ゲーム好きなら知らなきゃ損。AUTOMATONライター陣が推す「2026年期待の新作ゲーム」13選

本稿では、2026年に発売予定のゲームのうち、AUTOMATONのライター陣が個人的に期待を寄せている作品を紹介する。

今年も数多くのゲームが発売を控えている。しかしその中には、まだそれほど話題に上がっていない、知る人ぞ知る“隠れた良作”も存在するかもしれない。そこで本稿では、2026年に発売予定のゲームのうち、AUTOMATONのライター陣が個人的に期待を寄せている作品を紹介する。ラインナップは知名度が低めのタイトルから選出されているため、きっとあなたが知らないかなりニッチな作品も見つかるはずだ。もし心惹かれる作品があれば、ウィッシュリストに登録して発売の時を待ってみてはいかがだろうか。

『PengPong ペンポン』

開発元・販売元:SANDY FLOOR
対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア
発売時期:2026年

読者のみなさんは“ペンギンがホッケースティックで拳銃をしばく姿”を見たことがあるだろうか?私はある。見下ろし視点のローグライトアクションゲーム『PengPong ペンポン』で見た。

『ペンポン』の主人公であるペンギンの「ペン」は、アイスホッケー界のスター選手だった。しかしある日、ペンの活躍に嫉妬し、わざと肩にぶつかってきた仲間にキレて、アイスホッケーで弾く円盤パックを後頭部にぶつけてしまう。結果、ペンは委員会に罰せられ、チームをクビになり、スポンサーから違約金を請求され一文無しになる。絶望に打ちひしがれるペンだったが、そこへ謎の人物が現れ「宇宙の彼方からやってくる敵を掃討してほしい」と、これまた謎の仕事を持ちかけられる。普通なら断るところだが、そこは元スター選手。「俺のホッケースティック、まだ役に立ちそうだな!」と持ち前のポジティブさを発揮し、即決。莫大なインセンティブのために、無数の宇宙生物と戦うことになるのだった。

本作のジャンルは『Brotato』や『20 Minutes Till Dawn』と同じ見下ろし視点のローグライトアクションだ。永続強化があり、キャラや装備の選択があり、バトルはウェーブ制と、見下ろしのローグライトアクションの基本的な部分は踏襲している。またバトルでは無数に湧く敵を倒してレベルを上げ、新たな能力を獲得するなど、シナリオからは想像できないほど正統派なゲーム性と言えるだろう。しかし、ペンはアイスホッケーの元スター選手。扱うのはホッケースティックで、弾くのはもちろんパック、ついでに“拳銃”や“剣”もだ。

このように本作は“スティックで拳銃をしばく“というアグレッシブな攻撃手段以外にも、グラフィックやBGMがヴィンテージなカートゥーン調だったり、バトル後にスロットを回せたり、「YES」の訳が「これでええやん!」だったりと個性が炸裂している。Steamではデモ版も配信中であるため、ローグライト、カートゥーン、ペンギンと、どれか一つでも好きな人はプレイしてみてほしい。
by. Junya Shimizu

『Metropolis 1998』

開発元・販売元:Yesbox Studios
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年(早期アクセス)

町を作るゲームは古今東西いろいろとある。交通網に着目したもの、水の挙動に気をつけなければ市街が水没するもの、世界観に特徴を持たせたものなど、それぞれに違った良さがあるものだ。とはいえ、私のようなドット絵にある種のノスタルジーを感じるような人間にとって、スーパーファミコンの『シムシティー』やその続編である『SimCity 2000』のような味わいも、時には恋しくなるものである。

