『崩壊:スターレイル』の“未公開テストデータ”を不正入手した人物に「約2400万円」の賠償判決。導入方法まで広める悪質行為に鉄槌

miHoYoの法務部は10月28日、『崩壊:スターレイル』の営業秘密の侵害を巡った訴訟について、第一審の判決が下されたと発表した。判決に際しては、被告二人に連帯して約2370万円にのぼる賠償の支払いも命じられている。

miHoYoの法務部は10月28日、『崩壊:スターレイル』のテストデータに関する、営業秘密の侵害を巡った訴訟について、第一審の判決が下されたと発表した。被告に対し、経済的損失や権利保護のための費用として、連帯して100万元(約2370万円)の支払いが命じられている。IT之家などが報じている。

『崩壊:スターレイル』は、基本プレイ無料のスペースファンタジーRPGだ。『原神』の開発元として知られるmiHoYoが手がけ、子会社であるCOGNOSPHEREのブランド「HoYoverse」よりグローバル展開されている。本作の舞台となるのは、災厄をもたらす星核や星神などが存在する宇宙。星穹列車のナナシビトとして、星々を巡る旅が繰り広げられる。2023年のリリース以来、アップデートによってさまざまな新要素が追加されてきた。

miHoYoは今回の訴訟にあたって、以前よりコミュニティサービス腾讯频道のチャンネル「咖啡森林」を運営するYang氏が、以前より無断でコンテンツを不正に入手し、開示していたことを発見。詳細としては、『崩壊:スターレイル』の未公開バージョンのテストデータにアクセスし、そのデータと使用方法を投稿していたとのこと。Yang氏の投稿したチュートリアルに従い設定をおこなうことで、ユーザーも未公開コンテンツにアクセスできる状況になっていたという。

そしてもう一人の被告であるGuo氏は、不正な手段で『崩壊:スターレイル』のテストデータを入手。そこからゲームに登場するキャラやそのスキル、ゲームプレイ映像などを不正に抽出し、オンラインで配布していたようだ。そうしたYang氏とGuo氏の行動はmiHoYoの正当な権利と利益を著しく侵害したとして、裁判所に提訴、差し止め命令を申し立てていた。

そして今回訴訟を経て、第一審としてmiHoYo側の主張が認められ、営業秘密の侵害が立証されたかたちだ。裁判所は二人の被告に対し、miHoYoへの営業秘密の侵害を直ちにやめること、BiliBiliアカウントおよびQQ動画のチャンネルのホームにて、30日連続で声明を掲載すること、そしてmiHoYoの経済的損失および権利保護のための費用として、賠償費用100万元(約2370万円)の支払いが命じられた。判決はすでに効力を生じているとのこと。

miHoYo、ならびに子会社COGNOSPHEREは、「HoYoverse」ブランドの『原神』『崩壊:スターレイル』などのコンテンツのリーク者に対し、たびたび訴えを起こし厳しい対応を取っていた。今年もDiscordサーバーにて未発表の映像などをライブ配信したというリーク者に約260万円の支払いを命じる判決が下ったほか、リーク情報を取り扱った「まとめサイト」の運営者にも、当該コンテンツの削除を迫っていた(関連記事1、関連記事2)。

今回の訴訟についてもそうしたリークへの厳しい対応を踏襲するもので、特に高額な賠償費用が被告には課された格好だ。特にYang氏の事例については、不正入手したコンテンツの公開だけでなく、未公開コンテンツへの不正なアクセス手段も拡散していたとのことで、その悪質さが高額な賠償費用の支払いにも繋がったのかもしれない。

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