カテゴリー レビュー・インプレ
レビューは、オンラインゲームなど終わりがないものを除き、原則クリアしたタイトルを対象にしています。アーリーアクセスやデモなど正式発売前のゲームはプレビュー、軽い紹介はインプレッションとして分けています。
『スプラトゥーン2』レビュー
「遊び」が「競技」に変わる時
去る7月21日、ついに『スプラトゥーン2』は発売された。前作の発売から2年、最後に配信されたバランス調整を含むアップデート(2.9.0)から1年。イカたちを取り巻く環境はどのように変わったのか、本記事では変更点を中心に掘り下げてゆきたい。
『Hellblade』レビュー。「精神疾患」の世界への暖かな眼差し
『Hellblade: Senua’s Sacrifice(以下、Hellblade)』は、ケルト人の女戦士セヌアが、北方民族の生贄にされた恋人の魂の解放を求めるアクションアドベンチャーだ。作中では、恋人の魂を所有し縛り付けている北欧神話の死の神ヘルが住まう土地ヘルヘイムへ向かう旅路が描かれている。
魔女の壺を巡る国産アドベンチャーゲーム『マジョのシマ』紹介。流麗なグラフィックによって描かれる、黄昏色の美しい悪夢
『マジョのシマ』の基本的なシステムはポイント&クリックである。プレイヤーは冒頭で呪いをかけられた女性を導いて、島のどこかにある壺の捜索を行う。この特異な状況を好機と見るようゲームが促している、とする理由は、この壺の捜索がかなり序盤で済んでしまうからだ。
突如発表されたアーケード用新作レースゲーム 『SEGA World Drivers Championship』ロケテストレポート
(株)セガ・インタラクティブのアーケード用新作レースゲーム『SEGA World Drivers Championship』(以下、『SWDC』)の「テスト走行会」と題されたロケテストが7月28日から7月30日までの3日間、セガ池袋GiGOとセガ秋葉原1号館の2店舗で実施された。
『Antihero』を紹介。 ダーティプレイに待ったなし!仁義なき世直しギャング団
怪盗ライトフィンガー(Lightfinger)はニューフェイスのアンチヒーローだ。彼の敵は、街に悪徳と暴力をもたらした上流階級である。その中でも、我が物顔で闊歩する有力者たちは、法に守られていようが、そうでなかろうが、なにがしらの犯罪者でしかない。しかるべき報いをくらわせ、貧困にあえぐ大衆を救うべく、手段を選ばず戦いに挑んでいく。
田舎暮らし自動車組み立てシミュレーター『My Summer Car』紹介。1995年の北欧のくそ田舎で、こみあげる怒りを紛らわすためにビールを飲め
『My Summer Car』は、1995年の北欧フィンランドのど田舎で、車を組み立てるゲームである。もう一度言う。これはフィンランドのくそ田舎で、車を組み立てるゲームである。そのことは、以下にするトレイラーをご覧いただければ、ただちに了解されるであろう。
超絶シュール・スカム・ポイント&クリック『Paradigm』紹介。核戦争後の東欧を舞台に、遺伝子操作された奇形が行く
『Paradigm』はおそらく、かなり多くの人間にとって、わざわざ時間を割いてプレイするまでもない傑作である。ここでいう傑作というのは、奇妙でおもしろいという意味、「それはケッサクだな!」というほうの意味であって、作品がずばぬけて優れているという意味ではない。
『For The King』は名もなき愛国者の叙事詩、ストラテジーとローグライクを融合した古き良きRPG
『For The King』はストラテジーとローグライクを融合したJRPG風のアドベンチャーゲームであり、名もなき一般市民が力を合わせて愛する王国に平和を取り戻す物語。あなただけの英雄譚である。
プレイヤーを快感に溺れさせる『Polybius』レビュー 色と光と速度が織りなすゲームドラッグ
今回、2017年5月10日に北米・欧州向けのプレイステーションストアにて配信が開始された『Polybius』は、とある奇才による溢れんばかりのアイディアとPlayStation 4というプラットフォームによってとんでもないゲームとして生まれ変わってしまった。
人々の運命を環境から変えて、ループする一日の殺人を防げ。時間操作ミステリーADV『The Sexy Brutale』紹介
『The Sexy Brutale』においては、仮面の呪いとでも呼べそうな不思議な力によって、あなたはループを続ける一日を過ごすことになる。プレイヤーキャラクターであるLafcadio Booneという老執事は、奇妙な仮面をつけたままゴシック調の屋敷の一室で目覚めるのだが、その屋敷は時間の流れがおかしくなっていて、さまざまな場所で複数の殺人が起こる。