『Metropolis 1998』は、まさにそんな1990年代のようなテイストを漂わせている。斜めから見下ろすジオラマのようなグラフィックは、一見本当に2026年に新しく出るゲームなのかと思ってしまうほどだ。が、そこはやはり新作。このゲームは現代ならではの要素として、町づくりゲームでありながら住民1人1人の行動をシミュレートするという、とんでもないことをやってのけている。古いゲームではただの統計データとしてしか表現されなかった需要や不満が、途方もない数の個人の事情から導き出されるのだ。建物の中の部屋までも眺められるマイクロマップモードも搭載しているため、住民がせかせかと働いているオフィスや疲れて帰宅する家の中も覗き見ることができる。そんな建物や部屋も細かくカスタマイズでき、こだわるならとことんまでこだわれる。利便性を徹底的に排したデザインの建物に住まわせたらどんな需要が発生するのだろうなどと、思わずいたずらな想像もしてしまう。

早期アクセス期間は2026年に始まり、製品版リリースまでには2年ほどかかると最初から予告されている。公式サイトで確認できるロードマップの項目の多さには舌を巻くばかりだ。はたして2年で終わるのだろうか。こだわりの逸品の空気を纏ったこの作品が、これからいったいどのような発展を遂げていくのか、楽しみで仕方ない。
by. Naoto Morooka

『Cairn』

開発元・販売元:The Game Bakers
対応機種:PC(Steam)/PS5
発売日:2026年1月29日

登山を題材にした作品に「神々の山嶺」という小説・漫画がある。とある登山家のエベレスト単独登頂を描いた作品であり、その背景にある人間ドラマも魅力的な名作だ。同作の影響から、筆者はインドア派ながらも登山を題材としたフィクションが好きになった。

『Cairn』は、プロクライマーのアーヴァとして未踏峰のマウント・カミ登頂を目指すゲームだ。登山と言ってもトレッキングではなくクライミングがおもで、道なき岩肌から登頂ルートを見出し、体ひとつ、時にはピトンといったツールも駆使して山頂を目指していく。

登山を題材としたゲームは、長いゲームの歴史の中でいくつもリリースされている。近年の作品なら、『PEAK』が有名だろう。しかし、アクションで、なおかつリアルさを伴う登山ゲームはあまり多くない。『Cairn』は、数少ないリアル志向なクライミングシミュレーターゲームだ。『PEAK』ほどコミカルではなく、リアルな登山をゲームで楽しみたいという人が待ち望んでいたであろうゲームが本作である。

本作では、クライミングだけでなく、マウント・カミから見る美しい景観も楽しめる。そして、主人公アーヴァがなぜマウント・カミに登るのか、マウント・カミとはどんな山なのか、その物語も描かれる作品となっている。本作がゲーム界の「神々の山嶺」になることを期待して、本作のリリースを楽しみにしたい。
by. Koutaro Sato

『Strategos』

開発元:Strategos Games
販売元:MicroProse Software
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年1月

『Strategos』は古代地中海世界を舞台にした、リアルタイム戦術シミュレーションゲームだ。ローマやカルタゴなど多様な勢力から自分の軍を選び、野戦の指揮をおこなう。ユニットごとに性能が異なり、側面攻撃が非常に有効など、基本システムは一般的なRTSとほぼ同様だ。

本作の大きな特徴は、指揮官の指揮範囲というものが設定されており、指揮範囲外のユニットを操作するには伝令を出さないといけないことである。命令が届くまでにタイムラグが発生するし、一度に出せる伝令の数自体にも限りがある。戦場の状況を先読みしつつ、命令の数をできるだけ減らし、ときに自立的に行動する部隊を容認して、適切に対処することが求められる。

本作はデモ版が先日まで配信されており、筆者もプレイしていた。基本操作は『Total War』など既存の作品を踏まえており、とっつきやすかったが、バトルメカニクスはむしろターン制戦術ゲーム『Field of Glory II』(FoG2)の影響が強く見られた。開発者も『FoG』からの影響を公言しており、実際に参考にしているようだ。

筆者にとって『FoG2』は、戦術シミュレーションとしてのオールタイム・ベスト作品。同作のRTS版というだけでも、『Strategos』に期待するには十分すぎる理由である。そしてもちろん本作独自のシステムも盛り込まれており、筆者はたった4勢力しか登場しなかった簡素なデモ版の虜になってしまった。

