PS5『Demon’s Souls』リメイク版は日本語ボイス収録。刷新されたキャラメイク機能や、美麗なフォトモードも

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは11月6日、PlayStation 5用ソフト『Demon’s Souls』の日本語ボイス収録および出演声優情報を発表した。本作はフルリメイクにともなう新要素として日本語ボイスを収録。原作では英語音声のみであったが、リメイク版では多彩な声優陣による日本語音声も楽しめる。

現時点では、黒衣の火防女は早見沙織さん、要人は白石涼子さん、老王オーラントは宝亀克寿さん、乙女アストラエアは折笠富美子さん、ボーレタリアのオストラヴァは鈴木達央さん、心折れた戦士は成田剣さんが担当するとアナウンスされている。

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また同日には、自由度が大幅に向上したキャラクタークリエイト機能も紹介されている。2009年に発売されたPS3オリジナル版にも、操作キャラクターの性別・顔をカスタマイズするキャラクタークリエイト機能はあったものの、表現できる幅には限りがあった。フルリメイク版ではキャラクタークリエイト機能が作り直され、最大1,600万通りのカスタマイズが可能になるという。国内PlayStation.Blogでは、同機能を使ったキャラクター例が掲載されている。

さらにリメイク版ではフォトモードが搭載されることも判明している。フォトモードでは、武器やヘルム、キャラクターを画面から非表示にして撮影することも可能。表情やポーズも変えられる。フォトモードのフィルターは、通常のゲームプレイ時にも適用できるとのことだ。中には色のレベルを調整して、見た目をPS3版のオリジナルに近づけるためにデザインしたものもあるという。

リメイク版の開発を担当するBluepoint Gamesは、過去にPS4版『ワンダと巨像』を制作。『Demon’s Souls』では、PS4版『ワンダと巨像』で実装したフォトモードを土台とし、拡張していったと、海外メディアGame Informerとのインタビューにて説明されている(YouTube動画リンク)。なおフォトモード中はゲームがポーズされるが、他プレイヤーに侵入されるとフォトモードは使えなくなる。キャラクタークリエイト機能の刷新、フォトモードの追加、そしてマルチプレイの同期人数増加(最大6人)により、ほかのプレイヤーとの交流をさらに楽しめるようになりそうだ。


ほかにオリジナル版から変わった点としては、キャラクターモーションの撮り直しや、カメラワークの見直しが挙げられている。特徴的な要素であるソウル傾向システムの仕組みは変えず。ただ、現在のソウル傾向を把握しやすいようにUIを変更したとのことだ。壊れた6つ目の石碑についても、そのままであり、新しいワールドの実装は否定された。

なおリメイク版は「Fractured Mode」なる新しいモードを搭載。これは世界が反転するミラーモードのことであると、Game Informerのインタビューにて解説された。クリエイティブ・ディレクターのGavin Moore氏いわく、『Demon’s Souls』にてもっとも難しい体験であり、まるで本作を初めて遊ぶような感覚になると伝えている。Fractured Modeは周回プレイ時用のコンテンツであり、ニューゲーム+に入ると同モードのほか、ギャラリー機能(コンセプトアートの閲覧)もアンロックされる。


PS5のローンチタイトルとして発売される『Demon’s Souls』は、映像表現を優先したシネマティックと、フレームレートを優先したパフォーマンスのふたつのビジュアルモードを搭載。シネマティックはネイティブ4K/30fp、パフォーマンスはダイナミック4K(可変解像度)/60fpsに対応する。そのほかハプティックフィードバックや3Dオーディオ、高速のローディングなど、PS5ならではの特徴を携えて、圧倒的な表現力とパフォーマンスで名作が美しく蘇る。特にロード時間の高速化は、オリジナル版では長かった死亡からリトライまでの待ち時間の大幅な短縮にもつながるだろう。PS5ならではのアクティビティ機能も活用しており、公式のゲームヘルプとして、180本を超える映像も用意される(関連記事)。

原作を忠実に再現しつつも、現代向けに新技術の活用と新機能の搭載を図った『Demon’s Souls』。PlayStation 5本体と同じく、11月12日に発売予定だ。