォトモードの追加、キャラクタークリエイト機能の刷新、カメラワークの見直し、マルチプレイ同期人数の増加(最大6人)などが図られている。PS5の高速SSDを活かしたロード時間の短縮、ハプティックフィードバックや3Dオーディオの活用も。新モードとしては、世界が反転するミラーモード「Fractured Mode」を搭載している。

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