開発者は個人でゲームを制作しているそうで、本作のグラフィックはお世辞にも豪華とは言えない。しかしゲームプレイは洗練されている。製品版では120ほどの勢力が登場し、史実の合戦の再現などが実装されるとのことで、今から大いに楽しみにしている。
by. Akihiro Sakurai

『ユメザメの仮説』

開発元・販売元:さめさめサメーション
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年

『ユメザメの仮説』は、水族館デートの思い出を書き換えて別れた彼女との関係をなんとかしようとする、マルチエンド恋愛アドベンチャーゲームだ。大学3年の後半、本作の主人公には付き合い始めたばかりの恋人がいた。しかし就活が本格化し、彼女である美織と会う機会が減少。主人公の就活がうまくいかなかったこともあり、卒業する頃にはすっかり疎遠になって振られてしまう。水族館デートでの些細な喧嘩がよくなかったのではないか。主人公が水族館でのデートをやり直せたらと考えていると、奇妙なユメザメが出現し、撮影した写真によってデートの思い出を書き換えられるようになる。書き換え方によって彼女の行く末自体が変化し、彼女以外の女性も登場。未練に駆られて過去を変えようとする、彼女との可能性を巡る旅が繰り広げられる。

本作はSteamにて体験版が配信されており、すでに傑作になりそうな気配が漂っている。序盤のストーリーでは、断片的ながら彼女の変化や疎遠になっていく過程が展開。気まずい空気がしっかり伝わってきて、遊んでいて胸が痛む。また思い出を書き換えると、思った以上に彼女自身が変化して、想像の範囲になかったようなストーリーも待っていた。開発しているゲーム制作サークル「さめさめサメーション」の作品では、前作『春待ちトロイダル』も遊び始めた時の期待を上回ってくれたこともあり、体験版の内容を踏まえて本作にも期待しているわけだ。個人的には、そのまま諦めたほうがいいと思うものの、本作では未練を追った先に何を見せてくれるのだろうか。
by. Keiichi Yokoyama

『TankRat』

開発元:Alpha Channel
販売元:Kepler Interactive
対応機種:PC(Steam)/PS5
発売時期:2026年春

戦車を改造しながら終末世界を生き抜くアクションアドベンチャー『TankRat』は、重量級ビークルを扱うゲームでありながら、常に不安と欠乏がつきまとう一作だ。舞台となるのは戦争によって文明が崩壊した世界。生き残った人類は肉体を捨て、意識をドローンへと移し替えて過酷な環境を生き延びている。

プレイヤーは軽戦車を操作し、荒廃した土地を探索しながら世界の隠された真実が眠るという伝説の天空都市を目指す。荒野には「タンクラット」と呼ばれる危険な鉄の化け物たちが徘徊し、主人公はそれらを撃破して武器や装甲などのパーツを奪い取って自機を強化していく。装甲を厚くすれば機動力が落ち、火力を盛れば継戦能力に不安が残る。どんな構成も決定打にはならず、「今の改造は正しかったのか?」と問い続ける設計が印象的だ。

探索では、戦車と偵察用の飛行ドローン「ニードル」を切り替えて進行する。ニードルは戦闘能力こそないものの、高い機動力でスクラップを回収できる存在で、危険なエリアを下調べする役割を担う。危険な荒野で戦車を降りて探索しつつ、無防備の戦車が攻撃されていないか常に気を払う緊張感が伴うため、探索中であっても安全な時間は存在しない。

本作を手がけるAlpha Channelは、元AAA開発者によって設立されたスタジオで、本作が実質的なデビュー作となる。かつてEpic Gamesストアで配信されていた『TankHead』を進化させた作品でもあり、同作所有者は無料アップグレードの対象となる。終末世界のサバイバルRPGを遊んでいる時に「戦車やロボットに乗って冒険できたらなあ」と思ったことがある人は『TankRat』が夢を叶えてくれるだろう。
by. Motoharu Ono

