和風異世界ホラー『異界・魔学園』は、台詞もメニューも“関西弁まみれ”で謎。なんでや

CASCHA GAMESは、アドベンチャーゲーム『異界・魔学園』の体験版を配信中だ。

デベロッパーのCASCHA GAMESは、アドベンチャーゲーム『異界・魔学園』の体験版を配信中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『異界・魔学園』は、中国発のマンガシリーズ「詭聞斎(Parallel)」を元にした和風ホラーアドベンチャーゲームである。舞台となるのは黒い霧に覆われた奇妙な学園。プレイヤーはさっぱりとした性格でリーダーシップのある女学生である喬茜(ジョシー)として、謎の世界から脱出するための「神の試練」に挑むことになる。ちなみに本作はシリーズ第4作にあたり、世界観は相互につながり合っているが、本作のみを独立した作品として楽しむことができる。本作は日本語にも対応しており、謎解きも問題なくプレイ可能だ。ただし、本作で使われている日本語はなぜかほとんどが関西弁となっているのだ。

本作はマンガ風のグラフィックが特徴のホラーアドベンチャーゲームである。画面の怪しい場所を調べ、時にはアイテムを入手・使用しながら謎を解いていくポイント&クリック型のシステムとなっている。また、プレイヤーに危機が迫ったときにはQTE(時間制限付きのイベント)が発生することもあり、探索に緊張感を与える仕組みだ。

グラフィックは基本的にモノクロで、マンガを読んでいるような気分を味わえるだろう。一部の印象的な場面では色が付き、効果音やコントローラーの振動といった演出でマンガよりもグッと臨場感あるホラー体験ができる。

そんな本作は日本語にも対応しているが、なぜかほとんどが関西弁になっている。登場人物のセリフだけでなく、メニュー画面の選択肢や、ストアページの説明文に至るまで、関西風の言葉遣いに溢れているのだ。これは過去のシリーズ作品から受け継がれている演出のひとつで、シリーズ共通の舞台でもある帝英凌高校で日常的に使われている言葉を関西弁として解釈したのであろう。

筆者も体験版をプレイしてみたところ、起動直後にさっそく和風ホラーらしい謎めいた言葉が現れた。プレイヤーに世界観を伝える詩的な表現に満ちており、これから始まる物語に期待感を抱かせる演出だ。ところが1行ずつ表示されていく文章の4行目では、「ほんで?」と突如として関西弁になる。今まで表示されていたすべての言葉も関西風のイントネーションに感じられてくる。

そうして表示されたタイトル画面のメニューも関西弁である。項目には「設定や」とあり、設定画面ですら「解像度確認や」「画質や」「効果音や」といった具合だ。とりあえず「や」さえ付けておけば関西弁といった調子や。

こうした言葉使いはゲーム内でも健在。主人公であるジョシーのモノローグも、奇妙な異世界にいる生徒たちの台詞も、関西弁。さらに、選択を誤って死亡してしまった場合のメニューでは「運が悪かったなぁ…やられてもうた!」と慰めなのか煽りなのかわからない言葉までかけられる始末だ。

そんな言葉遣いのおかげで、本作はホラーアドベンチャーゲームでありながら、恐怖心はどこかへすっ飛んでいってしまう。安心してホラー作品を体験できる独特の感覚に陥ることだろう。なお、ゲームとしては程良い難度の探索と謎解きが中心となっている。探索や謎解きには興味があるものの、ホラーが苦手といった人にはうってつけかもしれない。

『異界・魔学園』は、PC(Steam)向けに体験版を配信中や。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

記事本文: 478