『Mixtape』

開発元:Beethoven and Dinosaur
販売元:Annapurna Interactive 
対応機種:PC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S/Xbox One  
発売時期:2026年

『Mixtape』は、青春映画をインスピレーションしたナラティブアドベンチャーゲームだ。物語は、ハイスクール最後の夜、3人の友達が車に乗って、最後のパーティーに向かうところから始まる。その後、車内で最高の曲を集めたプレイリストを聞いていると、昔の思い出が夢のように蘇り、3人を形作ったさまざまな青春模様を追体験する…というストーリーが描かれる。

収録バンドはDEVO、Roxy Music、Lush、The Smashing Pumpkinsなど、往年の名グループが名を連ねている。本稿執筆時点ではゲームプレイの詳細についてはあまり公開されていないが、スケボーで田舎町の坂道を下ったり、家をトイレットペーパーまみれにするといった、“若さ”で溢れるシチュエーションが多く描かれるようだ。ビデオテープが置いてあるレンタルショップや、スマホではなく固定電話で会話するキャラクターたちなど、 80年代~90年代らしい要素が散りばめられているのも気になるところ。

なおSteamのストアページでは「思春期の起伏や心の変化、卒業のほろ苦さ」なども語られるとされており、明るいだけの物語では終わらない予感。どういった結末のストーリーになるのか、今から期待したい。ちなみに筆者個人としては、『Life is Strange』を彷彿とさせる温かみのあるグラフィックも注目ポイントだ。
by. Satofumi Inoue

『崩壊都市』

開発元:All Parts Connected    
販売元:tinyBuild
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年第1四半期

『崩壊都市』は海に浮かぶ建造物の一部に漂流して生活する都市開発シミュレーションゲーム。本作はそういったミニマルなテーマを持つ都市開発ゲームであると同時に、あらゆるダイナミズムに満ちている。物理演算に基づいた建築システムはその代表的な例だ。筆者は本作のデモ版で何度も何度も建物を崩壊させながらも、ギリギリの建築物づくりに夢中になっていた。この建築のダイナミズムは、建てる場所も建材も限られるミニマルな環境だからこそ、より際立つ要素のひとつだ。筆者はデモ版でこの建築のダイナミズムを十分に味わったが、製品版ではもうひとつのダイナミズムに期待している。

そのダイナミズムとは、「生存」だ。本作は、都市開発シミュレーションでありながら、生存者たちを正しく導くサバイバルシムとしての一面も持つ。潮の満ち引きによる移動制限に始まり、大嵐や食糧不足といった危機から生存者たちを守り抜く。ときには厳しい判断をする瞬間もあり、その結果によっては生存者の処刑や、そこから始まる政治的クーデターなどもあるようだ。

こういった要素は昨今のシミュレーションゲームでは珍しくないが、これが起こるのが人間も素材も土地も限られるミニマルな環境だからこそ、その深刻さは変わってくる。早くプレイし、ダイナミズムをじっくりと味わい、頭を抱えて悩みたい。
by. Tamio Kimura

『DIGITAL EXORCIST』

開発元:COOL BEANS PRODUCTIONS
販売元:HYPER REAL
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年

『DIGITAL EXORCIST』は、COOL BEANS PRODUCTIONSが開発し、産経デジタルのゲームレーベルHYPER REALがパブリッシングをおこなうタイトル。ビジュアルノベル形式のアドベンチャーゲームであり、舞台はオカルト魔術によって駆動するシステムと20世紀末のテクノロジーが融合した世界。プレイヤーはデジタルエクソシストを操作し、超常犯罪を解決してデジタル悪魔を祓うというストーリーだ。

主人公は元エージェントのソーヤーで、アイドルの死を調査するため教師として高校に潜入。デジタルコンパニオンのトモダッチや、担当官の新田逆儺(しんださかな)と共にアメリカ・ミシシッピ州の田舎町を守っていく。開発元はラテンアメリカ出身のメンバーを中心としたチームであり、日本とアメリカが融合した世界観とPC-98時代風のドット絵ビジュアルが特徴だ。

私は『女神転生』シリーズをはじめとしたアトラス作品の産湯に浸かって育ち、デジタル×オカルトの世界観や学校モノの作品が大好き。さらにPC-98時代風も含めたビジュアルノベルも嗜好している…ということで『DIGITAL EXORCIST』は、筆者のツボをこれでもかというほどに押しまくっている。

またソーヤーが挑んだ過去の事件が描かれるプロローグ兼スピンオフ作品『DIGITAL EXORCIST case_(0);』が、Steamで無料リリース済。ローカライズは、『VA-11 Hall-A』などに携わった武藤陽生氏が担当しているなどの座組など、個人的に期待せざるを得ないため、本企画で推させていただいた。
by. Yuuki Inoue

『SpeedRunners 2: King of Speed』

開発元:Fair Play Labs
販売元:tinyBuild 
対応機種:PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch
発売時期:2026年

前作『SpeedRunners』の発売から10年の時を経て、2026年に続編となる『SpeedRunners 2: King of Speed』が発売予定だ。“2Dプラットフォーム版マリオカート”とも称された前作『SpeedRunners』では、障害物コースを円状に周回してレースをおこなう。操作はシンプルで、アクションはジャンプ、スライディング、加速、ワイヤー射出の4つのみ。しかし、コースを覚えてワイヤーアクションを使いこなせるようになると、トップスピードでパルクールをしているかのような爽快感のあるプレイができるのだ。

プレイヤーは画面外に取り残されると脱落し、誰かが脱落した時点でサドンデスが開始。生存可能な範囲が縮小していき、最後の1人になるまでラウンドが続く。誘導ミサイルや冷凍ビームといった妨害アイテムもあるため、一瞬たりとも気が抜けない。

前作の日本での人気は長く続かなかったものの、海外では定期的に大会が開かれるなど一定の人気を保ち続けている作品だ。『SpeedRunners 2: King of Speed』では開発元が前作のDoubleDutch Gamesから、『Nickelodeon All-Star Brawl』などで知られるFair Play Labsに変更された。現段階では、グラフィックのアップデートに加え、同時プレイ人数が最大4人から最大8人まで引き上げられることが発表されている。前作からどう進化していくのか、今後の続報に注目したいところだ。
by. Rikuya Melichar

『PVKK: 惑星防衛砲指揮官』

開発元:Bippinbits
販売元:Kepler Interactive
対応プラットフォーム:PC(Steam
発売時期:2026年第3四半期

『PVKK: 惑星防衛砲指揮官』は、とある独裁国家の軍の砲手となり、配属された防衛バンカー内に立て籠もって、惑星防衛キャノンを操作するゲームだ。地球外からの侵入者が存在するとされ、その排除がプレイヤーに課された任務である。バンカーには操作盤が配置されており、窓の向こうに見える超巨大な大砲を撃つには、砲台の起動から砲弾の装填、敵宇宙船とされるものの探知、砲弾の軌道計算まで、数々の操作を正しい手順でおこなわなければならない。

レトロでアナログ感のある機械が詰め込まれた操作盤は、配置されたスイッチやレバーなどそれぞれにちゃんと機能が割り当てられている模様。見た目のインパクトも相まって、そんな本格仕様にはただワクワクさせられる。ちなみに、本作のゲームイベントへの出展時には、この操作盤を再現した巨大な特注コントローラーが持ち込まれているそうだ。

また、本作では惑星防衛キャノンを撃つだけでなく、操作盤をメンテナンスしたり、バンカー内の居住空間で生活したり、さらに脱出ゲーム風の謎解きをこなしたりといった要素も存在。任務を遂行する中では、体制との関係において忠誠心や倫理観が試され、バンカーの外では実際には何が起こっているのかに迫る物語が展開されるとのこと。そんな謎めいた世界観も興味を惹かれるところである。
by. Taijiro Yamanaka

『Nivalis』

開発元:ION LANDS
販売元:505 Games
対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア
発売時期:2026年

『Nivalis』は、サイバーパンク配達ゲーム『Cloudpunk』と同じ世界を舞台にした生活&経営シミュレーションゲームだ。ギャングと企業が幅を利かせる都市「ニヴァリス」で、まずは屋台や小さな店から商売を始め、バーやレストラン、そしてナイトクラブへと事業を拡大していく。やがては「夜の街」そのものを手中に収めるようなかたちで、成り上がりを目指すことになる。

『Nivalis』の大きな特徴は、経営シミュレーションという枠組みだけで完結しない点だ。昼夜サイクルとリアルな天候シミュレーションのなか、プレイヤーはその日の過ごし方を自分で選ぶことができる。自前のボートで街を巡って釣りをしたり、部屋を購入して内装を変更したり、住人と関係を築いたりなど。「稼ぐ」ことをメインと据えた経営だけでなく、ニヴァリスでの「生活」そのものを楽しめる設計となっている。

そしてゲームプレイ以外に目を引くのが、サイバーパンクの都市像をボクセルで構築している点である。近年は写実表現が主流化し、映像は現実に近い“正確さ”を獲得してきた一方で、想像の余白を置き去りにしがちだ。対してボクセルやピクセルのレトロな表現は、輪郭をあえて崩すことで、空気や匂いまで想像させる余地を残してくれる。本作はそういったレトロな表現法に回帰することで、ニヴァリスを“見せる”だけでなく“空気感を感じる”ような街にしている。ネオンが雨に溶ける夜景も、粒の光として描かれるからこそ、どこかやさしい。だからこそサイバーパンクという冷たい近未来的な世界観が、レトロ表現によってどこか甘くなる。経営シミュレーションが「ただの稼ぎ」では終わらないような、ビタースイートな物語を期待してしまうのだ。
by. Mayo Kawano


※以下、リアルなグラフィックの虫の画像が含まれるため留意されたい














『Insect Worlds』

開発元:Paul Sobkowiak
販売元:LPS-Interactive
対応機種:PC(Steam
発売時期:2026年第2四半期

多くの人は虫が嫌いだ。ゲームでも虫はとかく嫌がられるし、何かに置き換えられたりもする。そのたびに昆虫好きとしてはちょっぴり哀しい気持ちになる。多くの虫は悪者ではなく、ただ一生懸命生きているだけだし、昆虫の生物多様性は地球上で群を抜いている。複雑な進化、変態、擬態、分類、歴史——生態を知れば知るほど面白い生き物なのだ。毎日人間には見えないところで数多の昆虫が絶滅し、新種も誕生し続けている。

そんな昆虫の世界に、自分自身も昆虫となって入り込み、昆虫目線で昆虫と暮らすことのできるオープンワールドアドベンチャーこそ『Insect Worlds』だ。それも、デフォルメされていない昆虫だ。キャラクターとしての昆虫ではなく、あくまで生物としての昆虫が好きな人間として「開発してくれてありがとう」と言いたい。

ここまで昆虫と昆虫好きに寄り添おうとするゲームはめったに見当たらない。昆虫が好きでゲームを作ることができるという条件を両方備えており、デフォルメをせずに昆虫を扱おうと決められる人自体があまりにも稀有だ。筆者は、本作が発表されてからずっとリリースを楽しみにしているし、すでに本作の存在に感謝している。神よ、私に虫好きの虫好きによる虫好きのためのゲームを授けてくださりありがとうございます(まだリリースされていないけど)。

本作は蟻、バッタ類やカマキリ、蜂だけではなく、カミキリムシやカメムシ、コガネムシなども多数扱うようで、今からどんな虫になって、どんな虫と出会えるか楽しみでならない。できればマルハナバチになって暮らしたい。発売されたらきっとゲーム内の図鑑を舐め回すように読みながら遊ぶことになるだろう。
by. Kei Aiuchi

【UPDATE 2025/1/3 20:02】
本文を一部調整

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